
今日は、朝から森麻季の歌を聞いていた。
森麻季は女性オペラ歌手で、例によってヴィジュアル系。今まで4枚のソロ・アルバム(他にベスト盤が1枚)を出している。ヴィジュアルだけでなく実力も高く評価されているようだ(プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクールで優勝など)。
森麻季という人、僕はNHKのトップランナーという番組でたまたま目にして知ったんだが、そのとき歌っていた『カルメン』の「ハバネラ」がすごく良かった、色っぽくて。カルメンが実在していればこんな感じだろうかという……。だから歌唱云々より演技力がすごいというのが最初の印象であった。オペラ歌手であるんだから演技力が重要なのはいうまでもない。というわけでこの歌手の一番のお奨めはオペラのアリアである。

オペラのアリアを収めたアルバムは
『愛しい友よ〜イタリア・オペラ・アリア集』
だけだが、イタリア・オペラであるため、残念ながら「ハバネラ」は収録されていない。アルバムとしては、これよりもデビュー盤の
『あなたがそばにいたら』 
の方がまとまりがあって良いと思う。「オン・ブラ・マイ・フ」や「春の声」、「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」など、有名な曲も入っていて、選曲も非常に良い。歌唱も良い。アメリカでやったリサイタルのライブ録音だそうだ(ただしこれはCCCD!←したがって買ってはいけない)。
なお、YouTubeでもいくつか映像があり、その中にトップランナーの映像もあった。ただしこれは「ハバネラ」ではなく、プッチーニの『ラ・ボエーム』のアリア(
「ムゼッタのワルツ」)である。でもこれもコケティッシュな良い女を好演していて、なかなか色気があって良い。この曲は『愛しい友よ〜イタリア・オペラ・アリア集』に入っているが、このトップランナーのライブ映像の方が断然良いように思う。そういう点でも、やはりヴィジュアル系なのだなと思う。