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竹林軒出張所

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『ナンシー関のいた17年』(ドラマ)

ナンシー関のいた17年(2014年・NHK)
NHK BSプレミアム プレミアムドラマ
演出:戸田幸宏
脚本:戸田幸宏
出演:新山千春、安藤なつ、木南晴夏、中村靖日

b0189364_8465253.jpgナンシー関の意外な一面が

 消しゴム版画家、ナンシー関が死んですでに10年以上経っているが、そのナンシー関のドラマがついに作られることになった。
 ナンシー関というと、消しゴム版画とあわせて非常に辛口のコラムも書いていたんで、相当世をすねたシニカルな人で友達なんかもいないんだろうと思っていたんだが、このドラマによると、素顔のナンシー関は、意外に友達、姉妹思いだったという。あのコラムの姿勢は、あくまで仕事という立場でとられていたものだという、このドラマによると。
 ナンシー関のコラム自体は、僕自身かなり長いこと目にしてきたが、「ほとんど悪口のレベル」という印象で、個人的にはあまり好きになれなかった。ただし消しゴム版画については別で、こちらはスキルも高いしなかなか面白いと思っていた。コラムなしで消しゴム版画だけというわけにはいかなかったんだろうが、コラムに見られるあのいきった感じがどうにも好きになれない。したがって、このドラマで展開される素顔のナンシー関は意外過ぎるほど意外であった。
b0189364_848216.jpg ドラマ自体は、素顔のナンシー関を披露したという以外あまり見所はない。おそらくそういうような部分がこのドラマのテーマであり見所なんだろうとは思う。その証拠に、(編集者時代にナンシー関を「発見」した)いとうせいこうや(長い間ナンシーと対談企画を持っていた)リリー・フランキー、かつての担当編集者らがインタビューで登場し、素顔のナンシー関について語っていた。生前の、人間としてのナンシー関を明らかにしようという意図は見て取れる。確かにそういう目的は達成できているが、まあしかし、それだけではある。
 最後にナンシー関のコラム風のタッチでこのドラマ自体を茶化した(ドラマに出てくるナンシー関自身がこのドラマを批評する)のは自虐ネタ風でポイントが高かった。
★★★

参考:
竹林軒出張所『忌野清志郎 トランジスタ・ラジオ(ドラマ)』
竹林軒出張所『チェルノブイリの真相 ある科学者の告白(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ダンナ様はFBI(ドラマ)』
竹林軒出張所『未解決事件File. 02 オウム真理教(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『手塚×石ノ森 ニッポンマンガ創世記(ドキュメンタリー)』
by chikurinken | 2014-12-27 08:49 | ドラマ
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