出先でちょっとした文章を入力したいと思うことは多い。そんなわけで、ポメラみたいなツールがプチヒットするわけだが、さすがに単機能製品のポメラを買おうという気は起こらない。変換効率とか取り回しとかいろいろ厄介な問題が出てきそうでね。こういった問題はワープロ専用機の時代にすでに経験済みである。
そうかと言ってパソコンを持ち歩くのも大げさである。で、ここで候補に挙がるのが、手元にあるiPod Touchである。iPod Touchで文字入力はもちろん可能だが、ただあの小さなスクリーン・キーボードでチマチマ入力するのは、効率が悪い上、精神衛生上も良くない。これにキーボードをつなげればさぞかし便利だろう……と思う。で、やはりそういう需要はあったようで、iPod Touch(やiPhone)に接続できるハンディなキーボードというのが、すでに結構な数出ていた。中でも、
リュウドというメーカーのBluetoothキーボードが結構良さそうで、評判も上々である。このシリーズの新製品RKB-2200BTiというヤツが、Macユーザー向けのiPod Touch(やiPhone)用キーボードだそうで、今回これを買ってみた。ちなみに
Amazonで8,200円
であった。
このキーボードは、BluetoothでTouchと接続する。つまり無線でTouchとつながるんである。そのために最初にちょっとした設定が必要になるが、それ以降は、Touchを出し、このキーボードを出して、何かキーを押すと、自動的にキーボードから入力できるようになる。取り回しはきわめて楽である。しかも、コピーやペーストでMacのキーボード・ショートカットが使える(Cmd+C、Cmd+V)。さらに、Touchを置く台まで内蔵されている。至れり尽くせりである。難点は、Returnキーが小さいために入力ミスが多くなることくらいか。だがこれも、頻繁に使っていれば慣れるんではないかと思う。ATOK(iPhone用)は現在使えない(実際には使えるようだが現時点では使いづらそう)が、変換効率もそれほど悪くないので実用になるんじゃないかと思う。
僕の場合「メモ」アプリにデータを入力してとりあえず保存しておいたが、問題は、Touchで入力したこのデータをどうやってパソコンに送るかということになる。無線LAN環境があれば、Touchで「メモ」から「メール」にデータをコピーして、メールで送るという方法が一番手っ取り早い。また
Evernoteなどのツールを使えばダイレクトでパソコン環境とシンクロできる。USBケーブルで直接接続するという方法もあるようだ。僕の場合まだまだお試しレベルなので、最良の方法は今後の課題ということになる(今回はメールの方法とEvernoteの方法を試してみたがまったく問題なかった)。
現時点では、よく考えられた優れた製品という印象である。
携帯性:
★★★★(軽くて案外小さい)
高級感:
★★(安っぽい……値段相応)
操作性:
★★★(入力キーの配置に慣れなければならない)
取り回し:
★★★★(設定も簡単である)
総合:
★★★☆(これだけのキーボードは今までなかったんじゃないだろうか……)
追記:このキーボードについては、ネットのあちこちですでにかなり書かれているので、ここでは設定方法については触れません。興味のある方は調べてみてください。
折りたたむとこんな感じ。小さくて軽い。

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