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竹林軒出張所

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『ウホッホ探険隊』(映画)

ウホッホ探険隊
(1986年・NCP=ディレクターズ・カンパニー=日本テレビ)
監督:根岸吉太郎
原作:干刈あがた
脚本:森田芳光
撮影:丸池納
出演:十朱幸代、田中邦衛、村上雅俊、本山真二、藤真利子、時任三郎、斉藤慶子、陣内孝則、津川雅彦、速水典子、柴田恭兵、加藤治子

前に見たときと印象が変わった

b0189364_7531480.jpg 干刈あがたの同名小説が原作の映画。監督根岸吉太郎、脚本森田芳光と、当時としては非常に豪華なスタッフである。監督は根岸吉太郎だが、随所に森田芳光風の演出や映像があり、それになんだか間の取り方も森田風で、もしかして演出面でも口を出しているのかと思ってしまうような作品。一方で全体的に非常に手堅い演出で、その辺が根岸風かと思わせる。
 ストーリーは夫婦の離婚を扱ったもので、夫の不倫、妻の離婚決意、子どもたちの逡巡といったものが淡々と描かれる。前に紹介したドラマ、『風にむかってマイウェイ』の数年前みたいな状況で、それぞれの作品が続きものだと考えても差し支えない……と思う。
 映画は、原作をかなり端折っているという印象だが、それでもセリフの1つ1つに重みがあって、映画は映画で1本の作品としてでき上がっている。いかにも小品的ではあるが味があって良い。また主役の十朱幸代が非常に魅力的で(当時43歳)、非常に好演。時任三郎、陣内孝則、柴田恭兵などの主役級の俳優がチョイ役で登場し、津川雅彦はテープの声だけというのも、なんだか森田芳光風の趣向である。
 前回公開直後に見たときはあまりピンと来なかったが、今回は主人公の(親側の)目線に同化したせいか、随分感じるところがあった。年や経験に負うところが大きいんだろうが、前に見たときと印象が全然違っていて、「あー、そういうことってあるんだなー」と考えたのだった。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『風にむかってマイウェイ(ドラマ)』
竹林軒出張所『クレイマー、クレイマー(映画)』
竹林軒出張所『森田芳光の映画、3本』
by chikurinken | 2013-09-18 07:54 | 映画
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