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竹林軒出張所

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『ラフマニノフ ある愛の調べ』(映画)

b0189364_9103460.jpgラフマニノフ ある愛の調べ(2007年・露)
監督:パーヴェル・ルンギン
脚本:マイケル・ドゥナエフ、ルシンダ・コクソン、パーヴェル・フィン
出演:エフゲニー・ツィガノフ、ヴィクトリア・トルストガノヴァ、ヴィクトリア・イサコヴァ、ミリアム・セホン

 ロシアの作曲家、セルゲイ・ラフマニノフの伝記映画。
 高名な音楽家に見出され、演奏家、作曲家として成功し、ロシア革命の煽りを受けてアメリカに亡命する過程が、女性関係を中心に描かれている。「フィクションの部分も混じっている」というお知らせが最後に出たが、女性関係はおおむねフィクションではないかと、勝手に思った。
 内容は、演出も手堅い上、特に破綻している箇所もなく、安心して見ることができる。もっとも、たとえつまらないにしても、伝記映画なんで「まったく時間の無駄」ということにもならない。偉人の生涯のお勉強にはなるわけで、そこが伝記の良いところである。この映画については、一部、最後まで腑に落ちない箇所(ライラックの花にまつわる部分)があったが、それがわからなくても全体の流れがつかめないわけではないので、それはそれで良い。ただしこれは、この映画の主要なテーマ、根幹に関わる部分である。そういうわけで、この映画の真の価値は僕には最後までわからなかったのだった。
 ロシア語が使われていなければフランス映画かと見まがうばかりの整った映像で、ロシア映画も随分変わったなと思った。かつてのロシア(ソビエト)映画といえば、古色蒼然とした映像で、一目でそれとわかるものが多かったが、今は、他のヨーロッパ映画とまったく差がない。という具合に、妙なところで感心したのである。
★★★

参考:
竹林軒出張所『別れの曲(映画)』
竹林軒出張所『マーラー 君に捧げるアダージョ(映画)』
竹林軒出張所『チャイコフスキー(映画)』
by chikurinken | 2010-06-03 09:13 | 映画
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