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竹林軒出張所

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『おさな妻』(映画)

おさな妻(1970年・大映)
監督:臼坂礼次郎
原作:富島健夫
脚本:白坂依志夫・安本莞二
出演:関根恵子、新克利、坪内ミキ子、渡辺美佐子、真山知子、福田豊土

見どころは若々しい関根恵子ぐらい

『おさな妻』(映画)_b0189364_11302316.jpg 関根恵子(現・高橋惠子)の主演第2作。元々デビュー作の予定だったが、急遽決まった『高校生ブルース』が主演デビュー作になったらしい。だがいずれにしろ、関根恵子といえば『おさな妻』というのが当時のイメージだった(ように思う)。
 原作は富島健夫のジュヴナイル小説(?)で、主人公は17歳の女子高校生。唯一の頼りであった母親が死んだため、叔母の元に身を寄せるが、そこでドラ息子にレイプされそうになったことから家を出る。高校に通いながら保育園でバイトを始めるが、そこで子持ちの建築デザイナー(妻は死去)に出会い、結婚することになる、というストーリーである。
 エロティックなシーンもあり関根恵子が熱演しているが、なんと当時、関根恵子15歳! 15歳の女子をこんなシーンに登場させて良いのかと今の感覚では思うが、当時も結構なセンセーションになっていた記憶がある。
 映画は(おそらく原作も)ポルノではなく、高校生女子の性を描くという内容であって、そういうスタンスがとられているとは思うが、それにしても15歳女子のセミヌードは(今だからこそ)驚く。関根恵子はそれなりに美しいが、少し少女らしい野暮ったさもあり、だからこそ余計にそういうことを考えてしまうのである。
 それはともかく、映画の内容自体は全体的にまどろっこしく退屈で、関根恵子のセミヌードが出るといってもその点は変わらず、映画として考えると退屈な部類に入る。わざわざ手間をかけて見るほどの価値はないと思う。見どころは若々しい関根恵子だけかな。
★★★

参考:
竹林軒出張所『君は海を見たか (1)〜(11)(ドラマ)』

by chikurinken | 2024-02-23 07:30 | 映画
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