バック・トゥ・ザ・フューチャー
(1985年・米)
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、トーマス・F・ウィルソン
「日本製」のネタがなかった
今さらの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、年末にNHK-BSで放送されていたものを見た。公開当時も劇場で数回見ていて(当時は無料パスを持っていたので)、正直言って特に書くようなこともあまりない。ただ今回久しぶりに見て、少々アラが見えてきたのは確か。脚本が非常によく練り上げられてよくできてはいるが、やはりどうしてもタイムマシンものになるとつじつまが合わなくなったりしやすいため、そのあたりはしようがないと言えばしようがない。ただそのあたりをあまり目立たせない演出もうまく、しかもハラハラドキドキの要素や楽しさも満載で、ハリウッド映画の面白さを凝縮したような作品になっている。
今回見た放送では「やはり日本製はだめだ」「日本製は最高だよ」のネタがなかったが、カットされていたのかな……。
★★★★バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2
(1989年・米)
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ボブ・ゲイル
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、トーマス・F・ウィルソン、クリスピン・グローヴァー
映画に出てくる未来世界は来年
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に続いて『Part 2』もNHK-BSで放送されていたんで見た。こっちは、前作以上にタイム・パラドックスのつじつまが合わなくなって、かなり強引にまとめているが、その点が少々物足りない点である。それでもあちこちに面白いネタが仕込まれていて、存分に楽しめる。『Part 3』については、よくできていたという印象がないので今回はスルーしたが、だんだんグレードが落ちてくるのはシリーズ映画の常で致し方ない。それでもこの『Part 2』はまだそれなりのグレードを保っているという印象。これを見たのも今回で3回目ぐらいかな。
好きなシーンがあちこちにあってしっかり記憶に残っていたという点でも(少なくとも僕にとって)良い映画と言えるんじゃないかと思う。映画の中に出てくる未来世界(2015年)はいよいよ来年だが、当然現実とは大きく違う。だがそういう楽しみ方もできるようになった。『Part 3』へのつなぎもうまくできている。
★★★☆参考:
竹林軒出張所『BTF あせない魅力の裏側(ドキュメンタリー)』