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竹林軒出張所

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今日の歳時記 「風は秋色」編

 8月の終わり頃、見たところ、灼熱だった前日と変わらないのに、空気だけがひんやりと涼しく、「あ、秋……」などと感じる日がある。気象学的に見れば、「大陸の高気圧が張り出して冷たい空気が上空に流れる」ということなんだろうが、そういう言い方をすると季節感も何もない。そういうマクロ的な見方ではなく、もっとミクロ的に感じるのが詩というものである。
 ともあれ、どうやら今日がその日に当たるようで、外はカンカン照りであるにもかかわらず、空気がなんとも心地良い。

   涼風にまばゆき光も秋模様

 空の色も心なしか透明度が深いように感じる。

   心地良き空気に空の青も濃く

 今年は例年に比べ生活が厳しく、あまり明るい気分にもなれないが、季節は同じように過ぎ去っていく。自然は同じように繰り返すのであって、違うのは主観のみである。

   憂き身にも涼やかな風の通りゆく

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写真は昨年秋に撮ったものをソフトウェアで連結処理しパノラマにしたものです。

by chikurinken | 2009-08-24 15:50 | 歳時記
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