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竹林軒出張所

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ゆく人くる人

 楽天球団の野村監督が辞めさせられるそうで。

 楽天・野村監督の退団決定 「名誉監督」は回答保留(asahi.comより)

ゆく人くる人_b0189364_1045624.jpg まあ、契約だから致し方ないところだが、せっかくここまでチームが育ったのに、ここで中断してしまうのははなはだ残念ではある。まだまだチームとして完成しているとは到底思えないが。
 僕は別に楽天球団に特別な思い入れがあるわけではないので、来年からはネット観戦もしないし応援もしないことだろう。たぶんプロ野球も見ないし、結果も気にしなくなると思う。後任予定のブラウン監督についてはよく知らないので何とも言えないが、広島球団での実績がまったくダメダメなのに、大丈夫なんだろうか……。広島球団も結局浮上できなかったし、良くなったのは球場くらいってんじゃしようがない。
 そこで、広島球団への提言。
 監督に野村克也を。
 まさしく「監督スワッピング」ではあるが、監督によってチームがどう変わるかの壮大な実験場になる(オーバーか)。条件が両者かなり近いので対照実験ということになり、プロ野球史上最大の実験を執り行うことになる……ってのはいかがでしょう。
 かつて広沢克己がヤクルト球団から読売球団に移籍した後、ヤクルトが自分のチームにとってイヤな攻撃ばっかりやってくるんで、一番嫌いなチームになったと言っていた。そういう意味でも広島球団は野村野球の価値をよく知っているんじゃないだろうか。
 「広島に野村を」というプランは現実的には実現しそうにないが、実現すれば面白い。野村氏、まだまだ元気そうだしあと3年くらいは大丈夫なんじゃないだろうかと思うが。今のカープなら3年で日本一になれます……たぶん。

参考:
竹林軒出張所『モチベーション下がる……』
竹林軒出張所『ネットdeプロ野球』
竹林軒出張所『胴上げは……ヨイ』
竹林軒出張所『野村学校の男達(本)』
竹林軒出張所『阪神再建・63歳の挑戦(ドキュメンタリー)』

# by chikurinken | 2009-10-12 10:46 | 社会

初めての経験

初めての経験_b0189364_1723367.jpg 拝郷メイコの「ソイトゲヨウ」(アルバム『ソイトゲヨウ』に収録)という歌に
 「世界中の初めてを全部試そう」
というフレーズがある。最近、この言葉がちょっと気になっていて、未経験のことはなるべく試してみようという気になっている。
 ただ、いろいろ考えてみると、是非やってみたい未経験のことというのが意外に少ないことに気付く。やりたいことはおおむね試してみるという、わがままな生き方をしてきたせいかもしれない。むろん未経験のことというのは多いんだがね。僕なんか海外旅行すら行ったことないんだから、むしろ他人より未経験のものが多いかも知れない。要するにやりたいかどうかという問題である。
 とは言うもののも、やりたくてしようがないことではないにしても、チャンスがあれば未経験のことをやってみようとは思っているわけで、そういうのをいつも心がけるようにしている。
 で、昨日の話なんだが、初めて本物のシャンパンを飲んだという、ま、結局はこれだけの話なんだがね。
初めての経験_b0189364_1728047.jpg 古いヨーロッパ映画なんか見ると、ここぞという場面でシャンパンが出てきて、しかもとても美味しそうな風情を醸し出す。だけれども、シャンパンなんてものは高価だし、それに、シャンパンが出てくるようなパーティなんか出席する機会もないし(あっても出たくないし)で、今後もシャンパンには縁はないだろうなと思っていた。ところが昨日、縁あって……本当に縁あってなんだが、ロゼのシャンパンというのをいただいたのである。
 僕には、シャンパンに対してそういうものすごい期待があったので、必然的に「こんなものか」という、ある種のガッカリ感が出てくるのはやむを得ないところだ。実際、かなりガッカリしたんだが。
 まだ飲んだことのない人のために書けば、シャンパンは「炭酸入りのワイン」に過ぎないということになる(まさにスパークリング・ワイン)。これ以上でも以下でもない……というのが僕の感想である。ちなみに僕は、ワインの味はまったくわからない部類の人間に入る。だからワイン好きの人からすればこれはケシカラン感想なのかも知れない。ともかく僕はガッカリしたのだった。
 ついでに言うと、ジンというものも昨日生まれて初めて飲んだ、ロックで。こっちは臭いがきつすぎて耐えられなかった。今後飲むことは二度とあるまい。まさに一期一会という塩梅だ。

 というようなわけで「世界中の初めて」がまた新たに2つ消えたというお話でした。
# by chikurinken | 2009-10-11 17:31 | 日常雑記

写真日記

写真日記_b0189364_112589.jpg 学生の頃、写真日記をやってみたことがある。何のことはない、要はカメラを持ち歩いて、出先で記録代わりに写真を撮っていくというだけのことで、おそらく『噂の真相』に連載していたアラーキーの(タイトルは忘れたが)写真日記に感化されたんではなかったかと思う。ジョナス・メカスという映画監督の『ロスト・ロスト・ロスト』という映画の影響もあったと思う(たしか「私はカメラ・アイになった」というような言葉がキャッチフレーズだった)。
 当時、僕自身は普段持ち歩けるようなコンパクト・カメラを持っていなかったので、友達からペンタックス・オート110というカメラを借りてこれを使った。
 オート110は、コンパクト・カメラといっても侮れないもので、掌サイズでありながら一眼レフという、しかも使い勝手もなかなか良く、いたく気に入ってしまった。今でも中古市場に出回っているようだが、フィルムが110サイズという特殊な形態で、フィルム自体が手に入りにくいのと、現像や焼き付けが困難になっているという事情もあり(35mmサイズのアナログフィルムでさえ難しくなっているのに)、正直言って手に入れても実用になるかはなはだ疑問である。
 デジカメで似たようなものが出ればすぐにでも欲しいところだが、残念ながら一眼レフでこのサイズなんてものはいまだかつて見たことがない。ネオ一眼でも良いからどっか出してくれないものだろうかね。
写真日記_b0189364_10584884.jpg そんなわけで、以前買った、パナソニックのコンパクト・カメラ(LUMIX)が非常に小さくて小回りが利くので、最近これをいつも持ち歩いている。写真日記を再現しようという魂胆である。パナソニックのLUMIXシリーズは、コンセプトや作りがしっかりしていて、機能も過不足なく申し分ない。LUMIXシリーズは、ネオ一眼といわれるものも1台持っているが、やはり重いので始終持ち歩こうという気になかなかならず、そういういきさつでコンパクトなヤツを1台追加で買ったわけだ(買ってからもう2年くらいになるでしょうか)。
 当時も今もカメラにはいろいろな機能が搭載されるんだが、このLUMIXシリーズはいち早く(使い物になる)手ブレ補正を搭載したカメラで、これが非常に良い。こういう方向にカメラを発展させようとしたその先見の明に敬意を表したいくらいだ。周囲が暗くても、ストロボなしで撮れる。カメラが眼に近くなるということだ。まさに「カメラ・アイ」である。
写真日記_b0189364_10592539.jpg さて、前振りが長くなったが、昨日夕焼けが非常にキレイだったので撮ってみた。しかも手持ちである(しかもやや望遠!)。シャッタースピードが1/4だったので、手持ちは普通であれば不可能であるが、手ブレ補正が働いているので、若干手ブレが出てる程度で実用範囲ではないかと思う。このカメラはファインダーがなく液晶を確認しながら撮るタイプのもので、つまり両手を伸ばした状態でシャッターを押すことになる。ファインダーを覗くタイプであれば両脇を締めて撮ることになるので、手ブレはもっと減らすことができるんではないかと思う。
 三脚を持ち歩かなくても良いなどの機動性を考えれば、この手ブレ補正は非常に有用である。これで一眼(またはネオ一眼)であれば言うことないんだがね。とにかく液晶を見ながら写真を撮るというのはいただけない、絶対。

(下の2枚の写真はクリックすると若干拡大します)

# by chikurinken | 2009-10-10 11:03 | 日常雑記

『曜変天目を現在に』(ドキュメンタリー)

器 夢工房 曜変天目を現在(いま)に 林恭助
(09年・NHK、NHKプラネット中部)
NHK-BS2

『曜変天目を現在に』(ドキュメンタリー)_b0189364_10363880.jpg 世界に3個しかない曜変天目茶碗を再現したとされる林恭助氏のドキュメンタリー。氏の曜変椀(林氏の器に対する命名)作りの現場を紹介する。
 12、3世紀の中国で作られたと言われる曜変天目茶碗。虹彩が付いた模様が特徴的な天目茶碗で、茶人に重用され現在に伝わる。だが、現存しているものは世界で3個と言われていて、そのすべては日本にあり、いずれも国宝指定されている。
 林氏は、中国の赤土を使って焼いた天目茶碗に、中国で使われていた窯の環境を再現したという特別な窯(電気とガスを使ったもの)で曜変模様を再現している。同氏によると、1立方メートルの窯の中でたった1箇所でしか曜変模様を再現できないという(1cm違えば思い通りの模様ができないらしい)。秒単位で火力を調節し、温度と時間のバランスを緻密に保つことで曜変模様を生み出すんだそうだ。
 林氏は、近年では再現にとどまらず、新しい、自分なりの曜変茶碗を生み出している。
 この林恭助氏は、かつて『ハイビジョンスペシャル 幻の名碗 曜変天目に挑む』というドキュメンタリーに出てきた人ではないかと思うが、僕自身、この作家の名前を忘れていてずっとそれが気になっていたところで、今回やっと確認することができた(と思う)のだった。
 ただ、番組を見ながら気になったんだが、本家の曜変天目茶碗は、現在国宝に指定されていてなかなか目にすることができないのに、本当に再現できたことが確認できるんだろうかということ(僕も今まで本家は数度しか見たことがない)。確かにテレビで見る限りでは、美しく再現できているようだが、並べて比べてみないとどこがどう違うかわからないんじゃないだろうか。で、少し調べてみると、「耀変天目茶碗の再現成功」については異議を唱える人もいて、「陶芸分野の権威ある団体が日本にはいくつかあるが、どの団体も「再現成功」を認めていない」(曜変天目茶碗再現成功日記)ということらしい。
 だが「再現成功」かどうかはともかく、林氏の作品は、テレビで見る限りなかなか良さそうで、作家としての価値を損なうことはないんじゃないだろうか……そういう気もする。
★★★☆

参考:
曜変天目茶碗再現成功日記
竹林軒出張所『幻の名碗 曜変天目に挑む(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『曜変 陶工・魔性の輝きに挑む(ドキュメンタリー)』

# by chikurinken | 2009-10-09 10:39 | ドキュメンタリー

『セーフティネット・クライシス vol.3』(ドキュメンタリー)

セーフティネット・クライシス vol.3
しのびよる貧困 子どもを救えるか
(09年・NHK)
NHK総合 NHKスペシャル
『セーフティネット・クライシス vol.3』(ドキュメンタリー)_b0189364_21421196.jpg
 OECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本の子どもの貧困率は14.3%と、OECDの平均を上回っているそうだ。しかも所得の再分配後にも貧困率が悪化しているという(OECD加盟国で日本だけらしい)。数字は確かにひどい状況を示唆するが、しかし現実感という点では、なかなか説得力を持つに至らない。そのため、そこらあたりの実態をドキュメンタリーという形で明らかにするという試みは非常に重要である。実際僕も数字では知っていたが、現状を突きつけられると少しばかりショックを受ける。これほどまでとは思いもよらなかった。
 この番組では、子どもを取り巻くいくつかのケースが取り上げられている。食べる物がなく何も食べずに登校する小学生、病院に行けないため登校後保健室に直行する小学生、学費が払えない高校生、小さい子どもを保育園に預けられず働くことができない母子家庭の母親……。どれも悲惨な状況で、自分の子ども時分(貧しい昭和の時代だが)でもこんなにひどくなかったんじゃないかと思う。そう考えると今の子ども達は不憫である。
 この番組は、このドキュメンタリーの部分と有識者の対論の部分を交えながら進行していく。対論の部分は正直不要ではないかと思った。経済人代表はスカタンなことばかり言うし、専門家の大学教授もなんだか澱んでいて進行の邪魔になっているような……。ただ、反貧困ネットワークの事務局長が簡潔な言葉で現状を報告していたのはわかりやすくて良い。それから民主党の議員(厚生労働大臣政務官)が、他のメンバーの問いかけに対して真摯に回答していたのも好感が持てた。ただこういう部分は、ドキュメンタリーの部分に混ぜて、編集してもまったく差し支えない。このような対論形式は最近NHKで多いようだが、無駄に時間を使うだけで全体的な締まりが悪くなると思う。
 で、番組では、このようなひどい日本の現状に対する回答として、フィンランドのケースを紹介していた。フィンランドでも20年ほど前は今の日本のように、社会、ひいては子ども達に過酷な状況を強いていたが、その後政治改革により、子どもが優遇される環境を築いた。社会も活性化し安定化したという。番組としてこういう方向性を推奨しているということで、いわば問題提起から回答までができあがってしまっている。ということであれば、あの対論は何だったんだろうということになる。
 ともあれ、番組の形式は別として、インパクトもあり、しかも明快なビジョンも示せているという点で、ドキュメンタリーとしては及第点である。また、民主党の議員が示した前向きな姿勢も心地良かった。今後の政策に期待しようという気持ちにさせてくれる。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『子どもの未来を救え(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『母ちゃんのごはん(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『車中の人々(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『子どもたちの階級闘争(本)』
竹林軒出張所『夜間もやってる保育園(映画)』
竹林軒出張所『断らない ある市役所の実践(ドキュメンタリー)』

# by chikurinken | 2009-10-08 21:45 | ドキュメンタリー