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竹林軒出張所

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2013年 03月 30日 ( 1 )

『マリリン・モンロー 最後の告白 前編、後編』(ドキュメンタリー)

マリリン・モンロー 最後の告白 前編後編
(2008年・仏Les Films d'Ici)
NHK-BSプレミアム プレミアムアーカイブス

アナザー・サイド・オブ・モンロー

b0189364_1974997.jpg 女優のマリリン・モンローは、死の数年前からラルフ・グリーンソンという精神分析医のカウンセリングを受けていた。だがモンローとグリーンソンの関係は普通の医師と患者の関係を超え、モンローは非常に多くのことをグリーンソンに語っていた。そしてその中の相当量がオープン・リール・テープに録音されていた。
 このドキュメンタリーでは、その残された音源を基に、マリリン・モンローの晩年の様子を明らかにし、彼女がどうして自死を選んだのか、その謎を探ろうとする。ちなみにこのドキュメンタリーには原作があり、ミシェル・シュネデールの『マリリン・モンローの最期を知る男』というのがそれ。
 番組では、マリリン・モンローが孤独感から次第に神経症的になっていき、薬物に逃避する様子が描かれる。女優でありながら、映画に出演すること自体が苦痛で、それを緩和するためにますます薬物にのめり込んでしまう。そんな折に出会ったのがグリーンソン医師で、この医師とのカウンセリングが、彼女にとって新たな救いになる。そうしてこの医師に何もかもを打ち明けていくのだった。ジョー・ディマジオ、アーサー・ミラー、ケネディ大統領兄弟などとの関係もグリーンソンには率直に語られたらしく、それがこのドキュメンタリーでもそのまま明かされていく。驚くことに、晩年はセックス依存症のような傾向も示していたことさえ明かされる。
b0189364_1981245.jpg 全編、単調なナレーションで話が進められ、しかもナレーションの情報量自体が少ないため、納得いかない部分やよくわからない部分もあるが、モンローのさまざまな映像が次々に繰り出されるため、映画ファンにはうれしい。ケネディ大統領の誕生日パーティで「Happy Birthday」を歌う、あの伝説的なエピソードも登場する。またそのときのモンローの(どん底だった)メンタリティも紹介される。
 一般的な「セックス・シンボル」としてのモンロー像と一味違ったモンロー像が紹介されるため、モンローに偏見を持っている人にとっては目からウロコになるかも知れない。なお、このドキュメンタリーは、僕は放送で見たが、DVDも発売されている(『マリリン・モンロー 最後の告白』)。
★★★☆
by chikurinken | 2013-03-30 19:09 | ドキュメンタリー