ジェイン・エア
(1996年・英)
監督:フランコ・ゼフィレッリ
原作:シャーロット・ブロンテ
脚本:ヒュー・ホイットモア
出演:シャルロット・ゲンズブール、アンナ・パキン、ウィリアム・ハート、ジョーン・プロウライト

シャーロット・ブロンテ原作の小説『ジェーン・エア』の映画化。
過去何度も映画化されているそうだが、そのうちの1本である。原作が長編小説であるためか、何となくダイジェストみたいな雰囲気も漂う(ちなみにこの映画の上映時間は約100分)。とは言うもののうまくまとまっていて、映像も美しく、まったくソツがない。文芸物の映画化としてはこれ以上ないくらいよくできていて、非常に楽しめた。ちなみに原作については、作者の名前を知っている程度で、読んだこともなく、先入観もまったくなかった。ストーリー自体なんとなく『小公女』を彷彿とさせるが、『ジェーン・エア』の出版年代の方が50年ほど早いので、おそらくこちらがオリジナルなんだろう。
主演のジェーン・エアを演じているのは、『なまいきシャルロット』のシャルロット・ゲンズブール(子ども時代はアンナ・パキン)で、こちらもなかなか好演である。好人物の役回りが多いウィリアム・ハートが、相手役のロチェスター卿を演じている。必要以上にサスペンスの要素をあおり立てるでもなく、上品さが漂う密度の濃い映画で、大変好感が持てる。映像を通じて風俗なんかもよくわかった。文芸映画はかくありたいものである(このフレーズ、
『猫』のときも使ったな……)。
★★★☆参考:
竹林軒出張所『原作と映画の間』竹林軒出張所『プライドと偏見(映画)』