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竹林軒出張所

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『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦 ! 南海の大怪獣』(映画)

ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦 ! 南海の大怪獣(1970年・東宝)
監督:本多猪四郎
脚本:小川英
音楽:伊福部昭
出演:久保明、高橋厚子、土屋嘉男、佐原健二、斉藤宜文、小林夕岐子

b0189364_7582278.jpg 40年ほど前の話になるが、夏休みや春休みになると「東映まんがまつり」、「東宝チャンピオンまつり」などというタイトルで子ども向けにロードショーが公開されたもので、当時の子ども達はこぞって見に行ったものだ。前にこのブログで紹介した『空飛ぶゆうれい船』『ちびっ子レミと名犬カピ』も「東映まんがまつり」の1本だったが、この『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ』は1970年夏の「東宝チャンピオンまつり」の1本。当時小学生だった僕も例によって見に行った。ちなみに同時上映は『巨人の星 宿命の対決』、『アタックNo.1 涙の回転レシーブ』、『みにくいあひるの子』となっている。『みにくいあひるの子』はまったく憶えていないが、『巨人の星』は花形満が大リーグボール1号を初めて打った回だったんじゃないかと思う。『アタックNo.1』については、劇場で見た記憶はあるが内容は憶えていない。
 で、まあ子ども心に、あの映画は面白かったとかあまり面白くなかったとかいう印象は残っているもので、たとえば『ゴジラ対へドラ』(1971年夏の「東宝チャンピオンまつり」の1本)なんかは、自分の中ではまったくダメな部類に入っているが、この『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ』は割合面白かったという印象が残っている。ただし内容についてはほとんど憶えていない。ただ、ゲゾラ=イカ、ガニメ=カニ、カメーバ=カメの怪獣だったってことは憶えている。
 そういういきさつで、今回40年ぶりに、この子ども向け特撮SF映画を見ることになった。ストーリーはそこそこちゃんとしているが、低予算映画のためか結構いい加減な作りのカットが多く、いい大人が見て楽しめるという内容ではないと思う。途中でかなり退屈した。もっとも、アメーバ型宇宙人が地球の生物に取り憑いて、宿主の生物を巨大化させ怪獣にするという発想は合理的で良いと思った。こういう発想は、68年公開の『吸血鬼ゴケミドロ』なんかでも使われていたわけで、もしかしたら当時のこのテの映画の定番だったのかも知れない。また、舞台となる島が、戦争当時日本が占領していた島で、そこのリゾート開発のために日本人が乗り込むというストーリー展開も『大巨獣ガッパ』(1967年製作)と同じである(この映画は見ていないので詳細はわからない)。あちこちからいろいろな要素を拝借したのかわからないが、今振り返るとちょっと疑問符が付く部分ではある。
 特撮については、円谷プロが担当しているということで割によくできているが、当時の特撮テレビ・ドラマと同じようなテイストである。イカの怪獣、ゲゾラが2足歩行しているのはご愛敬だ。こういった特撮映画の常連、佐原健二も重要な役で登場していた。
★★☆

参考:
竹林軒出張所『ゴジラ(映画)』
竹林軒出張所『モスラ対ゴジラ(映画)』
竹林軒出張所『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(映画)』
竹林軒出張所『マタンゴ(映画)』
by chikurinken | 2012-10-16 07:59 | 映画
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