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竹林軒出張所

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『新型コロナワクチン 影の輪郭』(本)

新型コロナワクチン 影の輪郭
大石邦彦著
方丈社

バラエティ番組的な作りは何とかならないのか

『新型コロナワクチン 影の輪郭』(本)_b0189364_08274798.jpg 中部日本放送(CBC)所属のアナウンサー、大石邦彦は、同局の『チャント!』という番組で、コロナワクチン後遺症の被害者を追ってきており、他のマスコミがコロナワクチン礼賛を決め込む中、果敢に調査報道を行ってきた。報道機関としてきわめて当たり前の姿だと思うが、他のマスコミの態度があまりにひどかったことからその姿勢が際立っており、その結果、彼の番組は放送・報道に関連する数々の賞を受賞してきた。
 その大石邦彦が、番組の内容をまとめた本(『新型コロナワクチンの光と影』)をかつて出したが、本書はその続編という立ち位置になるようだ。前著と同様、ワクチン後遺症で苦しむ人々に取材し、その状況をまとめたものである。番組映像のような写真が随所に(カラーで!)掲載されているため、ほとんどが『チャント!』で映像として伝えられたものの再録であると思われる。そのためか、これも前著同様、取り上げ方がバラエティ然としており、読者(視聴者)の情緒に訴えるような記述が非常に多い。テレビで取り上げる分には、こういう方法論はある程度仕方がないと言えるのかも知れないが、本だと非常にくどく感じる。もちろん、そういうのが好みという人もいるかも知れないが。
 コロナワクチン禍のミクロ的な悲劇がよく伝わり、しかも現在、被害者による薬害訴訟の動きが活発化しているなどといった情報もあって、そういうものは目新しく感じたが、誤植が多く、本としての完成度はきわめて低い。大手の報道機関が関わっている(と思われる)本なんだからその辺何とかしたら良さそうなんだが、コロナ本の「あるある」ではある。ただ新型コロナ禍、コロナワクチン禍については、絶対に総括が必要であるのは間違いないため、今でもこうやって活動を続けているCBCと大石氏は立派であると言うことができる。それは間違いない。
★★★

参考:
竹林軒出張所『新型コロナワクチンの光と影(本)』
竹林軒出張所『薬害「コロナワクチン後遺症」(本)』
竹林軒出張所『新型コロナワクチン 誰も言えなかった真実(本)』
竹林軒出張所『新型コロナとワクチンのひみつ(本)』
竹林軒出張所『新型コロナワクチン 副作用が出る人、出ない人(本)』
竹林軒出張所『大丈夫か、新型ワクチン(本)』
竹林軒出張所『コロナ自粛の大罪(本)』
竹林軒出張所『コロナ利権の真相(本)』
竹林軒出張所『コロナワクチン失敗の本質(本)』
竹林軒出張所『コロナワクチン その不都合な真実(本)』
竹林軒出張所『子どもへのワクチン接種を考える(本)』
竹林軒出張所『私たちは売りたくない!(本)』
竹林軒出張所『医療ムラの不都合な真実(本)』
竹林軒出張所『コロナ禍の9割は情報災害(本)』
竹林軒出張所『ワクチン神話捏造の歴史(本)』
竹林軒出張所『もうワクチンはやめなさい(本)』
竹林軒出張所『子どもと親のためのワクチン読本(本)』
竹林軒出張所『インフルエンザワクチンは打たないで(本)』
竹林軒出張所『ワクチン副作用の恐怖(本)』
竹林軒出張所『新型コロナ騒ぎは総括が必要』
竹林軒出張所『子宮頸がんワクチン事件(本)』
竹林軒出張所『さらば毎日新聞 ささやかな抵抗』

by chikurinken | 2025-02-28 07:27 |
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