
頭が痛い。
ここのところ暑いので夜は扇風機を回しながら寝ているが、暑い間は夜中じゅう扇風機を回してもそれで風邪をひくというようなことはない。ところが、昨日は朝方ちょっと寒さを感じたので、それが悪かったのかも知れない。
僕は低体温のせいか、ちょっとしたことで風邪をひく。夜中に寒さを感じたら風邪をひくことが多いので、冬は布団や毛布を幾層にも積み重ねてその中に潜り込んでおり、感覚としては冬眠中の熊に近い。
昨日は夜中に寒さを感じたので、そろそろ灼熱の夏も終わりなのかと思ったら、案の定、二十四節気の処暑(8月23日)ではないか。処暑というのは、暑さが後退し始める時期で、しかるべき書物では「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」とされているらしい。この二十四節気というのは、1年を24に分けてその時期の特徴を表す名称が付けられたもので、日本では江戸時代に採用されたらしいが、これがまったく馬鹿にならない。先日も、真夏であるにもかかわらずふと秋を感じる日があったが、その日がちょうど立秋に当たっていた。
太陽の位置に従って季節を分けているので、毎年同じような特徴が出るのも当然といえば当然なのだが、毎年「ズバリ、ドンピシャ」と思えるタイミングが必ず何度かある。昔作られたものだといっても、今もってまったく廃れていないと感じる。もっとも二十四節気を気にするのはおおむね、灼熱の夏と厳寒の冬くらいではあるが。
処暑を迎えて、いよいよ暑さも一段落と見て良いのだろう。これからは逝く夏を惜しむ日々になるのか……と感傷に浸りながらも、自分はといえば、ひどい頭痛に苦しんでいるのだ。
(処暑にあたり……)
灼熱の次は頭痛で苦しみぬ
(立秋にあたり……)
小さい秋見つけた 今日は立秋なり