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竹林軒出張所

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『レイダース 失われたアーク』(映画)

レイダース 失われたアーク《聖櫃》(1981年・米)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作:ジョージ・ルーカス、フィリップ・カウフマン
脚本:ローレンス・カスダン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ハリソン・フォード、カレン・アレン、ジョン・リス=デイヴィス、ポール・フリーマン

リアリティなどというものは辞書にない
ご都合主義の見本市


『レイダース 失われたアーク』(映画)_b0189364_08195486.jpg 『インディ・ジョーンズ』シリーズの第1作。かつてこの映画を「映画史上最高の一作」と称える人がいたため、公開後しばらくして見た作品だが、そのときの記憶もほとんど残っていない。少し前にNHK-BSで放送されていたため、録画していたものを数十年ぶりに見てみた。
 率直に言って、悪い冗談みたいな話で、まったく面白さを感じない。さながらかつてテレビ放送されていた『コンバット』のようで、主人公は(たとえマシンガンで攻撃されても)撃たれることなく、一方で悪いドイツ人が次々と片付けられるというシーンが続いて、見ていてアホらしくなる。しかも、悪者から地下の遺跡に閉じ込められながらも事もなげにそこから脱出したかと思えば、潜水艦にしがみついて(おそらく何日間も)航海を続け敵のアジトに侵入するとか、今どきアニメでもやらないだろうというほど展開も無茶苦茶で、説得力がなさ過ぎるだろうとツッコミを入れたくなる。ご都合主義の極みみたいな映画で、こんな映画を見て世間の人は面白いと思うのかと疑問に感じるほどである。
 不気味なシーンや驚かせるようなシーンが立て続けに出てくるなど、一種のお化け屋敷みたいなものと考えて遊園地のアトラクションのような楽しみ方をすれば良いということなのかも知れないが、僕などは見ていてバカバカしさが先に立ってしまう。序盤から完全に飽きてしまい、時計との格闘になってしまった。
 深遠さの欠片もない実にくだらない映像作品で、エンタテイメントに徹するにしてももう少し思慮や遠慮が必要だろうとあらためて感じさせられた。「映画史上最高の一作」が笑わせる。
★★

参考:
竹林軒出張所『プライベート・ライアン(映画)』
竹林軒出張所『女囚701号 さそり(映画)』
竹林軒出張所『日本以外全部沈没(映画)』
竹林軒出張所『村上朝日堂の逆襲(本)』

by chikurinken | 2024-06-12 07:19 | 映画
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