ブログトップ | ログイン

竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

『幕末未来人』(1)(ドラマ)

少年ドラマシリーズ 幕末未来人 (1)(1977年・NHK)
原作:眉村卓
脚本:蓬萊泰三
演出:佐藤和哉
出演:星野利晴、沢村正一

日本のタイムスリップものの
元祖的存在かも知れない


『幕末未来人』(1)(ドラマ)_b0189364_21554035.jpg 1970年代から80年代にNHKで夕方放送されていた「少年ドラマシリーズ」は、当時の子どもたちにとってなかなか刺激的なドラマだったが、現在目にすることはあまりない。おそらく映像が残っていないものが多いせいだと思うが、今回見た『幕末未来人』は、DVDも出ている上、NHKオンデマンドやU-NEXTでも配信されているため、いつでも気軽に見ることができるドラマである。ただしこの第1回を見る限り画像の乱れなどが多いことから、このオリジナルの映像も視聴者か誰かがビデオ撮影したものなどではないかと思われる。このあたりは、『蜃気楼博士』のケースと同じではないかと推察される。
 さてこのドラマだが、放送時に見た記憶はあるが、内容についてはまったく憶えていない。タイトルから推測できるように主人公が幕末にタイムスリップしてああだこうだが起こるというストーリーだろうと思う。タイムスリップものは方法論があまりに安直なことから、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』レベルのよほどしっかりした背景設定がない限り受け入れがたいと今では思っているが、子どもだった当時はどうだったかわからない。いずれにしてもタイトル以外はまったく憶えていないため、あまり印象に残らなかったのかも知れない。
 今回見たのは第1回だけだが、登場人物の演技がオーバーな上、タイムスリップしても主人公以外驚いている様子がないなど、設定がかなりテキトーだという印象を受けたため、続けて見ようという気にはならなかった。おそらく見ないと思う。ただこの後、沖田総司などの新撰組の面々が出てきたりするらしいんで、多少は面白くなるかも知れない。また若き日の古手川祐子も出演するらしいので、その辺は少し興味が湧く。結局のところ今回は1回分しか見ていないため、タイムスリップものが嫌いという以外、あまり大したことを言えないのが辛いところである。同時に、この少年ドラマシリーズあたりが、日本でのタイムスリップものの始まりではないかなどと考えたりもする(『タイム・トラベラー』なんちゅうものもあったし)。もしかしたら日本でやたらタイムスリップものが多いのも、少年ドラマシリーズの影響が大きいのかも知れない。
★★☆

参考:
竹林軒出張所『蜃気楼博士 (1)〜(12)(ドラマ)』
竹林軒出張所『バック・トゥ・ザ・フューチャー(映画)』

by chikurinken | 2025-03-05 07:55 | ドラマ
<< 『シルバー仮面』(1)、(2)... 『ジャイアントロボ』(1)(ドラマ) >>