バベットの晩餐会(1987年・デンマーク)
監督:ガブリエル・アクセル
原作:カレン・ブリクセン
脚本:ガブリエル・アクセル
出演:ステファーヌ・オードラン、ビルギッテ・フェダースピール、ボディル・キュア、ビビ・アンデショーン
気持ちが良いけどお腹も空く映画 脚光を浴びることがあまりないデンマーク製の映画でありながら、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したこともあり、公開当時ちょっと話題になった映画である。その当時一度見て、その後も一度見ているので、今回で見るのは3回目。ストーリー重視の映画で、見終わった後に気持ちが良くなるような作品である。善意の人ばかり出てくるのも「気持ちがよくなる」という部分に貢献しているのではないかと思う。
全体的におとぎ話風の話で、映画自体もナレーションを主体にやや説明的に推移する。そのためもあり序盤は少々退屈する箇所もあるが、少々我慢して続けてみていくと、俄然面白くなる。部分部分のくすぐりのようなセリフと演出も楽しい。そのために映画全体に対する記憶はあまり残っていなくても、特定シーンの記憶は僕の中で20年以上鮮明に残っていた。ストーリーの映画なので内容についてはあまり語らないが、「気持ちの良い」映画という表現が一番ピッタリ来ると思う。あ、それから、公開時「お腹が空く」映画という表現も一部でされていたが、最初に見た後、なるほどなと思った記憶もある。確かにお腹が空く。
第60回アカデミー賞外国語映画賞受賞
★★★☆参考:
竹林軒出張所『リストランテの夜(映画)』竹林軒出張所『南極料理人(映画)』竹林軒出張所『天皇の料理番 (1)〜(19)(ドラマ)』竹林軒出張所『激闘! 美食のワールドカップ(ドキュメンタリー)』