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竹林軒出張所

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『ネット自動広告取引の闇』(ドキュメンタリー)

嘘やヘイトもカネになる
ネット自動広告取引の闇

(2024年・西仏Polar Star Films/YUZU Productions他)
NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー

詐欺とゴミの温床
それがインターネット


『ネット自動広告取引の闇』(ドキュメンタリー)_b0189364_08300204.jpg ネット広告はただでさえ非常に鬱陶しいものなのに、近年では詐欺商品の(と思われる)広告が頻繁に出てきて、サイト側はこういうものの管理をしていないのかと疑問に持ってしまうことが多い。もっともこのブログも、スマホなどからアクセスすると広告が出るようで、その内容についてはまったくこちらが関知していないのだから、他のサイトでも同様なのだろう。このブログについては、スマホからのアクセスで広告が出ないようにするためにはエキサイトブログに毎月それなりの金額を払わなければならなくなり、今でも幾ばくかの金を払ってパソコンで広告が出ないようにしているのにさらにぼったくろうとしているエキサイトブログの姿勢が気にくわないので、こちらは放置状態になっているわけである。今回、初めてスマホからこのサイトにアクセスしてみたが、金融詐欺まがいの怪しい広告が出ている。決してこんな広告に反応しないでいただきたい。このブログについては、パソコンからアクセスしていただくよう切にお願いいたします。
 さて、このドキュメンタリーだが、そういったネット広告のさまざまな問題について訴えている作品である。先ほども言ったような、サイト側が把握していない詐欺広告、また広告をサイトに挙げる作業が自動化されていることから(健全な)広告がヘイトサイト、フェイクサイトに平然と載せられている現状(当然広告主はそれを把握していない)などが紹介される。
『ネット自動広告取引の闇』(ドキュメンタリー)_b0189364_08300709.jpg このドキュメンタリーについては、やや雑多でとりとめのない構成になっていて、ニュース番組の特集みたいなレベルだが、ネット広告の現在の問題性についてはよくわかる。僕に言わせれば、何の役に立っているかよくわからないネット広告が広く出回って、それが産業になっていること自体に問題があるわけだが、そういうことに疑問を持たない人々が多いのも事実。それを思えば、このドキュメンタリーも有用ではある。
 元々、インターネットはボランティア精神で運営されていたものが、拡大するにつれて、いつの間にか詐欺とゴミの温床と化してしまったという現実がある。その最大の要因がネット広告であると僕などは感じている。ネット広告は99%以上がゴミであり、広告を出す方も利用者側もそろそろその存在理由について再考した方が良い時期に来ている。ネットから広告を完全に排除すれば、それぞれのサイトも美しく見やすくなって良いのではないかと思うが、すでに既得権益が生じている今となっては、なかなかそうも行かないのだろう。
 このブログの広告も排除したいが、エキサイトブログ側の姿勢にそういう意識が無いようなので、いずれはよそのサイトに引っ越すということも考えないといけないのかも知れない(大分前から考えていたけどね)。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『抑圧のアルゴリズム(本)』
竹林軒出張所『ソーシャルメディアの“掃除屋”たち(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ベリングキャット(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『“フェイクニュース”を阻止せよ(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『#フォロー・ミー(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『“幸せ”に支配されるSNSの若者たち(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『私を“合成”したのは誰(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『追跡“ペガサス”(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『消えた200億円と暗号資産の闇(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『「また見つかった 何が?」』
竹林軒出張所『クリック・ベット(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『オンラインカジノ 底知れぬ闇(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ヘイトスピーチと対抗報道(本)』
竹林軒出張所『スマホ脳(本)』
竹林軒出張所『スマホ依存から脳を守る(本)』

by chikurinken | 2024-10-18 07:29 | ドキュメンタリー
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