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竹林軒出張所

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『テレビが映したスポーツ60年 第3回』(ドキュメンタリー)

テレビが映したスポーツ60年 第3回「高度経済成長とヒーローたち」(2013年・NHK)
NHK-BS1

万博世代のおもちゃ箱…的番組

b0189364_8323523.jpg テレビ放送が始まって今年で60周年ということで、NHKでは記念番組を繰り返し放送している。この番組シリーズ『テレビが映したスポーツ60年』もその一環である(ここではドキュメンタリー扱いしているが、ドキュメンタリーというよりバラエティ番組に近い)。今回の放送が第3回で、それまでの2回は力道山と大鵬を扱ったもの。大鵬の回も見たがなかなか面白かった。
 さて、第3回は「高度経済成長とヒーローたち」ということで、1970年前後のスポーツをいくつか取り上げている。個人的には一番琴線に触れる時代である。取り上げられたのは、キックボクシングの沢村忠、ローラーゲームの佐々木ヨーコ、ボウリングの中山律子、メキシコ五輪のときのサッカー日本代表、ミュンヘン五輪のときのバレーボール日本代表、体操の塚原光男、そして競馬のハイセイコーである。
 どの映像も今となっては結構貴重で、特にローラーゲームの映像はなかなか見られないんじゃないかと思う(映像は家庭用ホーム・ビデオで撮ったようなかなり乱れたものだった。ちなみに当時まだホーム・ビデオは普及していなかった)。子供のとき、毎週土曜の午後に放送されていた(僕の田舎ではこの時間帯だった)『日米対抗ローラーゲーム』を友達と一緒に毎回見ていたことを思いだした。なつかしー。
 沢村忠の映像も結構貴重なんだろうが、なんせ少し前にDVDで見たものと同じ映像だったので、懐かしさはあまりない(竹林軒出張所『買った、見た、ふるえた……キックの鬼 最終章』参照)。しかしあのDVDの中ではおそらく内容的にベストバウトと言える試合が放送されていたので、この番組の製作者、なかなか見識が高い。興味のある方は是非、この番組の再放送をご覧いただきたい(再放送があるかどうかわからないが)。
 メキシコ五輪のサッカー日本代表の箇所は、以前もNHKの別の番組で特集が組まれていて、ほとんどがその焼き直しだった。そのためこれも個人的には目新しさがなかった。
 個人的に一番印象に残ったのがバレーボール日本代表である。アニメの『ミュンヘンへの道』で取り上げられた題材だが、アニメはリアルタイムでほとんど見ていないし、その後も僕の周辺で再放送されていないので、あのチームの詳細をずっと知らないままだった。クイック攻撃を始めたのもこのチームだったという説明が入っていた(本当かどうかは知らない)が、実際の試合のクイック攻撃の映像もふんだんに出て、しかも練習風景なんかも紹介されていた(『ミュンヘンへの道』でちょっとだけ見たことのあるような映像)。
 また塚原光男の「月面宙返り」も何がすごいのか40年間わからないままだったが、この番組ではじめて納得した。ひねりが入っているのがツボなんだと。
 取り上げられた題材はどれも魅力的で、そのため50分の番組が短く感じられた。必要以上に感動を強調するようなこともなく、映像を淡々と流す手法も気に入った。また次もよろしく頼む(→NHK)。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『買った、見た、ふるえた……キックの鬼 最終章』
竹林軒出張所『昭和ちびっこ広告手帳(本)』
竹林軒出張所『昭和子どもブーム(本)』
竹林軒出張所『ぼくらの60〜70年代宝箱(本)』
by chikurinken | 2013-03-26 08:41 | ドキュメンタリー
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