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竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

2018年 06月 18日 ( 1 )

『ハリウッド発 #MeToo』(ドキュメンタリー)

ハリウッド発 #MeToo
(2018年・英Entertain Me Productions)
NHK総合 ドキュランドへようこそ!

ヒッチコックとポランスキーもか……

b0189364_16085370.jpg 世界中に広がっていくセクハラ・スキャンダル。その発信源になったのはハリウッドである。ある女優が、ある大物プロデューサーに長年に渡ってセクハラを受けていたことを告発し、その後、同様の被害者がSNSで自分も被害者であることを告白するという具合にハリウッド全体に広がっていった(いわゆるMeToo運動)。
 この大物プロデューサーというのが、ハーヴェイ・ワインスタインという男。ミラマックス社を設立し、アカデミー賞も意のままになるとまで言われた、まさに「大物プロデューサー」。でもただ一つ「まっとうな普通のプロデューサー」と違っていたのは、この男がパワハラ、セクハラの常習だったということだ。そのため、被害を受けた女優は非常に多く、それでもこのプロデューサーに目の敵にされると女優業すら危ぶまれるということで、女優側としては簡単に拒否できないと来ている。ホテルに呼び出され、性的サービスを強要される女優もいたらしい。このドキュメンタリーでは、そのあたりのハリウッド製セクハラ・スキャンダルを詳細に紹介する。
 このワインスタイン、女性以外からも卑劣な男と見られていたらしく、尊大かつ傲慢、自己中心的だったという。脅迫まがいの行為もあったということで、結局、2018年の5月に(性的暴行のかどで)逮捕されたらしい。
 このドキュメンタリーでは、この男の非道がいろいろな関係者の口から語られ、さながら、これこそがハラスメントである!というハラスメントのデパートのようである。世間には、セクハラ告発を受ける男に同情するような論調も(一部の男どもの間に)あるが、少なくともこのワインスタインが同情に値するとはまったく思えない。こういったクソヤローは告発して、破滅させてやらないといけないとさえ思う。卑劣な男が権力を握ってしまったら、周りの人間はこのように大いに迷惑するという好例である。同様の問題を持つ日本のいろいろな組織も、早く同じようなウミを出し切るように。もっとも中には「ウミを出し切るべき」などと言っている人間がウミだったりするから始末に負えない。
 尚今回見たのは、NHK総合で最近放送が始まった『ドキュランドへようこそ!』という番組枠であった。この番組、これまでも『BS世界のドキュメンタリー』などで放送された作品をパッケージを変えて放送しているが、あまり良いものはなかった。食指が動いたのは今回が最初である。なおこのドキュメンタリー、『BS世界のドキュメンタリー』でも(2018年6月12日に)放送されたようだ。
★★★☆

追記:
 このドキュメンタリーでは、ヒッチコックやポランスキーについても、セクハラを行っていたと語られていた。ヒッチコックもクソヤローだったのか(ポランスキーのセクハラについては割合有名)。

参考:
竹林軒出張所『スクールセクハラ(本)』
竹林軒出張所『マーニー(映画)』

by chikurinken | 2018-06-18 07:08 | ドキュメンタリー