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竹林軒出張所

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『僕は人生を巻き戻す』を巻き戻す……アンビリバボー

b0189364_20323647.jpg 昨日、フジテレビの『奇跡体験! アンビリバボー』という番組で、強迫性障害のエド・ザインを扱った番組をやっていた。エド・ザインというのは、先日ここで紹介した『僕は人生を巻き戻す』という本の主人公だ。この本はノンフィクションなんで、むろん実在の人物である。
 この1冊で詳細に扱っていた事例が30分枠でまとめられていたので、予想に違わず通り一遍の話になっており、核心部分には触れられていなかった。もの足りないなんてものじゃないが、初めて見る方には、その事実だけで衝撃的だったかも知れない。そういう意味では、価値があると言えなくもない。『僕は人生を巻き戻す』の本も、わずか1、2秒ではあったが一応紹介されていたことだし(興味のある方は是非読んでください。昨日の番組より面白いと思います)。ただ、エド・ザインやマイケル・ジュナイクなど、さまざまな人々を映像で見られたのは良かった。この番組を見たのもそれが目的だったんだがね。

 僕は小説をあまり読まないんで、カフカの小説なんかも興味はあるんだが読もうという気がしない、なかなか。で、「小説を忠実に映画化した」などというキャッチフレーズが付いた映画があれば、つい食指が動いてしまう。『カフカの「城」』というDVDを見たのもそういういきさつだったんだが、これを見ただけで僕なんかはカフカの『城』を読んだような気になっているんだ。あるドイツ文学者にこの映画の話をしたら、映画を見るくらいだったら原作を読むと言っていた。僕とは発想がまるで逆である。もっともノンフィクションであれば、僕も同じように考えるかも知れない。だから、昨日の『アンビリバボー』を見てそれで感心し納得している人がいても、基本的には僕と変わらないわけだ。だから、たまたま『僕は人生を巻き戻す』を読んでいたからと言って、上から目線でしゃべってはならないのだ、本当はね。
 でも、あえて言います。あれは、ポイントだけを取り上げたもので、その間のつながりが描かれていない。そこが一番重要だと思うんだがそこがなかったのだ。つまり、あくまでダイジェストに過ぎないということ。だから、原作を読んだら良いと思いますよ。あ、カフカも原作で読んだ方が良いですか……うーん、考えておきます。
by chikurinken | 2009-10-30 20:34 | 放送
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