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竹林軒出張所

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孫にはやけに優しいがその実とんでもなく頑固な老職人を思わせるCM

 その昔『キンカン素人民謡名人戦』というテレビ番組が放送されていて、土曜日の午後の顔になっていたことを皆さんは知っておられるか。
b0189364_932846.jpg 僕がテレビでよく目にしていたのは1960年代後半から70年代までだったが、実際には61年から93年まで続いた長寿番組で、司会者も5、6回代わっているらしい。僕が見ていた時代は、パッとしないおじさん(三和完児という人)と鈴木ヤスシで、司会者もパッとしないが内容自体もパッとしないという、そういう番組だった。
 なんと言っても素人参加型の民謡番組という地味にもほどがあるコンセプトで、他に例がないという意味ではオリジナリティ抜群ではあるが、どうしてこういう異色の番組があったのか、しかもキンカンという冠がついた一社提供の番組が……と考えると、当然、キンカンの会社の偉いさんが民謡好きなんだろうかなという点に落ち着く。で、今Wikipediaで調べるとやはりそうだったようで、いくら民謡好きだと言っても、こんな地味な番組が30年以上も続いたのは今考えると驚きである。
 民謡になんぞまったく興味がなかった当時ガキンチョの僕ではあったが、土曜の午後、何をするともなくテレビをつけているとこの番組が出てくるわけで、今考えると結構よく見ていたことになる。とは言ってもそのせいで民謡好きになったりすることもなく、むしろ、審査員が小さなプラカードみたいなものを使って素人歌手の歌を採点したりするという趣向が面白いと感じていたのである。しかも司会者がそれに合わせて「10点、10点、10点と出ましたっ」などと叫んだりするのもまた一興であった。
b0189364_9321735.jpg どうしても年配の方向けというイメージがつきまとうんで、同世代の人間(当時の若者)でこの番組を知っている人がいるのかはよくわからないが、僕が学生になってから、ある同級生がくだらないシャレを言ったときにすかさず「10点、10点、10点と出ましたっ」と言い放った際にごく一部の人間の間で受けていたんで、おそらく彼らはこの番組を見たことがあったんだろうと思う。いずれにしても当時の若者にとってはマイナーな存在であったのは確かである。
 でまあ、番組についてはその程度の印象しかないんだが、そのときのコマーシャルがなかなかキョーレツだったというのが今日の本題である。言わずと知れた、金冠堂(当時テレビでは「キンカン本舗」と言っていたような気がするが)の商品、キンカンのコマーシャルだが、まずコマーシャルソングが非常に印象的。単純かつ明るい童謡のようなメロディで、詞もリズミカルでなかなかふるっている。こんな歌詞ね。

キンカンCMソング
作曲:服部正/作詞:藤浦洸

b0189364_9243289.jpgカンカン キンカン キンカンコン
カンカン 鍛冶屋のおじいさん
肩こり 腰の痛みには
キンカン塗って また塗って
元気に陽気に キンカンコン
☆ミカン キンカン サケノカン
ヨメゴモタセニャ ハタラカン

カンカン キンカン キンカンコン
カンカン 家庭の常備薬
毒虫 水虫 蚊やぶよに
キンカン塗って また塗って
明るい暮らしを キンカンコン
☆(繰り返し)

 キンカン自体がどういう製品かはよく知らないが、虫刺されとか肩こりとかに効く薬なんだろうなというのは歌からも推測できる。そういう意味でもコマソンとしては絶品なんだろう。ちなみにこの歌、現在、金冠堂のホームページで聞くことができる(『金冠堂のホームページ | CM紹介』を参照)。Wikipediaによると、60年代のCMソングは「唄:雪村いづみ・ダークダックス」ということになっているが、ホームページで提供されているバージョンは、おそらく天地総子が歌っているんじゃないかと思う(ちなみに僕が馴染んでいるのもこのバージョン)。
b0189364_925651.jpg もう一つ記憶に残っているのは、ある時期に放送されていた(おそらく期間限定の)キンカンのコマーシャル。先ほども書いたようにキンカンを使ったことがないのでよく知らないが、匂いが独特だったらしくて(なんせ主成分はアンモニア水だから)、当時、これを改善してほしいという要望が顧客から会社にたびたび寄せられていたようだ。それについてコマーシャル内で言及するんだが、そのときに金冠堂からの回答として「キンカンは香水ではないのです!」と言い放っていたのだった。あまりの潔さに、当時まだ少年だった僕の心には強い印象が残った。匂いがきつくてイヤという声が客からあがったら、香料を加えるとか匂いの成分を研究して変えてみるとかするのが一般的なアプローチなんだろうと思うが、「香水ではない」と言い切るとはなんという頑固さ。製品によほど自信があるんだろうと子ども心に妙に納得したのを憶えている。あの時代、あの正露丸ですら糖衣錠を出して、それをしきりに宣伝していたというのに……。
 あれから数十年、キンカンは今でも昔と似たようなパッケージで売られているようだが、その後内容成分はどうなったのだろうかと思う。成分は相変わらずで独特の匂いが残っているのだろうか、もしかしたらその後日和って匂いが改善されたりしているのではないか、非常に気になるところではある。昨今ではあまり見られない職人的頑固さが今でも残っていることを期待している自分がいるのだった。

参考:
『金冠堂ホームページ』
by chikurinken | 2014-02-08 09:26 | 放送

新春所感、ならびに本日の歌『元旦風景』

 新年に当たり、なにか所感などを述べようかとも思いましたが、外が特に大きく変わるわけでもなく、書類に年月日を書くときに注意しなければいけなくなるというくらいの変化しかないわけで、とりたてて所感もありません。一休禅師は、「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」と詠んだとも言います。なかなか言い得て妙です。この歌を歌詞に取り込んだ面白い正月の歌がありますので、新春所感に変えて、ここに紹介させていただきます。
 この歌の作者の上野茂都については、これまで竹林軒ネット『上野茂都という人』竹林軒出張所『山之口貘の詩、そしてとぼけた味わいの曲』竹林軒出張所『「布団が俺を呼んでいる」の解題・のようなもの』でも取り上げているので、詳しくはそちらを参照していただくとして、この方、教養が非常におありのようで、しかも本歌取りみたいなものが多い。オリジナルを知っていればもっと面白く感じられたと思うんですが、なにぶんこちらの素養が足りないため、本当の面白さがよくわからなかったと来ています。「とおのねふりのみなめさめ」などは、今回ここに収録するにあたってちょっと調べさせていただき、初めて元歌を知りました。
b0189364_1101579.jpg さすがに音源を収録するわけにはいかないのでサウンド面の面白さは伝えられませんが、バックに流れる音は三味線、ピアノ、アルトサックス、ベース、ドラムで、詞ともども摩訶不思議な世界が醸し出されています。ちなみにピアノを担当しているのはなんとあの渋谷毅!

元旦風景
(アルバム『唄草子 其の弍 緑の人よ』に収録)

歌:上野茂都
作詞・作曲:上野茂都

新玉(あらたま)の春となり お祝いこみまつる
晴れて風無し元旦に 慎みまして
鶴になり亀となり 戻って来たけれど
冥土の旅の一里塚 申し上げます
鬼殻くわえて御来光 酢蛸も招く
鳴門 蒲鉾 鰊の子 昨日は一人
羽根が舞う 凧が飛ぶ 通りで独楽が鳴る
頭の上で歌留多散る 当たりはどれじゃ
向かいの大夫さんに聞いてみよう

千歳(せんざい)の寿を お祈り致します
終わり無き世の目出度さに 賜りまして
松になり竹となり 暮らしているけれど
とおのねふりのみなめさめ お願いします
繭玉担いで御参詣 小判も揺れる
家内安全 家繁盛 一人と一人
獅子が舞う 猿が飛ぶ 子丑寅がゆく
梯子の上で人が寝る お次は誰じゃ
隣の才蔵さんに聞いてみよう

黒豆つついて御返盃 ちょろぎも笑う
くわい宜しく よろ昆布 明日は一人
餅が舞う 鮭が飛ぶ 煮しめがよく売れる
炬燵の上で蜜柑剥く 外れはどれじゃ
愛しいメリーさんに聞いてみよう

注:とおのねふりのみなめさめ:回文歌「長き夜の 遠の睡りの 皆目醒め 波乗り船の 音の良きかな」より。
by chikurinken | 2012-01-03 11:03 | 音楽

一切合財みな常吉 -- 鈴木常吉『ぜいご』

 朝目が覚めるときに、頭の中で音楽が鳴り続けるということがある。「ことがある」というより、ほぼ毎日だ。大体、朝何らかの音楽が頭の中で鳴っている。そんなときは朝一番にその曲を聴くようにする。
 今日なんか鈴木常吉の「煙草のめのめ」がかかっていた。「たばこのめのめこのよはけむり」と「いっさーいがっさーいみなけむり」が頭の中で延々と続く。

b0189364_845229.jpg煙草のめのめ
(アルバム『ぜいご』に収録)
歌:鈴木常吉
作詞:北原白秋
作曲:中山晋平

煙草のめのめ空まで煙せ
どうせこの世は癪のたね
煙よ煙よ ただ煙
一切合財 みな煙

煙草のめのめ照る日も曇れ
どうせ一度は涙雨
煙よ煙よ ただ煙
一切合財 みな煙

煙草のめのめ忘れて暮らせ
どうせ昔はかへりやせぬ
煙よ煙よ ただ煙
一切合財 みな煙

煙草のめのめあの世も煙れ
どうせ亡くなりや野の煙
煙よ煙よ ただ煙
一切合財 みな煙

 「煙草のめのめ」という歌は、中山晋平作曲、北原白秋作詞の古い唄で、元々は大正時代に芸術座が上演した『カルメン』の劇中歌だそうだ。
b0189364_8455735.jpg 一方、鈴木常吉という人は、最近ドラマ『深夜食堂』(竹林軒出張所:『深夜食堂(1)〜(4)(ドラマ)』参照)のテーマ曲で注目を集めている人。かつては上野茂都、桑畑繭太郎と「つれれこ社中」というバンド(?)を組んで活動しており、音作りが独特(三味線にアコーディオン、マンドリン、チューバなど)で面白い世界を展開していた。以前、「つれれこ社中」のデビューアルバム(『雲』)も買ったことがあるが、元々が上野茂都目当てであって、鈴木常吉が担当している歌(「肉屋」、「田家春望」、「トリちゃんの夢」など)は正直言って耳を塞ぎたくなる類のものだった。ちなみに「田家春望」は高適/司空曙の詩(井伏鱒二訳詩)に鈴木常吉が曲をつけたもの、「トリちゃんの夢」は石毛拓郎という詩人の詩に鈴木常吉が曲をつけたものである。「肉屋」は上野茂都作詞作曲だが、とにかく、鈴木常吉のがなり立てるような歌が耳障りな感じで不快だったため、上野茂都が歌っている部分以外はあまり聴いていなかった。漢詩や現代詩を使うなど意欲的なのは買うが、要は好みの問題である。
 「煙草のめのめ」や、『深夜食堂』のテーマ曲「思ひで」は、『ぜいご』という鈴木常吉のアルバムに収録されている曲だが、このアルバムの鈴木常吉には『雲』のような耳障りな感じはまったくない。どの曲も静かに静かに囁くように歌われる。バックはアコーディオン、ギター、クラリネット、チューバなどだが『雲』のような騒がしさがなく、心にしみいるような歌が多い。鈴木常吉の声にもよく合っていると思う。正直、どれも詞はよく理解できない。「思ひで」が一番わかりやすいかと思う。「アイオー夜曲」という歌は「歩いているのは岸恵子 黙ったままの佐田啓二」というような詞で、これはまあわかりやすい方だと思うが、結構奇想天外である。やはり魅力は音作りということに尽きる。まだ本格的に聴きこんでいるわけではないが、ちょっと気になるアルバムではある。

参考:
竹林軒『上野茂都という人』
『常と吉捕物帖』(鈴木常吉のホームページ)
YouTube『深夜食堂 鈴木常吉「思ひで」』
by chikurinken | 2011-12-11 08:49 | 音楽

石けんで(ハイ)手を洗おっ!

 僕が小学生だったとき、「石けんで手を洗おう」という歌がほぼ毎日給食の時間に流れていた。頭の中にすり込みされており、その後数十年経っているにもかかわらず、いまだに石けんを見るとついこの歌が口に出たりする。
 ネットでもたまにこの歌のことが話題になっていることがあるようで、そのわりには真相がなかなか掴めないようだ。まず一つに、「石けんで手を洗おう」という歌、いくつかバージョンがあって、時代(や地域)ごとに違うようなのだ。僕がこの歌に初めて触れたのはおそらく1971年頃だったと記憶しているが、そのときの歌は、

手を出してごらん ハイ、汚い手!
手を洗いましょ ハイ、石けんで!
女の子、キュッキュ 男の子、キュッキュ
先生もキュッキュッキュ
気分はさわやか青空
食事の前に手を洗おう
ハイ、石けんで手を洗おう

というバージョン。全部うろ憶えである。ところが他にも少なくとも2つのバージョンがある。
 1つ目は

はぁい順番並んで
はぁい順番手を洗おう
汚れた手丁寧に
石けんで丁寧に
泡がもくもく
こんなにぶくぶく
もくもく、ぶくぶく
い〜い気持ちー
石けんで手を洗おう
ハイ、石けんで手を洗おう

というよく似たメロディのバージョンで、歌:天知総子、作詞:伊藤アキラ、作曲:服部克久というもの(YouTube『石けんで手を洗おう』で聴けます)。もう一つは、前の2つと随分感じが違うバージョンで、歌:前川陽子とハニー・ナイツ、作曲:嵐野英彦というもの(作詞者が確認できなかった)。

b0189364_8105048.jpg手 手 汚い手
きれいに洗おう
手 手 汚れた手
きれいに洗おう
親指 ひとさし指
キュッキュッキュ
キュキュッキュッキュ
中指 薬に小指
キュッキュッキュ
キュキュッキュッキュ
日本中で手を洗おう
世界中で手を洗おう(ハイ)
石鹸で手を洗おう
石鹸で手を洗おう

 このバージョンが、実は先日借りたCD(CD『スキャット、ボッサ&シンギング・インストゥルメンタル~嵐野英彦CM WORKS』)に収録されていたというわけ。前川陽子には親近感を持っているが、この歌自体は初めて聞くので懐かしさはまったくない。正直知ってるものとは別物である。おそらく時代が違うんだろう。
b0189364_8112213.jpg で、ちょっとネットで調べたところ、この「石けんで手を洗おう」という曲、日本石鹸洗剤工業会(JSDA)というところが学校キャンペーン用に作った歌ということらしい。JSDAは、1966年に石鹸PR運動を始めて、小学校や幼稚園に石鹸を配布し、あわせてキャンペーン用のソノシートも配布したのではないかと思われる(このあたり少し推測が混ざっているので100%信用なさらないように)。このソノシートが全国の小学校の昼休みに流されたということなんだろう。ちなみにそのときのソノシートは、現在一部の中古レコードショップに出回っているようだ(確認できたのは天知総子バージョンだけだった)。このソノシートのB面の「私は石けん」という歌は、これまたYouTubeで聴くことができる(YouTube『「私は石ケン」 ハイ!石ケンで手を洗おう!』)。
 このように、大勢の人が懐かしいと感じているわりには、情報も少なくしかも音源も出回っていないという、ちょっと珍しい曲である。今回「石けんで手を洗おう」がCDに収録されたのはおそらく初めてで、貴重といえば貴重である。欲を言えば、自分の馴染みのバージョンをCD化してほしいところ。
by chikurinken | 2011-09-22 08:18 | 音楽

『さよならの夏 〜それはルフラン 頭の中で響くの〜』

さよならの夏〜コクリコ坂から〜
(シングル『さよならの夏〜コクリコ坂から〜』に収録)

b0189364_903171.jpg歌:手嶌葵
作詞:万里村ゆき子
作曲:坂田晃一

光る海に かすむ船は
さよならの汽笛 のこします
ゆるい坂を おりてゆけば
夏色の風に あえるかしら
わたしの愛 それはメロディー
たかく ひくく 歌うの
わたしの愛 それはカモメ
たかく ひくく 飛ぶの
夕陽のなか 呼んでみたら
やさしいあなたに 逢えるかしら

だれかが弾く ピアノの音
海鳴りみたいに きこえます
おそい午後を 往き交うひと
夏色の夢を はこぶかしら
わたしの愛 それはダイアリー
日々のページ つづるの
わたしの愛 それは小舟
空の海をゆくの
夕陽のなか 降り返れば
あなたはわたしを 探すかしら

散歩道に ゆれる木々は
さよならの影を おとします
古いチャペル 風見の鶏(とり)
夏色の街は みえるかしら
きのうの愛 それは涙
やがて かわき 消えるの
あしたの愛 それはルフラン
おわりのない言葉
夕陽のなか めぐり逢えば
あなたはわたしを 抱くかしら

 映画『コクリコ坂から』(竹林軒出張所『コクリコ坂から(映画)』参照)を見て以来、「さよならの夏」ばかり聴いている。映画の手嶌葵版(iTunes Storeで購入)はもちろんだが森山良子版もね。聞き比べてみると、手嶌葵版はつくづくこの映画に最適化されていることがわかる。ノスタルジーをかき立てるような歌唱と編曲で、映画主題歌として非常に優れているように思う。映画はもう一つだったが。
 最初に手嶌版の「さよならの夏」を聴いたときは気付かなかったが、手嶌版には森山良子版にない2番(「だれかが弾く……」)が追加されている。なんでも今回映画化に当たって、ジブリが作詞家の万里村ゆき子に新たに2番の追加を依頼したという(どこで得た情報かは不明)。この詞自体も大変面白い。1番から3番まで同じ箇所で同じような接尾辞が繰り返されるなど、なかなかうまいもんである。もっとも詞の意味についてはもう一つよく伝わってこないようなところもあり、今までさんざん聴いているにもかかわらず、なんとなくぼんやりとした状態が続いている。
 この歌の魅力はやはりなんと言っても坂田晃一の曲で、上下に波のように浮遊するメロディーラインが海を想起させる(そういう意味でもこの映画によく合っていた)。当時、坂田晃一はこういったリリカルな曲をたてつづけに作っており、「さよならをするために」、「冬物語」、「目覚めたときには晴れていた」(どれも日本テレビのドラマのテーマ曲になった)と並ぶと、この作曲家の傾向が見えてくるような気もする。他にも「おしんメインテーマ」や「おんな太閤記」、「春日局」などのドラマのテーマ曲も坂田晃一が手がけている。朝倉理恵が歌った「さよなら、今日は」(これも日本テレビのドラマ・テーマ曲)というのもある。こうして見ると「さよなら」がやけに多いような気もするが、詞を担当したのはどの曲も別人で、坂田晃一がそれぞれの詞に関わったかどうかはわからない(他にも沢田亜矢子の「さよならの行方」という歌も坂田晃一作曲らしい。ただし聴いたことはない)。
 なお、森山良子の「さよならの夏」は『70’s TVヒッツ・コレクション Vol.2』、手嶌葵版はシングル『さよならの夏〜コクリコ坂から〜』『コクリコ坂から歌集』に収録されている。

参考:
竹林軒出張所『母をたずねて三千里 完結版(ドラマ)』
YouTube『森山良子 さよならの夏』
YouTube『「コクリコ坂から」予告編』(手嶌葵の歌が背景に流れる)
by chikurinken | 2011-07-23 09:07 | 音楽

争いの河

b0189364_8354774.jpg 昨日のアレは、おそろしくバカバカしい茶番だった。くだらんことで争ってる場合ですか。
 大阪の君が代条例推進の方々の「風紀委員的」論法に従うと、民主党の造反議員もクビにしなけりゃならんね。(「大阪府の君が代条例案、委員会で可決 3日に成立へ」(asahi.com)

争いの河
(アルバム『ザ・タイマーズ』に収録)

歌:ザ・タイマーズ
作詞・作曲: Zerry

大人たちが 言い争ってる
原発や 米や 税金で争ってる
大人たちが 言い争ってる
社会や 文化 経済で争ってる

*その間に 目的を持った奴が
ちゃくちゃくと準備をしている
(チャクチャク チャクチャク チャクチャク)

b0189364_8361089.jpg政治家はただ 選挙で争ってる
宗教の奴らは 神様で争ってる
科学者ときたら 特許で争ってる
企業はひたすら 利益を争ってる

*Repeat

芸術家が 著作権で争ってる
教育者は 偏差値を争ってる
芸能人は 笑顔で争ってる
スポーツマンは 記録を争ってる

*Repeat

争って 比べて 繰り返し続けてく

男も女も 朝から 争ってる
親子も 他人も 兄弟も 争ってる
人殺しも お巡りも 争ってる
田舎も 都会も 海でも 山でも 空でも

*Repeat

大人たちが また 争ってる
未来や 過去や 現在を 争ってる
いい歳こいて また 争ってる
言葉で 力で 思想で 争ってる

*Repeat
by chikurinken | 2011-06-03 08:39 | 社会

YouTube散策 & メルト・ダウン & アイソトープ

b0189364_9552391.jpg YouTubeをいろいろ見てみると、こういうご時世だからか、タイマーズのライブ映像がたくさん出ていた。しかも映像が結構きれい。あの「原発賛成音頭」もありました(YouTube「原発音頭 タイマーズ」)。ノリノリでした。
 同じライブで歌われた「メルト・ダウン」という曲も出ていた。前に歌詞を紹介しようと思ったんだが、ちょっと洒落にならないのでやめた。興味のある方はご覧ください(YouTube「メルトダウン タイマーズ」)。

メルト・ダウン
……
取り返しのつかない事が 起こってしまった
もう だめだ 助かりゃしない もう遅い
神様
仏様
阿弥陀様
……
というような歌。歌詞もあちこちのサイトで紹介されている。

 それから、ちょっと珍しいところで「アイソトープ」という歌もあった。

アイソトープ

歌:フォークジャンボリーズ(中津川渡、嬬恋信康)
オリジナル詩:衣巻省三
替え歌詞: なぎら健壱(おそらく)

アイソトープ アイソトープ
アイソトープ あたしの放射能
あんまりながく ほうっておくと
お行儀が悪くなる

b0189364_955505.jpg 高田渡が亡くなった直後に開催された高田渡追悼コンサート(2005年4月、小金井公会堂)で、なぎら健壱と坂崎幸之助のフォークジャンボリーズが披露した替え歌。
 ちなみに「アイソトープ」とは一般的には放射性同位体元素を表し、「放射線を出すアイソトープを含んだ物質を放射性物質、放射線を出す能力を、放射能と」(日本アイソトープ協会のホームページより)いうらしい。
 元歌は、高田渡の「アイスクリーム」で、こちらは小説家で詩人の衣巻省三という人の詩に曲をつけたもの。

アイスクリーム
(アルバム『ごあいさつ』に収録)

歌:高田渡
詩:衣巻省三
作曲:高田渡

アイスクリーム アイスクリーム
アイスクリーム あたしの恋人よ
あんまりながく ほうっておくと
お行儀が悪くなる

 この詩も面白い。
 どちらもYouTubeに画像がある。
YouTube「アイスクリームー高田渡」 ←元歌
YouTube「高田渡追悼コンサート3」 ←替え歌

 なお、リンクはすべて2011年5月28日時点のもの。リンク先はいずれ消える可能性が高い。今のうちにどうぞ。
by chikurinken | 2011-05-28 09:58 | 映像

今日のつぶやき・プラスα

b0189364_10554896.jpg 野球やるってんなら、こんなふうにやってほしいものだね。
「センバツ簡素に 入場行進やめ鳴り物禁止」(nikkansports.com)
 自分のことしか考えないからこんなことになる。周りがみんな「やめろ」って言ってるのに、まったく耳に入らない。愚かな独裁者が君臨している集団というのは、大体こういうふうにどうしようもないことになる。そういえばヨミウリと言えば、あの日本の原発推進の父、ショーリキのお膝元だ。
 善良な市民は独裁者の思うままに動いて、プロ野球に熱中するだけさ。どうせ毒を浴びて死んじまうだけさ。

善良な市民
(アルバム『GOODBYE EMI』に収録)

歌:忌野清志郎&2・3’s
作詞・作曲: 忌野清志郎

泥棒が 憲法改正の論議をしてる
コソ泥が 選挙制度改革で揉めてる
でも 善良な市民は 参加させてもらえず
また 間違った人を選ぶ

泥棒が 建設会社に 饅頭を貰ってる
金屏風の影で ヤクザと取引をしてる
でも 善良な市民は ゴールデン・ウィークに
ディズニーランドで 遊ぶしかない

b0189364_10582380.jpg泥棒が 国際貢献をしたがっている
大義名分を掲げ また 二枚舌を使う
でも 善良な市民は 見知らぬ土地で
弾に当って 死んじまうだけさ

お日様が また昇る
泥棒にも 市民にも照らしてる
神様は いったいなにをしてる
物を売り捌いて そう 金儲けしてる

善良な市民は 小さな家で
疲れ果てて 眠るだけさ

善良な市民は 新しいビールを飲んで
プロ野球に 熱中するだけさ
競馬で大穴を 狙うだけさ
飯代を 切り詰めたりして
Jリーグを 観に行くだけさ

それが善良な市民の生き方さ
善良な市民の生き方さ
善良な市民の皆さんの暮らし
市民の市民たる生き方さ

どうせ 何処かで 死んじまうだけさ
弾に当って 死んじまうだけさ
by chikurinken | 2011-03-19 11:00 | 社会

ある幹部のつぶやき

ある幹部のつぶやき

b0189364_956598.jpg大事故が起こっても 遠くから眺めるだけ
火事になっても 火が出たというだけ
だって危ないだろう 近付くとケガするぜ
報告が遅いって怒鳴られても 平気の平左、マイペース
なんでも時間が解決する それが僕の座右の銘
どうして任期中に 事故が起こる?
どうして僕だけが こんな目にあう?
今まで正直に生きてきたのに
神様、どうして僕をこんなひどい目にあわせる?

企業のトップだから 売り上げが大事さ
バンバン作って バンバン売るさ
危ないなんて言うやつらは 封じ込めておけ
悲観主義者は好きじゃない 前向きに生きるのサ
なんでも時間が解決する それが僕の座右の銘
どうして任期中に 事故が起こる?
どうして僕だけが こんな目にあう?
今まで正直に生きてきたのに
神様、どうして僕をこんなひどい目にあわせる?
by chikurinken | 2011-03-16 09:50 | 社会

こんな歌もあります -- 「原発賛成音頭」

 謎の覆面ロックバンド、ザ・タイマーズ。ボーカルは忌野清志郎によく似たZerry(どう見ても本人だが)。そのファースト・アルバム『ザ・タイマーズ』に収録されず、Zerryが関係者に配ったカセットテープ『ザ・タイマーズ デモ版』に収録されている「原発賛成音頭」。なぜかわからないが少し前からYouTubeに出ている。
 発売中止になった『カバーズ』(竹林軒出張所:『ちょっと憤りを感じてます』を参照)の直後に出たもので、「これなら問題ないだろう」というフレーズが泣かせる。キヨシロー、もといZerryの気概!
YouTube:『原発賛成音頭.tmp.m4v』

原発賛成音頭
(カセットテープ『ザ・タイマーズ デモ版』に収録されているらしい)

歌:ザ・タイマーズ
作詞・作曲: Zerry

b0189364_19502942.jpgさあさ皆さんきいとくれ
原発賛成音頭だよ
これなら問題ないだろう
みんな大好き原子力
ソレ原発賛成(原発賛成)

うれしい原発 楽しいな
日本の原発 世界一
何にも危険はありません
みんな仲間さ 原子力
ソレ原発賛成(原発賛成)
原発賛成(原発賛成)

ハイ 今日もきれいな雨が降る
排気ガスなど出やしない
安全第一守ります
最高なんだよ 原子力
ソレ原発賛成(原発賛成)
原発賛成(原発賛成)

一家に一台 原子力
原発推進 当たり前
夜になっても明るいよ
みんな電気のおかげです
ソレ原発賛成(原発賛成)
原発賛成(原発賛成)
コラマタ原発賛成(原発賛成)
原発推進(原発推進)
ヨイショ原発賛成(原発賛成)
原発推進(原発推進)
原発賛成(原発賛成)
コラマタ原発推進(原発推進)
原発賛成だ(原発賛成)
原発推進(原発推進)
コラマタ原発賛成(原発賛成)
原発推進(原発推進)
原発賛成ト(原発賛成)
オーッ
by chikurinken | 2011-03-15 19:53 | 音楽