祖国に幸せを 女性代議士の闘い
(2006年・デンマーク Bastard Film)
NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー

2003年のアフガニスタン国民大会議で軍閥打倒を訴え議会から追放された女性、マラライ・ジョヤが、2005年の議会選挙に立候補し当選するまでの10日間を描いたドキュメンタリー。
マラライ・ジョヤは、常に暗殺の危険(過去4回暗殺を企てられたらしい)と隣り合わせで、アフガニスタンの民主化を訴えて活動している。真摯で懸命なジョヤだが、現在のアフガンの国内情勢はこのような人々を押しつぶそうとする。
このドキュメンタリーでは、ナレーションは一切なく、映像内の会話だけで淡々と進行するが、最初から最後まで緊迫した空気が張り詰めている。恐怖政治の緊迫感、民主化への人々の願いなどがあますところなく表現された傑作ドキュメンタリーである。
2006年アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭シルバーウルフ賞
2007年サンダンス映画祭ワールドシネマ(ドキュメンタリー部門)最優秀賞受賞
★★★★参考:
竹林軒出張所『タリバンに売られた娘(ドキュメンタリー)』竹林軒出張所『アフガニスタンの少女、日本に生きる(本)』竹林軒出張所『わたしが明日殺されたら(本)』