新型コロナとワクチンのひみつ
近藤誠著
ビジネス社
新型コロナ禍を冷静に分析
『患者よ、がんと闘うな』でお馴染みの近藤誠が新型コロナ禍の解明に挑む。
端的に言ってしまえば、新型コロナの症状はほとんどの場合、比較的軽いものであり、重症化や死亡事例の最大の原因は解熱剤(ステロイドやNSAIDSなどの抗炎症薬)であるため、解熱剤の投与さえしなければ、過剰に恐れる必要はない、ワクチンは多くのものが効果がなく薬禍の方が多いため、接種を受ける必要性はない、しかも今回のアメリカ産、イギリス産のワクチンは、ろくに試験が行われておらず(行われていても信頼性が低い)、見切り発車的に投入されたもので、従来のワクチン以上に危険性が高い……ということを、さまざまな統計や学術論文を引用しながら主張する。
ワクチン全般については、著者はこれまで別の著書(
『ワクチン副作用の恐怖』)でその問題点を主張しており、その主張を踏襲するものになっている。今回の新型コロナワクチンについては、新しい方法で作られたもの(mRNA製剤)であり、その影響がどの程度のものかほとんどわかっておらず、そのためもあり、案の定というか、ワクチン接種後に死亡したケースも相当数報告されており(例によって、すべて「無関係」とされているようだが)、決して影響を無視できるようなものではない(国内でも21年8月現在ですでに1000件を超えている)。このあたりは納得するが、新型コロナの症状については過小評価ではないかという気もしている。著者の言うように、死亡事例のすべてが解熱剤や免疫力が弱っているせいと断定できるのかは、何とも言えない。なんせ病院や行政から詳細なデータが示されていないんだから。
ただ、新型コロナについて、比較的、冷静かつまともな議論が行われているところは歓迎すべきところである。結果的に、どう判断するかは読者に委ねられる。著者の言うように、人類は、インフルエンザウイルスと同じように、今後も新型コロナウイルスとも同居していかなければならない、という見方は正しいように思える。インフルエンザ同様、ワクチンに頼るのではなく、自身の免疫力に頼って対峙するのが正しい判断ではないか、というのが率直な感想である(インフルエンザ同様、さらに弱毒化して、ありふれた病気になる〈考えようによってはすでにありふれた病気とも言える〉という考え方は、割合説得力がある)。
★★★☆参考:
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