手足をなくしても 〜ある登山家の挑戦〜
(2014年・英5Production)
NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー
指がなくても岩登りできるとは驚き かつて遭難して凍傷になった結果手足を失った元登山家が、再びスイスのマッターホルンに挑むまでを描いたドキュメンタリー。
この登山家、ジェイミー・アンドリューは、1999年の遭難で、両手の手首から先、両足の膝から下を失った。その後、失意の日々を過ごすが、やがて自分でできることを少しずつ増やし、かつてのように登山に挑むことができると信じるようになる。登山のためのトレーニングを続け、ついにマッターホルンに挑む日がやってくる……という、そういった話。
なおこのマッターホルンだが、1000mを超える断崖を登らなければならず、長時間のロッククライミングを強いられる。手首から先がなくてどうやってロッククライミングできるのかにわかにはわからないが、要するに残っている部分(つまり手首まで)を使って岩を掴むのである。ちなみに足は義足(写真参照)。実際にアンドリューがロッククライミングしているシーンはなかなか圧巻である。
一人の男の再起の記録としてはよくできているが、ドキュメンタリー番組としては少々盛り上がりに欠ける……かな。
★★★参考:
竹林軒出張所『人体と機械の融合を求めて(ドキュメンタリー)』竹林軒出張所『ヒマラヤ8000m峰 全山登頂に挑む(ドキュメンタリー)』竹林軒出張所『銀嶺の空白地帯に挑む(ドキュメンタリー)』竹林軒出張所『雲上の超人たち 〜日本アルプス大縦断レース〜(ドキュメンタリー)』竹林軒出張所『夏の北アルプス 雲上のアドベンチャー(ドキュメンタリー)』竹林軒出張所『栗城史多の見果てぬ夢(ドキュメンタリー)』竹林軒出張所『典子は、今(映画)』