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竹林軒出張所

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追われる日々

 仕事や用事に追われて、切羽詰まっている日々……皆さん、お変わりありませんか。
 こんなに忙しくなるのも久しぶりで、随分長いことこんな感覚を忘れていたような気がする。だが、こんなに忙しいと、仕事以外、他に何にもやることができない。こんな日が何ヶ月、何年も続けば欝状態になってもおかしくないが、あいにく僕の場合、せいぜいあと数日なので、多少無理してがんばることにする。今日なんて雑用を言いつけられる夢まで見てしまい、どんだけ僕が切羽詰まっているかがわかろうというもの。
追われる日々_b0189364_12241895.jpg 「締め切りなんか破るためにある」という猛者もいるようだが、きまじめな人にとっては、締め切りはまさに、載せられているベルトコンベアみたいなもので、無理矢理走らされる原動力になる。
追われる日々_b0189364_952530.jpg 今みたいな切羽詰まった状況になるといつも思い出すのが、アニメの『タイガーマスク』に出てくる1シーンだ。「虎の穴」の裏切り者が何者かに追われながら、疾走する機関車に突っ込んでいくという、あのシーンである。僕の場合、締め切りを落とせばもう仕事が来なくなる可能性もあるので、まさに機関車に突っ込む状態なのだろうが、幸い今までそういう状況はあまりない。だから余計に締め切りの緊張感というのが大きくなるのだろう。
 あまりに切羽詰まると、「やめた!」と宣言し、何もかもほっぽり出して旅に出るなどということを夢想するが、小心者の僕にはそんなこともできない。ちなみに、今は亡き僕の叔父は、仕事中ストレスが過剰になると、突然「やめた!」と宣言し、現場を離れたことがたびたびあるという。いつもそのイメージが頭の中を飛来するのである。

参考:
竹林軒出張所『タイガーマスク (1)〜(28)(ドラマ)』
竹林軒出張所『タイガーマスクW(アニメ)』

# by chikurinken | 2009-10-06 09:08 | 日常雑記

『天皇の料理番』(1)〜(19)(ドラマ)

天皇の料理番(1980年・TBS)
原作:杉森久英(『天皇の料理番』)
監督:森崎東、他
脚本:鎌田敏夫、他
出演:堺正章、壇ふみ、鹿賀丈史、明石家さんま、田中裕子、セーラ、財津一郎、山田パンダ、近藤正臣、山口いづみ、柳生博

『天皇の料理番』(1)〜(19)(ドラマ)_b0189364_201936.jpg 「天皇の料理番」の異名を取る料理人、秋山篤蔵の青春記。原作は、伝記作家、杉森久英の同名小説である。
 秋山篤蔵の修業時代から宮内省大膳職主厨長になるまでを、軽妙な味を加えてドラマにしたもので、気軽に楽しく見ることができる。お笑い番組のコントみたいになっている箇所もあり(特に堺正章、鹿賀丈史、明石家さんまが絡む場面)、ドラマとしての重さに欠けるきらいもあるが、ドラマをぶちこわすほどではない。ところどころアドリブも入っているようだ。明石家さんまが演じている箇所では、さながら「ひょうきん族」のようでもある。大道具が安っぽいせいもあるが。
 寺で小僧をしていた秋山篤蔵は、ある日偶然トンカツを食べていたく感動し、それをきっかけに料理人を目指すようになる。友人達との出会い、別れ、挫折などを経て、やがて料理界で頭角を表していく……というのが全体のストーリーだ。
 登場人物はどれも魅力的であるが、どこまでが実在の人物でどこまでが架空の人物か判然としない。原作を読んでいないため、原作段階でどこまで作り込んでいるのかがわからないが、いずれ確認してみたいと思う。
 すべての回でタイトルを「〜と〜」で統一しており、各回うまくまとめられている。シナリオ、演出ともにできが良い。キャスティングもなかなか面白い。80年代を代表するドラマと言ってよいだろう。

★★★☆
参考:ドラマ雑記(ドラマから伝記、そしてまたドラマ)

# by chikurinken | 2009-10-03 20:03 | ドラマ

ネットdeプロ野球

ネットdeプロ野球_b0189364_914538.jpg 楽天球団、好調ですな。
 この感じだと日ハムとのCSにも勝ち上がりそうな勢いですが、読売球団とはまだまだ力の差がありそう。せいぜいそこら止まりでしょう。
 ま、しかし、面白い野球になってきたものです、楽天球団。
 僕には、ビール片手にステテコ姿でプロ野球をテレビで見るというような趣味はないんだが、特にこのソフトバンク球団との4連戦については見たくて仕方がない。だが、パ・リーグ、しかも楽天球団となればテレビ中継もなく、しようがないのでnikkansports.comのプロ野球リアルタイム速報なんてものをパソコン画面に表示する。これは、リアルタイムにアニメでゲームの過程が示されるというものなんだが(かつてのファミコンの野球ゲーム(ファミスタ)のような趣)、なんだかスピード感もリアル感もなくて、本当に結果だけ、プロセスは関係ないという感じで、今一つもの足りない。
 これだけネットが発達しているんだから、楽天球団のホームページかなんかでビデオ中継しているかもと思ってアクセスしてみると、案の定『Yahoo!プロ野球 - パ・リーグ試合無料中継』というページへのリンクが張られていて、リアルタイムで試合を見れるようになっていた。喜び勇んでアクセスしてみると、いろいろ面倒な手続きをやらされた後、Macでは見れないと言われてしまった。Macには非対応だそうだ。
 だがしかーし。僕のMacでは、ParallelsというエミュレータでWindows環境も作っているのだ。で、今度はこちらで試してみる。だが、ここでもFirefoxやGoogle Chrome(ブラウザ)ではダメだと言われる。Internet Explorerじゃないとダメだそうで……。普段Explorerなんかめったに使わない僕は、ここでも再び拒否されたわけだ。結局、Explorerを使って画面に野球中継を表示することはできた(こちらもソフトウェアのダウンロードやら何やらいろいろ煩雑な手続きを経た後であることを付記しておかなければならない)。だが、画面が出るには出たが画面表示が遅すぎて、それもカクカクというレベルではなく、数秒に1回画面が更新されるというレベルで、とても見れたもんじゃない。で、「低画質」を選択して再表示すると、画面は汚いがとりあえず見れるというレベルになった(それでもボールの行方はよく見えない)。こういうわけで昨日の試合も楽しむことができたというわけだ。ちょうど逆転シーンの少し前から見ることができた。よかったよかった。

教訓:少数派は排除される……

Mac環境で、ネット経由でプロ野球(パ)を見る方法のまとめ

●必要なもの
エミュレータソフト(Parallels DesktopまたはVMWare Fusion)
Windows 2000以上をインストールした環境(エミュレータを使って自分で作る)
そこそこの速さのネット環境(僕の環境は低速のADSLです)
やる気、元気、根気

●手順
1. Windows環境を起動する。
2. Windows環境でInternet Explorerを起動し、『Yahoo!プロ野球 - パ・リーグ試合無料中継』にアクセスする。
3. 画面の手順に従って手続きをする(ソフトのインストールなども含む)。
4. 低画質を選ぶ(金持ち環境の人は高画質でもいけるでしょう)。
5. 見る。

参考:
竹林軒出張所『モチベーション下がる……』
竹林軒出張所『ゆく人くる人』
竹林軒出張所『胴上げは……ヨイ』
竹林軒出張所『野村学校の男達(本)』
竹林軒出張所『阪神再建・63歳の挑戦(ドキュメンタリー)』

# by chikurinken | 2009-10-02 09:20 | パソコン

『エリックとエリクソン』についての告知

 2004年4月にNHK BSで放送された『エリックとエリクソン 〜ハイチ ストリートチルドレンの10年』(第42回ギャラクシー賞上半期奨励賞受賞作品)が2009年10月2日(金)に再放送されます。私が直接関係しているわけではもちろんありませんが、非常に質の高い、見応えのあるドキュメンタリーです。かつてホームページでも紹介し、「2004年のベスト1ドキュメンタリー」に勝手に選定しています。私自身再放送を心待ちにしていたので、大変喜ばしい限りです(一度再放送されたようだが気付かずにやり過ごしてしまった)。
 かつて、このホームページの記事を見た方2人からお問い合わせいただいたことがあります。今でもこのページをご覧になっているようでしたら、是非予約録画の準備を!

以下BSオンラインより
エリックとエリクソン〜ハイチ・ストリートチルドレンの10年
[BShi] 10/2(金) 前9:00-10:30
10年前、カリブ海の国ハイチの路上で双子の兄弟に出会った。エリックとエリクソン。経済は破たんし、政情不安が続くハイチ。世界最貧国で生きてきた2人の10年を追う。
# by chikurinken | 2009-10-01 07:50 | 放送

『布団が俺を呼んでいる』の解題・のようなもの

布団が俺を呼んでいる
(アルバム『布団が俺を呼んでいる』 に収録)

『布団が俺を呼んでいる』の解題・のようなもの_b0189364_10394046.jpg歌:上野茂都
詩:上野茂都
作曲:上野茂都

徹夜自慢のあん畜生に
教えてやりたい布団の心
布団は何にも言わないけれど
布団の気持ちは良く解る

寂しい時でも うれしい時でも
布団はおいらの友達さ
布団よ今夜も有り難う 有り難う

外泊続きのあん畜生に
聞かせてやりたい布団の言葉
布団は涙か溜め息か
悲しい恋の捨て所

苦しい時でも 楽しい時でも
布団はおいらの故郷さ
布団は何でも知っている 知っている

掛けた布団が偽りならば
何で濡れよかこの胸が

生まれる時でも 召される時でも
布団と一緒に生きていく
布団が俺を呼んでいる 呼んでいる

 上野茂都については、『山之口貘の詩、そしてとぼけた味わいの曲』『上野茂都という人』(竹林軒ネット)でも取り上げているので今回は3回目だが、今回は歌詞の解説を試みてみようと思う。この詞は、古い歌や映画のタイトルがちりばめられている、いわゆるパロディの歌なんだが(おそらく年配の人が見れば一目でわかるんではないかと思う)、詞としてもなかなか飄逸で面白く、知らない人が聞いたら完全にオリジナルではないかと思うくらい整合性がとれている。僕も知らない元ネタがあって、たまたまネットで歌詞を検索していて気が付いたというものもある。そういうわけで、覚え書きの目的もかねて、ここに記録しておきたいと思う。上記の青い部分がパロディの箇所で、対応する部分を下に書き出した。

「徹夜自慢のあん畜生に」
『憎いあんちくしょう』(石原裕次郎主演の62年の日活映画)
「布団は何にも言わないけれど 布団の気持ちは良く解る」
『リンゴの唄』(並木路子のヒット曲、サトーハチロー作詞)「リンゴは何にも言わないけれど リンゴの気持ちはよく分かる」
「布団よ今夜も有り難う 有り難う」
『夜霧よ今夜もありがとう』(石原裕次郎のヒット曲、浜口庫之助作詞)「夜霧よ今夜もありがとう」

「布団は涙か溜め息か 悲しい恋の捨て所」
『酒は涙か溜め息か』(藤山一郎のヒット曲、高橋掬太郎作詞)「酒は涙か溜め息か」「悲しい恋の捨て所」
「布団は何でも知っている 知っている」
『星は何でも知っている』(平尾昌晃のヒット曲、水島哲作詞)「星はなんでも知っている」

「掛けた布団が偽りならば 何で濡れよかこの胸が」
『小判鮫の唄』(小畑実のヒット曲、高橋掬太郎作詞)「かけた情けが偽りならば なんで濡れよか男の胸が」
「召される時でも」
『愛と死をみつめて』(青山和子のヒット曲、大矢弘子作詞)「たとえこの身は 召されても」
「布団が俺を呼んでいる 呼んでいる」
『霧笛が俺を呼んでいる』(赤木圭一郎主演の60年の日活映画)

 『愛と死をみつめて』については異論もあるかも知れないが、この「召される」ということばに強烈な印象があり、時代的に見てこの歌から取ったのではないかと思った。ちなみに上野氏は僕と同世代である。
 しかし、こうやって見るとほとんど他の歌詞からの引用ですな、こりゃ。
# by chikurinken | 2009-09-30 10:42 | 音楽