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竹林軒出張所

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『東京ナイト』(映画)

東京ナイト(1967年・日活)
監督:鍛冶昇
脚本:才賀明
出演:山内賢、和泉雅子、和田浩治、高千穂ひづる、小橋玲子、徳永芽里、三遊亭歌奴、青空はるお、青空あきお、ヴィレッジ・シンガーズ

ストーリー展開がデタラメ過ぎて
あまり楽しめなかった


『東京ナイト』(映画)_b0189364_20553531.jpg 山内賢と和泉雅子が歌った「二人の銀座」がヒットしたことから、同年、同じベンチャーズ作のアンサーソング「東京ナイト」が発表された。また、映画についても竹林軒出張所『二人の銀座』に続いて、『東京ナイト』が同じスタッフ、キャストで作られたが、今回見たのがその作品ということになる。
 この映画も『二人の銀座』同様、明朗歌謡映画であり、いろいろなシーンで随時いろいろな歌が歌われるわけだが、中にはヴィレッジ・シンガーズが唐突に登場して「バラ色の雲」を歌ったりという趣向もある。一種のサービスだろうが、ただ今回は、多くの歌はヤング・アンド・フレッシュ(山内賢や和田浩治ら日活の俳優で結成されたGSバンド)のものである。当然、彼らによって演奏される「東京ナイト」もあちこちに登場する。
 内容は明朗快活で、意外性も特になく、見る側の期待通りで結構なのだが、なにぶんストーリー展開に無理がありすぎで、ツッコミどころが多すぎて白けてしまう。京都祇園の舞妓が家出して東京に出ていくというのはまだしも、早朝から都をどりみたいな立派な衣装で家出する、しかも東京でも随時その格好でパフォーマンスを行うなど無理がありすぎる。誰が着付けや化粧をやったんだなどと突っ込みたくなるのは僕だけかも知れないが、一方でそんな無理なストーリー展開にわざわざする必要があるのかとも思ってしまう。和泉雅子の舞妓姿ということで、これも一種のサービスかも知れないが、あまりに突飛すぎるんでかえって逆効果である。過剰なサービスは不要で、むしろ『二人の銀座』くらいの(比較的)自然な抑えたストーリーにしてほしかったと感じる。明朗歌謡映画は単純なのが一番。
★★★

参考:
竹林軒出張所『二人の銀座(映画)』
竹林軒出張所『祇園 女たちの物語(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『外国人が見た禁断の京都(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『舞妓の反乱(本) 再録』
竹林軒出張所『祇園囃子(映画)』
竹林軒出張所『祇園の姉妹(映画)』
竹林軒出張所『愛と死をみつめて(映画)』

by chikurinken | 2025-10-20 07:55 | 映画
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