ブログトップ | ログイン

竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

『ジェネラル・ルージュの凱旋』(1)〜(12)(ドラマ)

ジェネラル・ルージュの凱旋(2010年・関西テレビ)
演出:今井和久他
原作:海堂尊
脚本:後藤法子他
出演:伊藤淳史、仲村トオル、西島英俊、木下隆行、白石美帆、加藤あい
b0189364_10231313.jpg
 ドラマ版『ジェネラル・ルージュの凱旋』については、「『ジェネラル・ルージュの凱旋』(ドラマ) まだ途中だが」のところでも書いたが、先日放送が終わったので、ここで少しまとめておこうと思う。
 前にも書いたように、序盤の数話は、各回ごとに医療ミステリーみたいになって完結しており、同時に大きな柱としてのストーリーがゆっくり展開していくという、見る者を飽きさせない、なかなか秀逸な構成になっていた。後半に進むにつれ、例によって医療犯罪がメインになってくる。そしていよいよ最終回で、その種明かしがされる。後半は、ミステリーの典型のような展開だが、その間も息をつかせぬ見せ方でドラマとしては質が高い。
 ただやはり、医療の要素を取り除き純粋にミステリーとして見ると、ややチープである。これは『チーム・バチスタ』でも『ナイチンゲールの沈黙』でも感じたので、おそらく原作の問題だと思う。あるいは、流行りのミステリーはこの程度のものなのだろうか。ちなみに僕はミステリー小説をほとんど読まないので、この話がミステリー小説の通常のレベルから見て高いかどうなのかはよくわからないが、しかしドラマとして見ると、やはり物足りなさが残る。それに犯人を悪いヤツにしてしまうというのも安直な気がする。悪いヤツに問題を丸投げにしてしまうと、ドラマとしては安っぽくなる。その点について言えば『チーム・バチスタ』の方がまだましとも言える。
ただ、ミステリーの部分以外は、前にも書いたように非常にレベルが高い。登場人物の会話や話の進め方など、「全編通じてずば抜けている」わけではないが、それでもレベルは高い。2000年代を代表するドラマと言うことはできる。
 キャスティングも面白く、TKOの木下隆行などもきちんとした演技をしている。西島英俊の「ジェネラル」も非常にはまっていた。伊藤淳史のグッチ先生も面白いキャラクターなのだが、セリフをぶつ切りにする癖が途中から鼻につきだして、とても気になるようになった。このあたり続編で改善の余地ありである。もっとも続編があるかどうかは知らないが。
★★★☆


参考:
竹林軒出張所『ジェネラル・ルージュの凱旋(ドラマ) まだ途中だが』
竹林軒出張所『ナイチンゲールの沈黙(ドラマ)』

by chikurinken | 2010-06-24 22:18 | ドラマ
<< 『「英雄」〜ベートーベンの革命... 『あるダムの履歴書』(ドキュメ... >>