ブログトップ | ログイン

竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

『私を救ったショパンのバラード』(ドキュメンタリー)

私を救ったショパンのバラード(2012年・英Oxford Film and Television)
NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー

曲の魅力はもう一つわかりません

『私を救ったショパンのバラード』(ドキュメンタリー)_b0189364_8192485.jpg ショパンの「バラード第1番ト短調」が動画サイトで人気があるんだそうな。このドキュメンタリーでは、ショパンのバラード第1番に同じように心を寄せる2人の若者が登場して、彼らの波瀾万丈な半生が紹介され、バラード第1番がそれにどう関わってきたかが紹介される。
 1人は、少年時代に突然ピアノを弾き出し、めきめき腕を上げていったという天才肌のポール(イギリス人)。その後、音楽大学に進学するが、脳腫瘍が見つかり、手術、療養を経て、なんとか元の生活まで回復するが、そんな矢先、左半身が麻痺し始める。難病の多発性硬化症という診断で、一度は絶望するが、その後立ち直り、片手でピアノを弾くことを決意する。ショパンのバラード第1番も愛奏曲だったが、元々片手では弾けない曲である。だがこれを片手演奏用に編曲することで、自身でも弾けるようにした。やがて小さいコンサートを開き、この曲を披露するところまでこぎつけた。現在は、音楽大学を卒業して、作曲の勉強をしているという。
 もう1人は、日本の15歳の少女、桃花さん。仙台在住で、東日本大震災に遭った。周りにも死者が出たらしく、大きな衝撃を受けた。彼女もこのショパンのバラード第1番に愛着を持つ1人で、この曲により精神的に立ち直ることができたという。
 他にもアシュケナージやランランらのプロの演奏家も、ショパンのバラード第1番が持つ魅力について語っていく。この曲が持つ独特の力を紹介するドキュメンタリーであったが、でもこの曲でなくても良かったんじゃないかと、この曲の魅力がイマイチわからない僕は思ったのだった。
★★★
by chikurinken | 2013-10-11 08:20 | ドキュメンタリー
<< 『ジパングの海 〜深海に眠る巨... 『仕立て屋の恋』と『フェリック... >>