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竹林軒出張所

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あの発電所、関連記事あれこれ

b0189364_10275551.jpg 最近このブログでも原子力関連の本やドキュメンタリーが多いが、もう少しお付き合いください。実は、随分前に図書館に予約していていまだに手元に届いていない本というのがまだいくつかある。今、図書館でも原子力関連本は引っ張りだこで、「予約件数20件」などというものもある。このまま世論が盛り上がって、あの発電所がすべて廃炉になってくれたらどれだけ安心か。こんな危険なものが国内にあるというだけで不安な夜が続く。
 さて、原子力産業は言うまでもなく欺瞞に満ちているが、そのあたりの事情が、こういうご時世ということもあり、頻繁に報道されるようになった。良いことだ。昨日も、九州電力が、ケーブルテレビの原発番組で、子会社にヤラセ・メールを送るよう指示したという話が明らかになった。こんなローカル番組でも懸命に手を打つ電力会社という構図もすごいが、結果的に支持メール自体の(世論に対する)影響力より、不正が明るみに出たことの(世論に対する)影響力の方が大きくなったわけだ。原子力産業のこういった常套手段が一般紙でも報道されることになったのは良い徴候だと思う。

毎日jp『九電:「原発賛成」やらせメール 関連会社に依頼』

 原子力産業による世論対策マニュアルというのも、このたび広く知られることになった。元々は『しんぶん赤旗』の記事が情報源らしいが、ネットのあちこちのニュースサイトで取り上げられて話題になっている。

exciteニュース『人気キャスターに食い込め! 原発「マスコミ懐柔」マニュアル』
しんぶん赤旗『原発推進へ国民分断、メディア懐柔 これが世論対策マニュアル』(おそらく元記事)

 「停電は困るが、原子力はいやだ、という虫のいいことをいっているのが大衆」とか「文科系の人は数字をみるとむやみに有難がる」とか、あるいは「事故時を広報の好機ととらえ、利用すべきだ」とか、随分言ってくれるじゃないのと思う。作ったのは読売新聞の論説委員だそうで、さもありなんというような民度の低さをさらけ出している。それから、このマニュアルを作るのにそれ相当の税金が投じられていることも留意が必要。そんな金があるんだったら俺んとこに回せって言いたいよ。

 このマニュアルの内容を裏付けるような話も出てきた。ま、元々は週刊誌(Newsポストセブン)の記事だけど。

exciteニュース『東大教授ほか原発事故解説者がもらった「8億円原発マネー」』

 「受託研究費」名目ということで「いかにも」の話ではある。

 最後は日刊スポーツの記事。

日刊スポーツ.com『東電の原発収益4兆円弱 教授が試算記事』

 東電がこれまで原発で上げた収益が、今回の事故の賠償で(原子炉建屋同様)すべて吹っ飛んだ、またはマイナスになったという話。これを試算した方は、原発の発電コストにも言及していて火力や水力よりも高くつくという結論を出しているが、しかしそれだけではなく、原発の場合はこれから使用済み燃料の莫大な処理コストが加わることになる。その多くが電気料金に転嫁されるのですねー。高い電気料金がますます高くなるというわけだ。電力業界が「完全に保護されている産業」で、市場経済の影響を受けないからこういうことになる。なんでもかんでも市場経済を導入すべきだとは思わないが、ある程度の競争原理導入は必要じゃないか。発電・送電分離くらいは実施してもそれほど問題にならないと思うが。とりあえずやってみたらいいのに……。
by chikurinken | 2011-07-07 10:29 | 社会
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