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竹林軒出張所

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『昼下りの情事』(映画)

昼下りの情事(1957年・米)
監督:ビリー・ワイルダー
原作:クロード・アネ
脚本:ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド
出演:オードリー・ヘプバーン、ゲイリー・クーパー、モーリス・シュヴァリエ、ジョン・マッギーヴァー

「魅惑のワルツ」が甘い恋心をかきたてる
だがグッとくるものはあまりない


b0189364_834229.jpg ビリー・ワイルダーがオードリー・ヘプバーンを起用した映画としては、『麗しのサブリナ』に次いで第2作目ということになる。ヘプバーンは探偵の娘で音楽学校の学生役。富豪のプレイボーイ、フラナガン(ゲイリー・クーパー)に心を奪われてしまい、背伸びする純情な娘という役どころである。いずれにしてもオードリー・ヘプバーンを前面に押し出したような映画である。
 ワイルダー映画らしく、あちこちにくすぐりが散りばめられている上、ストーリーもよく練られていて楽しい映画だが、少々物足りなさも残る。ヘプバーン演じるアリアーヌは、確かに可愛い女性ではあるが、あまり共感できない面もある。そもそもあんな若い娘が、いくらかっこいいとは言え、あれだけのオヤジ(撮影当時ゲイリー・クーパー、56歳)に一目惚れするもんだろうかという根本的な疑問が最後まで残った(ま、そういう女の子もいるんだろうけど)。なんでも最初はケーリー・グラントがオファーを受けたらしいが、年が離れすぎているということで断っているらしい。ちなみにケーリー・グラントは当時53歳。てことは、ゲイリー・クーパーの方が年が行っている。監督のワイルダーは、その辺をあまり気にしなかったんだろうか。
 途中、フラナガンのご乱交を報じた世界中の新聞記事が出てきて、その中に日本語の記事も出てきた(フラナガンと5人の芸者が一緒に風呂に入っている写真が付いていた)が、日本の新聞記事の見出しは「新聞王、ケーン死す」というような内容だった。『市民ケーン』の使い回しか?
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『ローマの休日(映画)』
竹林軒出張所『麗しのサブリナ(映画)』
竹林軒出張所『シャレード(映画)』
竹林軒出張所『いつも2人で(映画)』
竹林軒出張所『真昼の決闘(映画)』

by chikurinken | 2013-12-16 08:05 | 映画
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