ブログトップ | ログイン

竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

『武士の家計簿』(映画)

武士の家計簿(2010年・「武士の家計簿」製作委員会)
監督:森田芳光
原作:磯田道史
脚本:柏田道夫
出演:堺雅人、仲間由紀恵、中村雅俊、松坂慶子、西村雅彦、草笛光子、伊藤祐輝

b0189364_7545839.jpg 原作は新潮新書の『武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新』(未読)で、こういうものがドラマとしてはたして成立するのだろうかと思っていたが、予想に反して、きちんとしたドラマに仕上がっていた。監督と脚本担当、どちらも良い仕事をしている。
 好みから行けば、最後の30分、つまり明治維新に関わる部分(たぶん原作の中心部分なんだろうが)はちょっと大げさでいただけなかった。そこまでの何となく「のほほん」とした雰囲気が良かっただけに少し残念。途中展開された、断捨離を思わせるような家財整理や緊縮財政も、非常に心地良い。江戸時代の平和な世相もわりにうまく表現されており、時代考証もよくできているという印象である。だからなおさら、大げさな「ドラマドラマした」演出はそぐわない。あの大げさなシーンは全部すっ飛ばして最後まで一気に行った方が良かったんじゃないかと考えるんだが、そこはシロートの浅はかさか……。宮川一朗太は久々の森田映画登場!(『家族ゲーム』以来か?)
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『森田芳光の映画、3本』
竹林軒出張所『阿修羅のごとく(映画)』
竹林軒出張所『断定する人』
竹林軒出張所『39 刑法第三十九条(映画)』
by chikurinken | 2011-10-22 07:56 | 映画
<< 『「原子力ムラ」を超えて』(本) 『快楽なくして何が人生』(本) >>