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竹林軒出張所

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iPadの衝撃、もといiPod Touchの衝撃

 『iPadの衝撃』というタイトルで3回くらいに分けてiPadのことを書こうと思ったんだが、実際に書いてみて内容がつまらないのでボツにした。要は、iPadがiPodと同じように、出版・新聞業界の新しいインフラの標準になるんではないかということなんだが、いろんな人がいろんな場所でいろんなことを言っているんで、僕なんぞがなんか言ったところでどうってことないのだ。というわけで、『iPadの衝撃』は完結しました。ご了承ください。
 ましかし、iPadへの興味はやはり個人的にも抑えがたい。そういうわけで、iPadの出版インフラとしての可能性を体感するという大義名分で、大枚はたいてiPod Touchを買った。今さらの感は免れないが……。
iPadの衝撃、もといiPod Touchの衝撃_b0189364_20272244.jpg 主な目的はやはり出版インフラとしての可能性を探るということであるため、電子書籍を読むためのアプリ・ソフトと電子辞書関連のアプリ・ソフトを中心に入れた。ご存じの方も多いと思うが、電子書籍を読むためのアプリケーションはすでにかなり出ていて、書籍自体も英語のものはかなり出ている(日本語のものも出ているようだがよくわからない。古典については青空文庫で無料配布されている)。もちろん英語のものを読む気はない(というよりたぶん読めない)ので、青空文庫で無料配布されている古典を試すことにした。
 実際に何作か読んでみて、書籍であれば結構普通に読めると感じた(文庫本に近いイメージ)。ただしマンガは、画面が小さいため文字が小さくなりすぎてちと厳しい(読んでみたのは「ドラえもん」です。現在10本程度無料配布されています)。ただしこれはiPod Touchでの話なので、iPadの画面であればマンガでも十分いけるんじゃないかと思う。特にページをめくるときの感触とか、アプリケーションを終了するときに自動的に栞が挿入されるとか、そういうインターフェイス上の感触が大変心地良かった(それぞれのインターフェイスはアプリケーションによって違う)。電子書籍リーダー・ソフトは、試す意味でいろいろ入れてみたが、それぞれのアプリの感想については機会があればおいおい書いていこうと思う。

iPadの衝撃、もといiPod Touchの衝撃_b0189364_20273940.jpg 以下、入れたアプリケーション。

青空文庫リーダー
i文庫(有料版)
SkyBookLite(無料版)
豊平文庫Free(無料版)

 有料版と無料版の違いがもちろんあるんだろうが、実際に使った感触(使い勝手など)としてはi文庫が一番しっくり来た。

海外製の書籍リーダー
Classics
Kindele
Stanza

 この中で出色だったのはClassicsである。このアプリは、iPadに搭載されているiBooks(書籍版のiTunes)機能とインターフェイスがかなり似ていて、iPadで本を読むときのインターフェイスを疑似体験できる(と思う……)。インターフェイスが非常に優れており、本を読む体験としては非常に心地良いものだった。また、Stanzaでは、プロジェクト・グーテンベルグ(アメリカの青空文庫と考えていただいて結構)の本を無料でダウンロードできる。試しにカントの『純粋理性批判』をダウンロードして読んでみたが、まったくもって太刀打ちできなかった。トホホであった。
上の画像はClassicsのホーム画面と『不思議の国のアリス』を開いた状態

参考:
竹林軒出張所『iPadの衝撃 その1』
by chikurinken | 2010-04-06 20:29 | モノ
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