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竹林軒出張所

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『カラーでよみがえるアメリカ 3、4、5』(ドキュメンタリー)

カラーでよみがえるアメリカ 1940年代1950年代1960年代
(2017年・米SNI / SI Networks / Arrow International Media)
NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー

「カラー化」がやっぱり目玉!

b0189364_10045466.jpg 『カラーでよみがえるアメリカ』シリーズの1940年代、1950年代、1960年代。
 構成や演出方法は、当然ながら1920年代、1930年代と同じ。したがってどのような出来事が取り上げられるかというのが争点になる。
 1940年代は、4選したルーズベルト大統領の政策と第二次大戦が柱になる。日系米人の隔離強制移住というアメリカ史の恥部も紹介される。お馴染みの真珠湾攻撃の映像もカラー化されているが、映像自体はあまり目新しい映像ではない。何より一番感じたのは、アメリカ人の海外情勢に対する無関心さと無知さで、戦前の日本国内の状態とは大分違うという印象を受ける。基本的にアメリカ人は、他人のことなどどうでも良く自分たちのことだけ考える人々なのかと感じてしまう。それを思うと昨今の「アメリカ・ファースト」というスローガンもまったく目新しいことではないことがわかる。
 1950年代は、ベビーブームに続き、家電や自動車、住宅が普及するという成長の時代になる。一方で赤狩り、核の恐怖による不安の時代が始まる。また不人気のトルーマン大統領が、人気者のマッカーサー元帥を解任するなどの話題が取り上げられる(マッカーサーは「中国に原爆を落とせ」などと言っていたので解任は当然だと思われるが)。またエルヴィス・プレスリーが登場したのも50年代。南部での黒人差別の実態も広く報道され、全国的に知られるようになってくる。
b0189364_10045837.jpg 次の1960年代は、若き大統領ケネディの登場と暗殺、キューバ危機、公民権運動、アポロ計画、ベトナム戦争、反戦運動が中心になる。公民権運動では、フリーダム・ライダーズの運動、ワシントン大行進などが紹介されるが、多くの映像はこれまで見たことがあるもので、カラー化されたとは言え、目新しさはない。結局のところ、この番組の目玉は「カラー化」であったということを思い知らされる。したがってカラー映像を楽しめばそれで良いんだろうが、それ以上のものを期待してしまうところが畜生の浅ましさ。いずれにしろ、映像的にはそれなりに楽しめたドキュメンタリー・シリーズであった。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『カラーでよみがえるアメリカ 1、2(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『映像の世紀 第5集〜第8集(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『映像の世紀 第9集(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『もうひとつのアメリカ史(1)〜(4)(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『もうひとつのアメリカ史(5)〜(7)(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『キング牧師とワシントン大行進(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『人種隔離バスへの抵抗(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『クー・クラックス・クラン 白人至上主義結社KKKの正体(本)』
竹林軒出張所『同時代体験! アポロ月面着陸(ドキュメンタリー)』

by chikurinken | 2018-01-20 10:05 | ドキュメンタリー
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