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竹林軒出張所

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2019年 02月 09日 ( 1 )

『ベトナムのひかり』(ドラマ)

ベトナムのひかり
〜ボクが無償医療を始めた理由〜
(2019年・NHK)
脚本:後藤法子
演出:本木一博
出演:濱田岳、国仲涼子、キムラ緑子、ビン・アン、レ・チ・ナ、チャン・ギィア、ヒュー・ヒエン、ホン・アン、本田博太郎、生瀬勝久

羽鳥やなくて服部やろ!

b0189364_18135315.jpg ベトナムで活動している眼科医、服部匡志をモデルにしたドラマ。
 眼科医、羽鳥志郎(濱田岳)は「神の手を持つ男」と呼ばれていたが、学界の席であるベトナム人医師に乞われて、3カ月間ベトナムに赴任し現地で治療に携わることになる。だがベトナムの現場で、医療を受けられない大勢の貧困者に出逢い、結局身銭を切って彼らに治療行為を行うようになった。それでも彼らを助けるには3カ月では足りないということになり、その後も何度も日本とベトナムの間を往復しながら、活動を続けていくようになるというストーリー。
 ドラマでは、妻(国仲涼子)との意見の相違やすれ違い、家庭を顧みず地域の活動に精を出していた父(生瀬勝久)の影響などが主要なテーマになっており、同時に現地の医師との確執、習慣の違いの戸惑いなども取り上げられる。この手のドラマとしては、割合平凡なモチーフだが、1本のドラマとして見ると、破綻もなくよくまとまっている。一部のエピソードが、使い古されたようなありきたりなものでややチープなのが気になるが、現行ドラマの中では水準が高い方と言える。途中、ベトナムの看護師から「ハットリセンセイ」と呼ばれ「ハットリやなく羽鳥や!」などという遊びのセリフがあって、笑わせてくれるのもポイントが高い。
b0189364_18135781.jpg モデルになった服部匡志という眼科医、僕はまったく知らなかったが、『情熱大陸』や『カンブリア宮殿』でも取り上げられているようで、結構有名な人らしい。こういう立派な活動をやっているのならばマスコミでもっと取り上げられてしかるべきだし、これによって協力者も増えるかも知れないとも思う。それを考えると、広報という点でもこのドラマが貢献することになるかも知れない。
 キャストでは濱田岳が好演で、情熱的で直情的な医師の役をうまく演じきっている。この人、どのドラマもまったく外れがなく、感心する。本田博太郎と生瀬勝久も良い味を出していた。珍バイクが映像で出てきたのもポイントが高い。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『反骨の外科医(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『武器ではなく命の水を(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ディア・ドクター(映画)』
竹林軒出張所『それ行け!! 珍バイク(本)』
竹林軒出張所『ジェネラル・ルージュの凱旋(ドラマ)』
竹林軒出張所『ナイチンゲールの沈黙(ドラマ)』

by chikurinken | 2019-02-09 07:13 | ドラマ