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竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

2011年 12月 23日 ( 1 )

『プリンセス トヨトミ』(映画)

プリンセス トヨトミ(2011年・フジテレビジョン)
監督:鈴木雅之
原作:万城目学
脚本:相沢友子
出演:堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一、沢木ルカ、森永悠希、笹野高史

b0189364_8584554.jpg 『鹿男あをによし』、『鴨川ホルモー』などでお馴染み、奇想天外小説の万城目学の原作を映画化した新作ということで期待したんが、ちょっと残念な結果になってしまった。『鹿男』も『ホルモー』も奇想天外なストーリーが良くできており、映画、ドラマを見たときに大変感心したんだが、しかし一人の作家が奇想天外なストーリーを湯水のごとくたてつづけに出し続けるということはちょっと考えにくい。いずれどこかでネタ切れになって壁にぶつかるんではないかと内心余計な心配をしているんだが、この『プリンセス トヨトミ』は、ちょっとストーリー的にムリがありすぎ。規模を大阪全体に広げたために整合性を保つのが難しくなっていて、ちょっと対象を大きくしすぎたような印象が残る。いくら奇想天外な話でも、この映画のようにリアリティを欠いてしまってはダメである。文章だとそんなに気にならないのかも知れないが、映像化してしまうとその辺がもろに表に出てしまう。そういうわけで「奇想天外」が「荒唐無稽」に堕してしまった……そんな印象がある。
 エンタテイメントとして話を面白くしようという工夫が感じられ、見ていてそこそこ楽しめるが、「ねえねえおもしろいでしょ?」としつこく押し売りされても「ウーム」とうなるしかないのである。ま、次回作に期待……ということで。
 唯一良かったのが合戦シーンで、大阪城が燃えるシーンはなかなか見事だった。
★★★

参考:
竹林軒出張所『鴨川ホルモー(映画)』
竹林軒出張所『偉大なる、しゅららぼん(映画)』
竹林軒出張所『ホルモー六景(本)』

by chikurinken | 2011-12-23 09:00 | 映画