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竹林軒出張所

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今日の歳時記 「キンモクセイ」編

 ほうぼうにキンモクセイの香りが漂うようになってきた。キンモクセイが香るようになってくると心ときめく。いよいよ秋本番である。
 花がサクラなら香りはキンモクセイだ。キンモクセイの香る時期は意外に短い。この点でもソメイヨシノの花なみである。良いものは短いのだろうか。芳香を漂わせながら「今を盛り」の感じが伴う。秋のはかなさに通じるものがある。
 キンモクセイのかぐわしさはなにやら官能的ですらある。ああそれなのにそれなのに……最近ではトイレの臭いなどという輩もいるらしい。トイレ芳香剤のせいだ。あんなケミカルな臭いと一緒にしないでくれよなと思うのである。あ……ちなみに90年代以降、トイレ消臭剤の主流はキンモクセイからラベンダーに変わったんだって。
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  かぐわしく官能的に キンモクセイ

  甘い香(か)に甘い想い出 キンモクセイ

  甘けれどはかなき思い キンモクセイ

  濡れてなお 色香を放つ キンモクセイ
by chikurinken | 2009-10-15 16:06 | 歳時記
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