消えたフェルメールを探して 絵画探偵ハロルド・スミス
(2005年・米)
監督:レベッカ・ドレイファス
出演:ハロルド・スミス

これは何とも言えない映画である。というのは、2001年にNHKで製作された
『フェルメール盗難事件』に内容がそっくりであるためだ。
1990年にイザベラ・ガードナー美術館で発生した絵画盗難事件(フェルメール、レンブラントなど計13点)を扱ったドキュメンタリー映画であるが、映画に登場する、事件の鍵を握ると思われる人々(マイルス・コナー、ウィリアム・ヤングワース)まで、『フェルメール盗難事件』と共通である。『フェルメール盗難事件』ではガードナー美術館以外の盗難事件についても扱っている点、この映画ではイザベラ・ガードナー自身にもスポットを当てているという点など、それぞれ多少異なってはいるが、それでも内容はかなり共通する。パクリかどうかは明言できないが、少なくとも『フェルメール盗難事件』を見た人はこの映画を見る必要がないと思う。
この映画を見る前は、絵画探偵ハロルド・スミスという人物が主人公という話を聞いていたので、てっきり例の事件をモチーフにしたフィクションだと思っていたのだ。それがふたを開けてみるとドキュメンタリーで、しかもNHKのドキュメンタリーとよく似ているという点で非常に失望したという次第。あ、絵画探偵ハロルド・スミスは実際に登場します。こういう職業の人が存在すること自体ちょっとした驚きであった。
ドキュメンタリー映画としてはわりによくできているという印象であるが、なにしろ、『フェルメール盗難事件』との共通点が異常に気になったのであった。
★★★参考:
竹林軒出張所『フェルメール盗難事件(ドキュメンタリー)』竹林軒出張所『FBI美術捜査官 奪われた名画を追え(本)』竹林軒出張所『フェルメールに魅せられて(ドキュメンタリー)』