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竹林軒出張所

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『「副作用死」ゼロの真実』(本)

「副作用死」ゼロの真実
近藤誠著
ビジネス社

コロナワクチン副作用死亡事例は
国内で5万件に上る可能性もあるらしい


『「副作用死」ゼロの真実』(本)_b0189364_22414889.jpg 『患者よ、がんと闘うな』でお馴染みの近藤誠が書いたコロナ本の新刊。
 近藤誠のコロナ本は、すでに3冊(『新型コロナとワクチンのひみつ』『新型コロナワクチン 副作用が出る人、出ない人』『コロナのウソとワクチンの真実』)出ているが、内容はどれもほぼ同じで、この本についてもご多分に漏れず、ほぼ同じ内容である。主張はしっかりしているが、他の本を読んでいる人があらためて読む必要ない。別の項でも言ったように、お勧めは最初に出た『新型コロナとワクチンのひみつ』である。
 内容をあらためてまとめておくと、「新型コロナ」の危険性に照らし合わせると「新型コロナ」ワクチンを接種する必然性はない上、むしろワクチンの危険性の方が圧倒的に大きい。したがって、ワクチンを接種するかどうか判断するときは、その両方の情報についてしっかり把握しておかなければならないというものである。さらには、「新型コロナ」は、武漢で流行った頃ならいざ知らず、現在では変異してとうに「普通の風邪」になっているため(このあたりのいきさつは1890年の「ロシアかぜ」、1918年の「スペインかぜ」、現在のインフルエンザと同様とする)、ワクチン接種の必然性はなく、そもそも変異するウイルスに対してはワクチンが無効であるため、今接種されているワクチンは、百歩譲って当初有効性があったとしても変異後の接種については有効性がなく、むしろウイルスの感染の可能性を高めるとする。
 またこの本のタイトルにもなっている「副作用死」についても言及がある。(日本国内の)ワクチンが原因の死亡事例は、疑わしい事例として本書執筆時(2022年4月)現在1,600件が医師から厚労省に届けられているが、厚労省はすべて「ワクチンと死亡事例との因果関係がわからないため、関係がない」ということにしている。わからなければ調べるのが筋だが、「都合の悪いことはないことにする」のが明治以降の日本の伝統的な政策であることを思い起こせば、こういう結論が出されているのも納得がいく(納得していてはいけないが)。ただ実際は、この1,600件でも過小であり、ワクチン接種後の超過死亡から計算すると5万人近くの人がワクチンが原因で死去している可能性があるという、センセーショナルな議論が提示される。この議論については、他の書では少ししか扱っていないため、本書の目玉と言える。
 とは言え、他の項については既出の本の焼き直しである。したがって、先ほども書いたように、既出の他の本を読んでいれば本書を読む必要はない。他の本を読んでいない人であれば、本書はよくまとまっていて、比較的新しいデータも載っているため、読む価値があると思う。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『新型コロナとワクチンのひみつ(本)』
竹林軒出張所『新型コロナワクチン 副作用が出る人、出ない人(本)』
竹林軒出張所『コロナのウソとワクチンの真実(本)』
竹林軒出張所『新型コロナワクチン 誰も言えなかった真実(本)』
竹林軒出張所『コロナ自粛の大罪(本)』
竹林軒出張所『コロナパンデミックは、本当か?(本)』
竹林軒出張所『計画された!コロナパンデミック(本)』
竹林軒出張所『新型コロナとPCR検査の真相(本)』
竹林軒出張所『PCRは、RNAウイルスの検査に使ってはならない(本)』
竹林軒出張所『コロナ禍の9割は情報災害(本)』
竹林軒出張所『私たちは売りたくない!(本)』
竹林軒出張所『イベルメクチン(本)』
竹林軒出張所『大丈夫か、新型ワクチン(本)』
竹林軒出張所『ワクチン副作用の恐怖(本)』
竹林軒出張所『新型コロナ騒ぎは総括が必要』
竹林軒出張所『新型コロナ考……または統計の読み方』
竹林軒出張所『京大 おどろきのウイルス学講義(本)』

by chikurinken | 2022-07-20 07:41 |
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