ねぼけ人生
水木しげる著
ちくま文庫
これも水木しげるの自伝エッセイで、内容は
『コミック昭和史』や
『ほんまにオレはアホやろか』とかなりかぶる。『コミック昭和史』を補完するものとして読むことができる。
すべてが文章であるが、かなり読みやすく面白い文章であるため、一気に読み上げることができる。『ほんまにオレはアホやろか』と内容はかなり似ているが、アシスタントのことなど、一部こちらに独特の記述もある。ま、しかし、両方読む意味はあまりないかな……とも思う。
文庫版の解説は呉智英が書いていて、基本的にこの人は好きになれないんだが、この解説では水木しげるとの個人的なつながりが書かれていて、水木しげるの人間性をよく伝えている。補足エッセイのようなもので、なかなか味わい深かった。和田誠の装丁も味があって良い。
★★★☆参考:
竹林軒出張所『のんのんばあとオレ(本)』竹林軒出張所『のんのんばあとオレ (1)、(2) (マンガ版)(本)』竹林軒出張所『のんのんばあとオレ (1)、(2)(ドラマ)』竹林軒出張所『ほんまにオレはアホやろか(本)』竹林軒出張所『ビビビの貧乏時代(本)』竹林軒出張所『コミック昭和史 第1巻、第3巻、第4巻(本)』竹林軒出張所『コミック昭和史 第2巻(本)』