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竹林軒出張所

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『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』(映画)

ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~
(2022年・「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえりお母さん~」製作委員会)
監督:信友直子
撮影:信友直子他
出演:ドキュメンタリー(語り:信友直子)

長生きはしたくないものだ

『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』(映画)_b0189364_11162477.jpg 『ぼけますから、よろしくお願いします。』の続編。監督、信友直子が、老いた父母のその後を追った作品。
 前作で母に認知症の症状が現れ始め、家事を父がやるようになった信友家だったが、その後、母が脳梗塞で倒れて入院生活を送るようになる。この作品では、それまで、そしてその後の母、父、自分自身の姿を日記風に追いかけていく。
 日本中のあちこちにこういった老夫婦がおり、それぞれで老化、老老介護、病院への入退院、離別などの問題に直面しながら過ごしていくわけだが、このドキュメンタリーで描かれる信友夫妻はその縮図のようにも映り、そういう点で大変興味深い。この映画に登場する父は、100歳近くになっているが比較的元気で、家の中の生活にはほとんど不自由していない。ところが買物や病院に行くために出かけることになると、かなりのハードワークを強いられる。その姿を通じて、老人(あるいは障害者)に優しくない日本社会が画面に捉えられたりもする。
 また母が入院した病院内の様子も同様に社会の縮図のように映る。この映像に出てくる病院では、ひととおりの治療をやっているように見えるが、それがいかにも「ひととおり」という感じで、患者第一という印象は(少なくとも映像からは)受けない。もちろんこれはどの病院でも似たり寄ったりで、特に老人の場合は、病院側も死期を待っているという印象がある。その一方で胃ろうなどの無駄な延命処置は行っていて、病院側がどこを目標に置いているのかがわからなくなる。そういう点でも患者本位という感じではない。そうしたやや歪んだ日本の医療の姿がここに映し出される結果になっている。
『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』(映画)_b0189364_11034559.jpg こういった一連のことは、自身が直接的または間接的に体験するとよくわかるんだが、多くの人はこのような実態を知らず、実際に直面してうろたえてしまうものである。この監督は実際にそういう場面に直面して、それに付随する戸惑いみたいなものを映像に収めている。そして結果的にそれが医療の問題を逆照射することになっているわけだ。つまり、医療側が提供する「コース」みたいなものをそのまま受け入れると、結果的に患者本人が苦しむことになるという、そういった様子もありありと映し出される結果になっている。
 このような実態を当事者の目線でそのまま映し出すことで、さまざまな問題性が明らかになっているのがこの作品である。そういう点でこの作品には大きな価値がある。また自身の肉親や自分自身の姿をさらけ出してそれを表現した監督も表現者として立派なものだ。
 ただこの映画を見て僕が一番感じたことは、「長生きはしたくないものだ」ということだった。それが現代日本の現実ということなのだろう。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『ぼけますから、よろしくお願いします。(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『おっぱいと東京タワー(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『徘徊 ママリン87歳の夏(映画)』
竹林軒出張所『毎日がアルツハイマー(映画)』
竹林軒出張所『いま助けてほしい(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『老人漂流社会(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『このクスリがボケを生む!(本)』
竹林軒出張所『大往生したけりゃ医療とかかわるな(本)』
竹林軒出張所『どうせ死ぬなら自宅がいい(本)』
竹林軒出張所『最高の死に方(本)』
竹林軒出張所『思い通りの死に方(本)』

# by chikurinken | 2023-09-25 07:03 | 映画

『魂の退社』(本)

魂の退社
稲垣えみ子著
東洋経済新報社

ジャーナリストでさえも会社に守られている
いびつな社会


『魂の退社』(本)_b0189364_08350579.jpg 在職中から一部で人気を集めていたらしいアフロ記者(髪型がアフロの新聞記者)、稲垣えみ子氏の退職体験記。
 著者は、50歳で朝日新聞社を辞めフリーになったが、そこに至るまでに10年間の準備期間があった。30代のときに一生会社勤めをすることに疑問を感じ始め、50歳になるまでに退職することを決意する。結果的に約10年準備期間が生じることになり、十分に熟考を重ねた上での退職になったわけである。
 ただし日本で脱サラしてフリーになることがどのようなものかは具体的にイメージできていなかったらしい。途端に周囲の扱いが変わり、不動産屋でもうさんくさい目で見られるようになった上、クレジットカードさえ作れなくなったという。つまり会社という後ろ盾を失った途端に社会的信用を失ったかのような扱いを受け出した……と本人は感じたらしい。
 さらには、それまで会社支給だった携帯電話も自分で契約しなければならなくなり、こちらも、料金システムを含め何も知らずに今まで使い倒していたために、いざ自分で契約するとなると、店舗野販売担当者からあれやこれやよく知らない用語でたたみ込まれ、結局毎月8千円の料金がかかる「プラン」によくわからずに加入することになった。しかもわからないことであるにもかかわらず「お得」だと押し切られて加入したために、この業界自体詐欺まがいではないかと感じたらしい。実際それに近い業種だと思うが、そんなこと今ごろ知ったんかいと突っ込みたくなるような話ではある。
 さらに言うと、健康保険料や年金も、それまでは会社負担であまり省みることがなかったが、自分で手続きと支払いをしなければならなくなり、健康保険料の異常な高額さに今さら驚くという有り様で、こっちも今ごろそんなこと知ったんかいとツッコミを入れたくなった。大新聞の新聞記者がそんなことさえ知らなかったのかと驚くことが多く、それでよく「社会の木鐸」が務まるなと感じたのが本書の一番の収穫だった。著者がこのあたりをカミングアウトしたのは一種の英断ではあるが、偉そうなことを語っているマスコミの人間は、所詮「大会社」という組織に守られた存在であることがここから窺われる。要するに彼らはマジョリティにしか目が行かないわけで、社会問題を取り上げる立場からは致命的な欠陥である!とあえて言わせてもらう。
 この人が退社で経験したことの多くは、本来であれば学校を卒業して社会に出るときに自ら経験すべきことであり、新卒で企業に入ってそのままであれば、多くの人が知らないままになってしまう。定年を迎えて初めて知るという人々が出てきてもおかしくなく、それを考えると、日本は世間を知らない「寄らば大樹」の人々だらけという状況があるわけだ。道理で現状維持を臨む保守主義が日本社会に蔓延しているわけである。
 著者は、新聞社を辞めてから、そういうことに気付いたらしく、日本が「会社」を背景、前提として回っている「会社社会」であったことを思い知ったという。それは確かにすばらしい気付きであったが、僕などにしてみると「今さら」感が強い事例である。
 その後著者は、会社から離れても幸福を追求する生活を送れるということに気付き、新たな道を模索する方向に進んだ。僕にしてみるとこのあたりが一番新鮮だったとは思うが、全体的に世間知らずのエリートの告白みたいな話で、悪いが少しばかりイタさを感じたのであった。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『シリコンバレー その知られざる顔(ドキュメンタリー)』

# by chikurinken | 2023-09-22 07:34 |

『子どもと親のためのワクチン読本』(本)

子どもと親のためのワクチン読本
知っておきたい予防接種

母里啓子著、えのきのこイラスト
双葉社

ワクチン接種の圧力に備えるための
『家庭の医学』


『子どもと親のためのワクチン読本』(本)_b0189364_08325645.jpg 『もうワクチンはやめなさい』の著者、母里啓子によるワクチン読本。あの本も非常に良い本だったが現在品切れ状態で、法外な値段で売られていたりするため、今買うならこちらの本が良いのではないかと思う。そもそも定価の四五倍もする価格で古本を売ろうとする商売は明らかにおかしいし、そういう品物は一切買うべきではないと個人的には思う。あの本が品切れであるならば無理に手に入れようとする必要はないし(電子書籍版であれば定価で入手可能)、こちらの本も十分役に立つ良書で、あの本の代替になると断言できる。
 本書は、若い親が持つであろうワクチンに関する疑問に対してQ&A形式で答えていくという体裁になっている。しかも1項目について見開き2ページで完結する構成になっており、同様の他書に比べても読みやすさは群を抜いている。それぞれの疑問(Q)自体が適確である上、回答(A)も的を射ており、安心して読める本であると言える。
 ちなみに著者は、かつてワクチン開発にも関わった医師であり、ワクチンの開発の現場は当然のことながら、乳幼児向けワクチンが定期接種としてどのように導入されてきたかといういきさつもよくご存知でそれについても紹介されているため、そのあたりの事情もよくわかる。そして、子ども向けワクチンの多くが、大した根拠もなくなし崩し的に導入され、現在のような状況になっているというのだ。実際のところ現在では、子どもが生まれると、2歳になるまで定期接種(国が推奨する無料の予防接種)で8種類(2回以上打つことになっているものもあるため15回以上)、任意接種(国が許可しているが強くは推奨していない予防接種)についても3種類(6回以上)打つよう勧められている。ワクチンはどれも安全性が100%保障されているわけではなく、死亡を含む重篤な問題の原因になることが多いにもかかわらず、これだけ大量のワクチンという異物を乳幼児野体内に入れても良いものなのか、本来であればそこから考えるべきなのだが、「国が勧めているから安全なんだろう」というような安易な事大主義がほとんどの日本人にはびこっているため、多くの親はこどもに大量のワクチンを接種させる。だが実際にそのワクチンの導入の過程(定期接種として認定されたいきさつ)やそれに伴うドタバタ騒ぎ(定期接種にしたが副作用が多発したためすぐにやめたなど)を本書を通じて聞くと、そもそもがゼロ思考に近い状態で導入されていることが見えてくる。
 著者は、はしかと破傷風のワクチン以外はどれも乳幼児に打つ必要はないとする。はしかと破傷風についても必要性を感じれば打つことを選択すれば良いというスタンスで、どのワクチンも有害事象が発生しうるため、親の側にも一定の思慮が必要としている。だが実際ははしかも破傷風も現在では混合ワクチンの形で接種されている状況で、その一方で混合ワクチンや同時接種の危険性についてはあまり省みられていないのが現実だ。複数の病原体が一度に体内に入ることは自然状態ではほとんどなく、それを人工的に行うことは(しかも乳幼児に対して)想定以上の影響を生じさせる可能性があるわけだ。そのことをことさら挙げるまでもなく、とにかくワクチンはあらゆる部分で危険性がなおざりにされており、そういう状況が本書から窺える。
 最後の第7章でそれぞれのワクチンについて一つ一つ取り上げ、導入のいきさつや必要性について検討を重ねて、短くまとめているが、これも非常にわかりやすく大変有意義なまとめ方と言える。新しく子どもを持った親は、まず第一にこのような情報を得るべきで、それが子どもの死亡事故やワクチンが原因のさまざまな障害を減らすことにつながる。いずれにしても、いつまでも現在のようなゼロ思考のままではいけないということだ。
★★★★

参考:
竹林軒出張所『もうワクチンはやめなさい(本)』
竹林軒出張所『ワクチン副作用の恐怖(本)』
竹林軒出張所『新型コロナとワクチンのひみつ(本)』
竹林軒出張所『薬害「コロナワクチン後遺症」(本)』
竹林軒出張所『新型コロナワクチンの光と影(本)』
竹林軒出張所『子宮頸がんワクチン事件(本)』

# by chikurinken | 2023-09-20 07:32 |

『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』(本)

羅生門・鼻・芋粥・偸盗
芥川龍之介著
岩波文庫

芥川龍之介の極初期短編集

『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』(本)_b0189364_12054424.jpg 芥川龍之介の初期短編集。タイトル通り「羅生門」、「鼻」、「芋粥」、「偸盗」の4作で、解説と年譜を入れても200ページ弱という、読みやすい選集である。
 どの作も、平安時代が舞台になっているいわゆる「王朝物」で、「羅生門」、「鼻」、「芋粥」は『今昔物語』や『宇治拾遺物語』が題材になっている。また「偸盗」についてもこういった説話が元になっている可能性があるらしい(解説によると)。
 ストーリーは(原作ものであることもあり)しっかりと構築されており、それと同時に芥川らしい心理描写が巧みで、非常に面白い。特に「鼻」と「芋粥」については、心理描写もさることながら、文章が簡潔で無駄がなく、大変洗練されている。この作品を書いたのは芥川が24歳のときらしいが、それを思うと大した才能であると感じる。「鼻」と「芋粥」を漱石が絶賛したというのも十分頷ける。
 「偸盗」は、スペクタクル溢れる中編小説であるが、やや作為に傾いているきらいがあり、他の作と比べるとやや落ちるかなという印象である。作者本人もこの作品は気に入っていなかったようで生前の作品集に収められていなかったらしい。背景は「羅生門」とよく似ており、舞台として羅生門が登場する。「羅生門」の題材を膨らませて「偸盗」にしたのか、あるいは「偸盗」を極限までそぎ落として「羅生門」にしたのかわからないが、「偸盗」には前の3作ほどのシャープさは感じなかった。ただ話としてはよくできており、心理描写に見るべき箇所があるなど水準も高く、作為が気にならなければ秀作の類に入る。この文庫版に収録したのもあながち間違いではないと思える。
 芥川龍之介の作品集を読んだのは実に40年ぶりぐらいだが、読み手が年を重ねたために見えてくることもある。少なくとも(特に文体などで)前に読んだときより大いに感心したのは間違いない。他にも数冊、芥川作品の岩波文庫版を購入したので、これから読んでいこうと思う。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『宇治拾遺物語(本)』
竹林軒出張所『ストレンジャー 上海の芥川龍之介(ドラマ)』
竹林軒出張所『羅生門(映画)』
竹林軒出張所『漱石の印税帖 娘婿がみた素顔の文豪(本)』

# by chikurinken | 2023-09-18 07:05 |

『追跡“ペガサス”』(ドキュメンタリー)

追跡“ペガサス” スマホに潜むスパイ
前編:標的にされた人々

後編:調査報道の結末
(2021年・Forbidden Stories他)
NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー

あなたのスマホも覗かれてます

『追跡“ペガサス”』(ドキュメンタリー)_b0189364_08464864.jpg 話は、Forbidden Storiesという人権団体が、約5万件の電話番号のリストを入手したことから始まる。このリストの電話番号、多くはジャーナリストや反体制活動家などのもので、その後の調査によって、「ペガサス」という名前のスパイウェアを送りつけられた端末の電話番号の一覧ということが判明する。
 この「ペガサス」というスパイウェアは、イスラエルのNSO Groupという企業が開発し、さまざまな国の政府に販売しているもので、「テロや犯罪を阻止する」というのがその機能……というか名目である。しかし実際は、独裁国家が反体制活動家やジャーナリストを突き止めたり、彼らの秘密を握ったりする目的で使われているというのである。
 この「ペガサス」だが、いったん端末(iPhoneまたはAndroid端末)にインストールされてしまうと、中に入っているほとんどすべての情報に特定の外部からアクセスできるようになるというもので、通話やSNS、動画などあらゆるものが抜き取り可能な状態になる。こういう犯罪的スパイウェアが公然と国の機関に販売され使用されているという状況は、個人のプライバシーの問題の面でも大きいが、何より政府にとって都合の悪い人々に対する弾圧や殺害に繋がることから大変由々しき事態であり、「テロや犯罪を阻止する」などという名目がまかり通るようなレベルではない。
 そこでForbidden Storiesは、世界中のさまざまな報道機関にこの事実を伝え、取材協力(リスト内の電話番号の特定と調査)を仰いで、2021年の7月にそれぞれの報道機関で同時にこの事実を発表するというプロジェクトを始める。ワシントンポストなど10を超す報道機関がこれに参加し、報道調査が進められていくが、その過程でメキシコで殺害されたジャーナリストの電話番号もリストに入っていることが判明する。メキシコでは、行政機関と犯罪組織との繋がりを追求しているジャーナリストが次々に殺害されているが、その現場でもペガサスがフルに活用されていることが窺える。ペガサスさえ使えば、その端末の持ち主の足取りが追えるだけでなく、端末で扱われるあらゆる機密情報を入手できると来ている。僕などは、メキシコのジャーナリスト殺害については、時間と場所があまりにピンポイントで特定され敢行されているため少し疑問を抱いていたが、こういうスパイウェアが介在していることがわかれば十分納得が行く。
 サウジアラビア王族の悪行を報道していたジャーナリスト、ジャマル・カショギの端末の電話番号もリストに載っており、端末にペガサスが入っていたことが窺われる。実際カショギの妻の端末にはこのスパイウェアが入っており、そのために足取りが掴まれ逮捕されたことがある(現在はアメリカに亡命中)。カショギについては、2018年にトルコのサウジアラビア大使館で惨殺されているが、そこにもペガサスが関係していることが推測される。
『追跡“ペガサス”』(ドキュメンタリー)_b0189364_08465239.jpg 他にもUAEの王女の電話番号もリストに加わっており、この王女は父親から軟禁されており、一度脱出を試みたが足取りを抑えられインドで捕まったといういきさつがある。これもスパイウェアの介在を考えれば十分納得が行く。さらには、フランスのマクロン大統領や閣僚などの電話番号までリストに入っていて(しかも一部の閣僚の端末を調べたところペガサスが入っていた)、ことは一国の国内問題に収まらず国際的な問題にまで広がっていく。
 このようにペガサス周辺には、弾圧や殺害などの事例が常に存在しているが、それについて販売元のNSO Groupは、誰に販売されどのように使われたかについては守秘義務があるため言えないと取り合う様子はない。一方でForbidden Storiesに対しては対決姿勢を示し、訴訟も辞さないという強い態度で臨んでくる。
 報道機関側もこういった脅しに揺れたりするが、結局2021年の7月に一斉報道を決行し、その結果NSO Groupの悪行が世界中に知れ渡ることになる。EUでもNSOの問題が取り上げられ、EU評議会で公聴会が開かれてNSOの代表者が呼ばれる(そしてつるし上げられる)ということになる。またワッツアップやアップルからも提訴されることになった。このドキュメンタリーによると、NSOは現在、幹部も社員も多くが退社して存亡の危機に立たされているということだった。どの程度真実かはわからないが、スパイウェアが公然と販売され利用されるという悪しき慣行が厳しく罰せられたことは、同様の犯罪行為の連鎖を断つという意味で良いことではないかという結論になっていた。
 一般市民側としては、スパイウェアやマルウェアは常に存在するものであるため、スマホを過大に信用せず、依存しないようにするぐらいの心構えが必要ということではないだろうか。実際、かなり多くのスパイウェアが出回っているというのは公然の事実であり、そうであるならばユーザーの方が心構えを変えて、便利だからといって端末べったりの生活を送らないようにするのが自衛手段と言えるのかも知れない。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『KGBの刺客を追え(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ネットが革命を起こした(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『“アラブの春”が乗っ取られる?(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『チュニジア民主化は守れるのか(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『21世紀の戦争 サイバー攻撃の恐怖(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『CYBER SHOCK 狙われる日本の機密情報(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『機密情報は誰のものか ウィキリークスを追う(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『顧客情報を盗んだ男(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『データに溺れて…(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『“幸せ”に支配されるSNSの若者たち(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『消えた200億円と暗号資産の闇(ドキュメンタリー)』

# by chikurinken | 2023-09-15 07:46 | ドキュメンタリー