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竹林軒出張所

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『#フォロー・ミー インスタの偽り』(ドキュメンタリー)

#フォロー・ミー インスタの偽り
(2018年・蘭VPRO)
NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー

インスタグラムにも
フェイスブックにも信用がおけない


『#フォロー・ミー インスタの偽り』(ドキュメンタリー)_b0189364_20272637.jpg 世間ではインスタグラムなどというものが流行っているが、僕自身はまったく利用しないし、人のインスタグラムを見たことも(おそらく)ないので実態はよくわからない、本当のところ。ただ、フォロワーがたくさん集まったり「いいね」がたくさん入ったりすると、自尊心が満たされるだけでなく、スポンサーが付いたりなどという実質的な恩恵も生じるらしい。そういうわけで利用者はなんとかフォロワーや「いいね」を増やそうと努力するらしいが、よほど有名な人でなければそういうものが簡単に集まるわけがなく(そもそも最初から人の目に付かない)、利用者にとっては悩ましいところだそうである。まったく変なものが流行る時代になったものである(まあブログも似たようなもんだが)。
 しかし、需要があればそれを満たす産業が生まれるというのも現代社会の構図である。案の定、フォロワーや「いいね」を増やしてくれる業者というものが登場することになる。そういう実態を紹介するのがこのドキュメンタリーで、番組内でも、こういった業者に依頼しフォロワーを実際に増やしてみるという実験をやっていた。これによると、業者にもよるが、数千円から数万円程度で数千人から数万人程度のフォロワーが付いたアカウントを買うことができる。もちろんこれは、運営業者であるフェイスブックが禁止している行為で、そのために取り締まりも行われているようだが、業者の方もその抜け道を探り出すため、こういった行為がなくなることはないらしい。そもそもフェイスブックがそれほど真剣に取り締まり活動に取り組んでいないらしく、真面目に対策する気もないようである。
 インスタグラムに限らず、こういったSNS自体にまったく興味がないので、こういう内容のドキュメンタリーを見てもあまり感じるところはないが、要は利益の出るところには常に不正行為が存在するということなのかと思う。もっともそれ以前に、フェイスブックが信用できるのかというところも大きな問題である。それにツイッターをはじめとするSNSが我々の日常生活に本当に必要なのかという点についても再検討した方が良いんじゃないかと、門外漢の僕は感じるのである。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『“幸せ”に支配されるSNSの若者たち(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『あなたは利用条件に“同意する”?(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『栗城史多の見果てぬ夢(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『“ネットいじめ”の脅威(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『データに溺れて…(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ソーシャルメディアの“掃除屋”たち(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ネットが革命を起こした(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ハリウッド発 #MeToo(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『#ジョニー・デップ裁判(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『僕らはそれに抵抗できない(本)』

# by chikurinken | 2019-07-24 07:27 | ドキュメンタリー

『ロデオ 民主主義国家の作り方』(ドキュメンタリー)

ロデオ 民主主義国家の作り方
(2018年・エストニア/フィンランドTraumfabrik / Kinocompany)
NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー

素人が政治をゼロから作り直す……

『ロデオ 民主主義国家の作り方』(ドキュメンタリー)_b0189364_19471164.jpg もしあなたが一国の政治をいきなり任されたら……、しかも劇的に環境が変わりつつある国の政治を……というドキュメンタリー。
 バルト三国(エストニア、リトアニア、ラトビア)は、第二次大戦中にソビエト連邦に併合され、以後50年以上に渡りソ連の一部になるが、ソ連の民主化に伴い、1990年にいち早くソ連からの独立を果たす。このニュースは当時日本にも届いており、一般の日本人にとっては快哉事だったが、当事者側にとってはそれほど簡単ではなかった。言ってみれば、それまで他所に委ねていた行政機能を自分たちですべてやり直さなければならないわけで、人材も必要、技能も必要、予算も必要になる。
 エストニアでは、独立に当たって総選挙が行われ、マルト・ラールという32歳の若者の民主政党がいきなり第一党に選ばれて、自動的にこのマルトが首相に選ばれてしまう。政治の経験などまったくない彼らが、いきなり突きつけられる難題を解決しながら、内政、外交を担当しなければならなくなった。なにしろ、それまでソ連に物流、行政の多くを依存していたため、ソ連との関係を断った途端にいきなり物資がなくなり、予算もなくなる。新政府は、最初から大変なものを背負わされるハメになる。
 そうは言いながらも、素人政治ながらなんとかやっていたが、それでも資金がないのはいかんともしがたい。そんな折に行政府にソ連のルーブルが埋蔵金として残されていることがわかる。新政府は、これを秘密裏にドルに換金して流用するというアクロバットで、資金面の難局を乗り切ってしまうのだが、後にこれが発覚し、それが原因でマルトは首相の座から追われることになる。このあたりの政治の難局をロデオにたとえて、それを乗りこなすための奮闘が紹介されるのがこのドキュメンタリーである。
 このマルト・ラール、端から見ているとババを掴まされたようなものだが、素人が政治の舵取りを行うために奮闘する姿の描写はなかなか新鮮で、その辺りがこのドキュメンタリーの魅力である。ただし少々説明不足の印象があり、わかったようでわからないような箇所が多かったのも事実。外国からの支援はなかったのかとか、どの程度外国に頼ったのかとかは気になるところだったが、そのあたりはよくわからないままで終わってしまった。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『ソビエト連邦のコマーシャル王(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『こうしてソ連邦は崩壊した(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『戦時下の大統領 ゼレンスキー(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ベラルーシ自由劇場の闘い(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『れいわ一揆(映画)』
竹林軒出張所『なぜ君は総理大臣になれないのか(映画)』

# by chikurinken | 2019-07-23 06:46 | ドキュメンタリー

『十二人の怒れる男』(映画)

十二人の怒れる男(1957年・米)
監督:シドニー・ルメット
脚本:レジナルド・ローズ
撮影:ボリス・カウフマン
音楽:ケニヨン・ホプキンス
出演:ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、エド・ベグリー、マーティン・バルサム、E・G・マーシャル、ジャック・クラグマン

アメリカの理想的な市民

『十二人の怒れる男』(映画)_b0189364_07411669.jpg 言わずと知れたアメリカの法廷映画の傑作。ハリウッド映画を代表する傑作と言ってもよい。
 ある殺人事件を担当する陪審員12人が評議室に入って、その殺人事件について検討し、評決を出すというストーリー。三一致の法則(時、場所、出来事)が守られていて、見る方はその陪審裁判に参加しているかのような錯覚さえ覚える。
 審理対象になっているのは、素行の悪いある若者が父親をナイフで刺し殺したという事件で、弁護士が無能なせいで、どう見ても被告の有罪(ここでは死刑判決が出るという前提になっている)は明らかである。ところがこの評議室で議論が二転三転するという具合に話が進む。
 元々は1954年にテレビで1時間ドラマとして放送されたものだったらしいが、このドラマの評判が良く、これを見ていたく気に入ったヘンリー・フォンダが映画化をもくろみプロデューサーまで務めたという。元々のドラマのオリジナル脚本を書いたレジナルド・ローズも共同製作者である。
 登場人物は皆互いに名前も告げない者同士(中には自己紹介する者もいる)で、この裁判の審理のために集まっている他人同士である。職業も背景も性格も異なり、さまざまなアメリカ人から無作為抽出したようなキャラクターたちである。民主主義と正義を主張する者もいるが、悪い奴には厳罰をという保守思想の塊みたいな人間もいる。そういう人々が、1人の被告、1件の裁判のために集まって第三者の目で審議するという陪審制度の理想的な形態を描いた作品と言えば言い過ぎかも知れないが、現に脚本家のレジナルド・ローズは、陪審員になった経験を基にこの作品を書いたらしい。だが、この映画を見ていると、評議室内で真実が暴かれるなどということはめったに起こらないのではとも感じる。ヘンリー・フォンダ演じる陪審員8番みたいな人間がいればまた別なんだろうが。
 そういった現実性はともかく、映画は非常に密度が高く、しかも緊迫感があって見応えがある。しかも複雑すぎず進行がわかりやすい。映画を作ろうという人であれば一度はこういった作品を作ってみたいと思う、見本のような作品である。今回見たのは4回目だが、何度見ても飽きることはない。また、陪審員制度の理想を物語っているようなラストシーンが非常に印象的で、いつまでも心に残る。
★★★★☆

参考:
竹林軒出張所『裁きは終りぬ(映画)』
竹林軒出張所『判事よ自らを裁け(ドラマ)』
竹林軒出張所『招かれざる客(映画)』
竹林軒出張所『アラバマ物語(映画)』

 以下、以前のブログで紹介したこの映画の評の再録。
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(2005年10月19日の記事より)
十二人の怒れる男(1957年・米)
監督:シドニー・ルメット
脚本:レジナルド・ローズ
出演:ヘンリー・フォンダ、リー・J・コップ、エド・ベグリー、マーティン・バルサム、E・G・マーシャル

『十二人の怒れる男』(映画)_b0189364_07412168.jpg この映画、見るのは3回目だが、何度見ても、その完成度の高さにうならされる。
 ともすればややこしくなって、理解が追いつかなくなることが多い法廷劇で、これほど見る側にストレートに伝わってくるのも珍しい。台詞に無駄がなく、すべてのシーンが実にシャープで、緊迫感がある。
 最初から最後まで会話だけで大きな動きがない。それでいて最後まで目を離すことができなくなる。しかも最後に残る爽快感。最後のシーンは、数ある映画の中で、もっとも好きで印象的なシーンの1つである。
 映画脚本の1つの完成形といっても良いだろう。もちろん、演出も俳優も群を抜いていることはいうまでもない。
★★★★☆

# by chikurinken | 2019-07-21 07:42 | 映画

『アラバマ物語』(映画)

アラバマ物語(1962年・米)
監督:ロバート・マリガン
製作:アラン・J・パクラ
原作:ハーパー・リー
脚本:ホートン・フート
美術:アレクサンダー・ゴリツィン、ヘンリー・バムステッド
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:グレゴリー・ペック、メアリー・バダム、フィリップ・アルフォード、ジョン・メグナ、ブロック・ピータース、ロバート・デュヴァル

アメリカの理想的な父親像

『アラバマ物語』(映画)_b0189364_18082781.jpg 1932年のアラバマ州の田舎町での話。原作はハーパー・リーの同名小説『アラバマ物語(To Kill a Mockingbird)』で、著者の自伝的小説である(らしい)。主人公の、小学校に上がるくらいの女の子、スカウト(メアリー・バダム)がハーパー・リーの分身ということになる。
 スカウトは、いつも兄のジェム(フィリップ・アルフォード)と一緒に遊んでいるが、夏の間だけ、隣の家にやってくるディル(ジョン・メグナ)も彼らの仲間に加わる。なおこのディル、実はモデルがいるらしく、なんでもトルーマン・カポーティだという。リーとカポーティ、幼なじみで、子どもの頃にこの映画みたいな付き合いがあったそうだ。
 それはともかく、この作品では、子どもの視点から当時の社会が描かれるんだが、そのために子どもの世界が存分に出てくる。無茶ないたずらをしたり、拗ねたり、近づいてはいけないといわれている近所の家に進入したりで、僕とは国も時代も境遇も違うが、何となく彼らの言葉や行動に懐かしさを感じる。
 スカウトとジェムの母はすでに死んでおり、父が一人で2人を育てている。この父がこの作品の本当の主人公である。父は、アメリカの良心を体現したような存在の弁護士で、あらぬ罪を着せられて収監された黒人の若者の弁護も引き受け、法廷で無罪を主張したりする。ただ、これについては町の白人たちが反感を持ち、圧力をかけたり暴力をちらつかせたりするのである。南部だけに、黒人に対する差別意識が噴出していて、少しばかり怖さを感じる。
 一方で、彼らの隣家にはかつて親の足をハサミで刺したという噂がある精神障害者(ブー)が住んでおり、いろいろと家庭内で問題を起こしているという。子ども達は怖い物見たさでこの家に近づいたりするんだが、要するに、黒人に対する差別、精神障害者に対する差別、そしてそれに対してどう対峙していくかがこの映画のテーマになる。どちらに対しても、父は実に公正に対応しようとし、その生き様を子ども達に見せるのである。決して派手な父ではないが、正義感に溢れしかも行動がそれに伴っていて素晴らしい人格者に映る。アメリカの理想的な父親像と言って良い。このような人物をグレゴリー・ペックが好演していて、この映画の大きな魅力になっている。
 先ほども述べたように、ストーリーは、2つのエピソードが1つの時間軸の中で同時進行で流れていき、それが最後に見事に収束するという秀逸なものである(しかもそれが子どもの視点から描かれる)。ドラマチックで緊張感が持続する上、主張が明確で、構成がしっかりした、大変良くできたストーリーと感じる。当時の町を再現した美術もすばらしい。
 タイトルバックも非常に凝っていて、一度見終わった後もう一度見直すと、実に感心する。作者の分身、つまりこの主人公の思い出が詰まったような宝箱が出るんだが、(成長した主人公が感じているであろう)懐かしさがこちらまで伝わってくるようである。全編端正なモノクロ映像で、このあたりも郷愁を誘うところである。
1962年アカデミー賞主演男優賞、脚色賞、美術賞受賞
★★★★

参考:
竹林軒出張所『カポーティ短篇集(本)』
竹林軒出張所『ティファニーで朝食を(映画)』
竹林軒出張所『ラスト・ショー(映画)』
竹林軒出張所『十二人の怒れる男(映画)』

 以下、以前のブログで紹介したこの映画の評の再録。
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(2005年8月2日の記事より)
アラバマ物語(1962年・米)
監督:ロバート・マリガン
原作:ハーパー・リー
出演:グレゴリー・ペック、メリー・バーダム、フィリップ・アルフォード

 冒頭にいきなり「To Kill」と出てきてぎょっとするが、原題が「To Kill a Mockingbird」であった。「モッキンバード(マネシツグミ)を殺すこと」ってな意味。『アラバマ物語』という牧歌的なニュアンスとは異なるが、でもこの邦訳もなかなか良いと見終わった後感じた。
 原作はハーパー・リーのピューリッツァー賞受賞小説『アラバマ物語』で、子ども時代を回想した(形式の)話。
 子どもの視点から20世紀初頭のアメリカが描かれるが、子どもの視点がなかなか心地良い。この映画はストーリーが面白く重大な意味を持っているので、あまりここで多くに触れることはできない(映画評ではストーリーを極力明かさないのがマナー)が、一つだけ。「マネシツグミを殺すこと」というタイトルは「害鳥であれば撃っても良いが、マネシツグミみたいにただ良い声で鳴くだけで人間に害を与えない鳥は撃ってはならない」というフレーズ(映画の序盤に登場人物によって語られる)から来ている。映画を見終わってから「なーるほど」と感じてください。
★★★☆

# by chikurinken | 2019-07-20 07:08 | 映画

『逢びき』(映画)

逢びき(1945年・英)
監督:デヴィッド・リーン
原作:ノエル・カワード
脚本:ノエル・カワード、アンソニー・ハヴロック=アラン、デヴィッド・リーン、ロナルド・ニーム
出演:セリア・ジョンソン、トレヴァー・ハワード、スタンリー・ホロウェイ

単純な不倫メロドラマ

『逢びき』(映画)_b0189364_20070133.jpg 不倫メロドラマ。中年男女が、それぞれ毎週通っているとある町で偶然知り合い、恋愛関係に陥って、それから逢瀬を重ねていき別れるというストーリー。
 主人公は女性の方で、独り語りのナレーションが最初から最後まで続く。さながらNHKの朝のドラマのようである。ストーリーも、回想形式を取ってはいるが、概ねストレートな展開で、サブプロットらしきものもない。恋愛ドラマ好きならともかく、それ以外の人間にとってはどうということのない話である。
 もちろん、作られたのが第二次大戦の直後ということで、時代背景を考えるとこういう映画が望まれていたことは重々わかる。日本でも終戦後、数々の単純な恋愛映画が作られていたことだし。ただ、今見てこれが面白いかというと話は別である。主役のセリア・ジョンソンがちょっと冴えないのも、リアルではあるが、映画の魅力を減らす結果になっている。
 全編背景に、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が使われていて、シーンに合わせていろいろな箇所がピックアップされている。うまいことシーンにはまっているという印象だが、昨今ではフィギュアスケートでもこの曲をうまいことシーンにはめているため、そんなもんかという程度の感慨である。
 もっとも喫茶室のママと常連客の会話とか、最後の最後に割り込んできたうるさいおばさんとかは、それぞれにリアルな質感があり、ディテールはなかなかよくできていたと思う。また出逢いのシーンが自然だった他、友人の冷たさが不倫の背徳感を促す役割をしていたり、それなりの見所はあった。とは言え、ストーリーの物足りなさはいかんともしがたい。今の映画であれば、もう少し何か工夫を盛り込むところだろう。
 実はこの映画、過去にも見ていてすっかりそのことを忘れていたが(今回見ていて途中で思い出した)、僕にとっては二度も見る必要のない映画であったと見ながら感じていたのだった。やはり見た映画については何らかの記録を残しておきたいものである。
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞
★★★

追記:
 この作品、1946年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞しているが、ちなみにこの年のカンヌ映画祭は実質的に第1回であり、グランプリ(パルムドール)は全部で11作品が受賞している(こうなるとほとんどベストテンである)。そういう点で、その後のパルムドールとはやや重みが違う(その後のカンヌではパルムドール受賞作は1作か2作)。

参考:
竹林軒出張所『戦場にかける橋(映画)』
竹林軒出張所『暮れ逢い(映画)』
竹林軒出張所『雨のしのび逢い(映画)』

# by chikurinken | 2019-07-19 07:43 | 映画