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竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

『米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす』(本)

米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす
マシュー・アムスター=バートン著、関根光宏訳
エクスナレッジ

『英国一家、日本を食べる』とは
直接関係ないようだ


『米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす』(本)_b0189364_14453493.jpg 『英国一家、日本を食べる』の続編かと見まがうようなタイトルの本で、同じ時期に同じような本を同じようなタイトルで出してしまった本。少なくとも日本語タイトルは後発のこちらが変えるべきじゃないかと思うがいかが? ちなみに原題は『Pretty Good Number One: An American Family Eats Tokyo』。
 著者は、日本食大好きなアメリカ人フード・ライターで、家族で1カ月間、東京中野に滞在し、その際にあちこちで食べ歩きをした。そのときの見聞記が本書である。トライする食べ物は『英国一家』と多少違い、B級というか、焼き鳥やお好み焼き、鍋物、麺類など、日本人にとって馴染みの多いものが多い。特に居酒屋がお好みらしく、居酒屋についての記述が多い。全26章に渡って、外国人が見て味わった東京(およびその周辺)の食べ物が紹介されていくが、『英国一家』が伝統的なものも含めた日本の食文化にアプローチしていたのとは対照的である。とは言え、文章のタッチなどは似た部分もあり、タイトル同様、類似点の方が目に付く。そうなると、どうしても『英国一家』の二番煎じみたいな印象を持たれてしまうんじゃないかと思う。やはりせめてタイトルくらいは別のものにしといた方が良かったんじゃないかと思うが。内容についてはは非常に面白く、十分に楽しめる。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『英国一家、日本を食べる(本)』
竹林軒出張所『英国一家、ますます日本を食べる(本)』
by chikurinken | 2014-07-18 14:46 |
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