ブログトップ | ログイン

竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

『チャンプ(1931年版)』(映画)

チャンプ(1931年版)(1931年・米)
監督:キング・ヴィダー
脚本:フランセス・マリオン
出演:ウォーレス・ビアリー、ジャッキー・クーパー、アイリーン・リッチ、ロスコー・エイツ

b0189364_8283312.jpg 1931年に製作されたアメリカ映画で、50年後に同じタイトルでリメイクされた。僕などはリメイク版の方に馴染みがあるが、どちらもまだ見ていなかった。
 飲んだくれ、ろくでなしになってしまった元ボクシング世界チャンピオンと、一緒に暮らすその子どもの話で、子どもは父のことを「チャンプ」と呼んでいる。父親もなんとか再起を図ろうとしているが、すさんだ生活からなかなか立ち直ることができない。そのうち、子どもが実の母親(父親の別れた妻)と出会って、そのあたりが葛藤になっていくという話。ちょっと『チャップリンのキッド』を彷彿させる話である。
 主人公の父親を演じるウォーレス・ビアリー、子どもを演じるジャッキー・クーパーが好演で、ビアリーは本作でアカデミー賞主演男優賞を獲得している。ストーリーも『キッド』に似ているとは言えよくできている。こちらもアカデミー賞脚本賞を受賞。皮肉な見方をする向きからは「子どもを使って泣かせている」というそしりもあろうが、よくまとまった密度の濃いストーリーは上々である。戦前のアメリカ映画黄金時代の佳作の1本と言える。
★★★☆
by chikurinken | 2012-03-14 08:28 | 映画
<< 『ホットコーヒー裁判の真相』(... 『おもしろ図像で楽しむ 近代日... >>