ぼくの大切なともだち
(2006年・仏)
監督:パトリス・ルコント
原案:オリヴィエ・ダザ
脚本:パトリス・ルコント、ジェローム・トネール
出演:ダニエル・オートゥイユ、ダニー・ブーン、ジュリー・ガイエ

パトリス・ルコントのコメディ人情劇。
ストーリーは目新しくなく、なんということもない話なんだが、演出がうまいので、1本のそれなりに良質な映画になっている。さすがにルコントというところ。キャスティングも良く、魅力的な人物が多数登場する。このあたりもルコントらしい。感動的なシーンやサスペンス的なシーンもあり、エンタテイメントとしてもそれなりによくできている。ただ全体的に予定調和な感じがあって、ちょっともの足りない感じも後に残る。なお、話の中に「クイズ・ミリオネア」のフランス版が登場するんだが、その番組の演出が日本の「クイズ・ミリオネア」とほとんど一緒だったため、そのあたりについてはまったく違和感がなかった(フランス版の司会者は「みの」みたいにもったいぶってはいなかったが)。
★★★☆参考:
竹林軒出張所『仕立て屋の恋とフェリックスとローラ(映画)』竹林軒出張所『フェリックスとローラ』(映画)』竹林軒出張所『髪結いの亭主(映画)』竹林軒出張所『親密すぎるうちあけ話(映画)』竹林軒出張所『橋の上の娘(映画)』竹林軒出張所『暮れ逢い(映画)』竹林軒出張所『歓楽通り(映画)』竹林軒出張所『イヴォンヌの香り(映画)』