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竹林軒出張所

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ワールドカップ2010での日本代表についての雑感

b0189364_9391268.jpg 昨日のパラグアイ対日本の試合、テレビで見ていたんだが、ミスが多く、ぬるく退屈な試合だった。たぶん日本代表じゃなかったら前半で見るのをやめていただろう。サッカー協会の関係者には、勝ち負け云々より、ワールドカップの決勝トーナメントでこういう試合をしなければならないということを反省してほしいと思う。もう予選じゃないんだからね、ある意味、グループの代表なわけだ。
 今回のワールドカップの日本代表については、個人的にはまったく評価していないんで、「岡ちゃんゴメンナサイ」とかいう気持ちはまったくない。日本代表がこういう勝ちにだけ(負けないことにだけ)こだわるサッカーを目指すというのもはなはだ遺憾である。こんなサッカーは、スコアの結果以外、何も生み出さない。こういうのが今後の日本サッカーの流れにならないことだけを祈りたい。
 もちろん、今回は準備段階からしてまったくなってなかったのは知っている。直前になってもチームができあがっていない状態で、新しいシステムをぶっつけ本番で試してみるというサッカー弱小国にしては珍事としか思えない事態だったのもわかる。初戦に運良く勝ってしまって大変有利な立場に立てたので岡田監督が異常に評価されたが、初戦で負けて3連敗したら、今後10年間、岡田氏は監督としては見向きもされないという状況になっていたかも知れない。何よりも驚いたのは、「岡田続投」という話が日本サッカー協会に出てきているということで、悪い冗談はやめてくれと素直に思った。今回のワールドカップは、日本のサッカー界にとって後退だと思う。結果がある程度出てしまったのでわかりにくくなったが、これまでの日本サッカーの流れを逆行させるような内容で、その責任の一端を持つ監督を今後も起用するなんてのは話にならない。
 日本のサッカーは20年くらい前から国際舞台に登場し、国内ではさまざまな模索を続けながら、着実にその実力を伸ばしている気がしている。ワールドカップに出た98年、02年、06年と毎回違ったコンセプトでチーム作りしているのがよくわかり、「日本らしいサッカー」を模索しながら進歩している様子が見て取れるんだが、今回のチームは、創造的な戦略を欠いており、98年に逆戻りしたという印象である。奇しくも監督は同じときている。
 岡田監督も大敗するのが怖くなったんだかどうなんだかわからないが、4バックのシステムにアンカーなんてものを追加し、しかもダブル・ボランチという超ディフェンシブなシステムにしたが、要するにディフェンスに7人割くということだ、これは! 全員攻撃、全員守備のトータル・フットボールを目指すチームが超ディフェンシブって、なんだかとってもおかしい気がする。サッカーの一番の魅力は攻撃時のエレガンスだと思うんだが、それを最初から放棄したらサッカー文化なんてものは根付かないよ(と、この辺、セルジオ越後風)。
 今回のワールドカップの唯一の収穫は、06年の失敗(チーム内の分裂)を反省して、それに対する対策が(選手レベルで)できたことである。こういうのがサッカーの伝統として残っていくんじゃないかという淡い期待もある。ともかく関係者が、現状を謙虚に反省し、新しいコンセプトを掲げて、優れた監督を招聘するよう最大限の努力を払うことが大事なんじゃないかと思う。次期監督にペケルマンの名前も出ているらしく、こちらのニュースは非常にうれしい限り。是非、ユースの育成もまかせて、日本サッカーを新しい次元にまで高めてほしいものである。

「岡ちゃん後任、代表監督にペケルマン浮上」(日刊スポーツ)
by chikurinken | 2010-06-30 09:40 | 社会
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