ぼくらの60〜70年代宝箱
黒沢哲哉著
いそっぷ社

前に紹介した
『昭和子どもブーム』などと同じコンセプトの本(『ぼくらの60〜70年代宝箱』の方が先に出版されている)。子ども時代に流行ったグッズを紹介して懐かしもうという企画である。
こういった類の本は本書以外にも結構出ていて、どれも似たり寄ったりと言えば言えるんだが、でもまあ、どれも同じように懐かしさを感じることができる。著者は1957年生まれで僕より少し年上であるため、僕とは多少のズレはあるが、それでも、すっかり忘れていてこの本を見て思い出したというようなモノも多い。しかしなにより、当時の子どもの周囲にモノがあふれていたことにあらためて気付く。高度成長期の大量消費志向の反映なんだろうが、それにしても子どもにモノを与えすぎである。と言いつつ、僕自身もモノを与えられる側だったんだが。当時の物質信仰みたいなものが垣間見える気もする。
また、当時子ども達が使っていた玩具が、火や火薬を使ったり感電させたりと大変危険なものであることも印象的である。今の時代、子どもを危険なものから遠ざけるようなところがあるが、どちらが良いかは別にして、今と大きな隔たりを感じる。
この本の構成は、見開き2ページでいろいろなグッズを写真付きで紹介し、その次の見開き2ページに当時のことを書いた著者の思い出エッセイが続くというもの。「あったあった」感が満載でなかなか楽しめたんだが、よくよく考えると、こういった企画を求める自分という人間が非常に後ろ向きであるような気もしてくる。ちょっとなさけない。
★★★☆参考:
竹林軒出張所『ぼくらの60〜70年代熱中記(本)』竹林軒出張所『昭和ちびっこ広告手帳(本)』竹林軒出張所『昭和子どもブーム(本)』竹林軒出張所『キックの鬼』