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竹林軒出張所

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2018年 09月 15日 ( 1 )

『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』(映画)

ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ(1942年・米)
監督:マイケル・カーティス
脚本:ロバート・バックナー、エドモンド・ジョセフ
音楽:ジョージ・M・コーハン、ハインツ・ロームヘルド
出演:ジェームズ・キャグニー、ウォルター・ヒューストン、ジョーン・レスリー、ローズマリー・デキャンプ、ジーン・キャグニー

キャグニー - ギャング = タップ

b0189364_17292764.jpg ブロードウェイの父と呼ばれるジョージ・M・コーハンの生涯を扱ったミュージカル伝記映画。と言っても、ほとんどの日本人はコーハンなんて人は知らないだろう。僕も知らなかった。まったく知らない人、関心のない人の伝記ほどつまらないものはない。ということで、この映画も、ストーリー自体はなんということはない。ましてやこのコーハン、アメリカのナショナリズムを煽って成功したような人で、まったく感情移入できない。むしろ嫌悪感を感じるくらいである。
 この映画、以前、どこかの上映会でタイトルだけ目にしたことからタイトルが記憶に残っていたのと、ギャング映画で有名な主演のジェームズ・キャグニーがミュージカルをやるという点に関心があって、今回見たのだった。キャグニーがそもそも歌を歌ったりタップを踏んだりすることがまったく想像できなかったが、この映画を見る限り、見事なもんである。この映画の主役は、元々フレッド・アステアがやる予定だったということで、実際、アステアが演じると様になるようなタップのシーンが目白押しなんだが、キャグニーも素晴らしい仕事をしている。なんでも、キャグニー、若い頃ボードビリアンだったらしく、それでこういう芸当もこなせるということらしい。彼のタップは実に見事で、非常に感心する。アステアやジーン・ケリー・クラスと言っても良い。
 ただ、ストーリー自体は、本当にどうと言うこともなく、単なるサクセス・ストーリー。しかも全編実に単純な回想形式で話が進んでいく。それに、先ほども言ったように「アメリカ万歳」のナショナリズムには辟易する。なお、タイトルの「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」は、コーハンの最初のミュージカル作品のタイトルである。ちなみに「ヤンキー・ドゥードゥル」は「アルプス一万尺」のオリジナルの歌で、アメリカの独立戦争時から歌われている歌である。「まぬけなヤンキー」という意味だそうな。
1942年アカデミー主演男優賞他受賞
★★★

参考:
竹林軒出張所『コンチネンタル(映画)』
竹林軒出張所『雨に唄えば(映画)』

by chikurinken | 2018-09-15 07:29 | 映画