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竹林軒出張所

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プライベート・ビエラ -- ユニークな製品だが使い方を選ぶ

 ビデオ周りにいろいろと問題が起こったため、プライベート・ビエラという製品を買った。非常にユニークな製品で、一見ただのDVDレコーダーとモニターのセットでありながら、その実、レコーダーからモニターに映像を無線で送ることができるというスゴ技がある。レコーダー自体は普通のDVDレコーダー同様普通のテレビにつなぐことができるため、普通のレコーダーとしても使えるが、電波を飛ばして子機(モニター)でも内容物を見ることができるというところがミソである。
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 コンセプトとしてはかなり面白く、これが額面通り機能すれば言うことはないんだが、問題が一つあった。つまり送信される電波が少々弱めということで、隣の部屋であれば普通に見ることができるが、少し離れた部屋となると、電波が途切れがちで、テレビ放送を見た日にゃ、たびたび放送が途切れて、画面が停止してしまうという想定外のことが起こってしまう。メーカー(つまりパナソニックだが)のホームページやカタログを見ると、かなり広い家でもコンテンツを普通に見ることができるように書かれているが、間に2部屋入るとかなり厳しいというのが現実。間に1部屋空いていてもたまに途切れる。うちの場合、レコーダーを置いているリビングから少し離れたところで見る予定だったため、これにはかなり参った。
 ただ間に無線中継器を入れることで電波の到達範囲を延ばすという手段もあり、パナソニックからも無線LAN中継機が販売されている。だがこれも結構なお値段で、追加の出費としてはちょっと痛い。そこで別のメーカーの無線LAN中継機を買うことにした。値段は半分以下であるが、これが使えるのかどうかは微妙なところ。ともあれ、アマゾンのレビューにこの製品を同じような用途で使用したという書き込みがあり、それを信用することにして結局これを買った。使えなければ文字通り余分で無駄な出費になるが、得をしたければ多少のリスクは仕方がない。
b0189364_8323974.jpg ところが実際使ってみようとしたところ、親機のDVDレコーダーがこれを認識せず、これはゴミを買ってしまったかと泣きそうな気持ちになっていたが、執念深くあれやこれや試してみたら、意外にあっさり接続できた。「WPSボタンを押す」というごく基本的な方法で、最初にこれを試したときはウンともスンとも言わなかったが、時間をおいてやってみたらきっちり接続できたわけ。原因はわからないが、ともかく使えるようになった。
 で、めでたく機能するようになったかというと、電波は、前よりは強力になったがそれでも弱めで、テレビ放送を見ていると途切れることが多い。録画したビデオについては、ほぼ途切れずに何とか見終わることができる。コンセプトが非常に面白い製品なので、せめて通常の家の中であれば電波が届くくらいの仕様にしてほしいところだが、まだまだ発展途上の製品ということなのか。また、リモコンもテレビ接続用のケーブルも付いていないため、必要であればこれも別途購入しなければならない。おかげで当初の目論見よりも大分予算がオーバーした。
 使う環境次第では非常に良い製品なんだろうと思う。それに防水になっているということなんでお風呂でも使えるらしい。風呂でテレビを見る必然性があるのか疑問ではあるが。ただ、ウチのような環境、使用目的では微妙な製品と言わざるを得ない。この製品を検討している方は、使用目的を十分考慮した方がよろしいでしょう。

参考:
竹林軒出張所『DVDレコーダー、動作を停止す』
竹林軒出張所『ポータブルWiFiルーターの設定……難儀した……』
by chikurinken | 2017-02-25 08:33 | モノ

2017年お年賀

あけましておめでとうございます
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分け入っても 分け入っても 泥の沼
                     竹林軒
by chikurinken | 2017-01-01 07:45 | 歳時記

『快刀乱麻』を聴く

b0189364_928133.jpg 竹林軒出張所『内田喜郎と快刀乱麻』のところでも書いたように、かつて『新十郎捕物帖・快刀乱麻』というドラマがあった。1973年から74年に全26話が放送されたもので、前にも書いたようにスタッフもキャストもユニーク、演出も非常にユニークなドラマだったが、残念ながら最終回以外映像が残っていない。最終回は以前その一部が『テレビ探偵団』というバラエティ番組で放送されたが、めったにお目にかかれない。もしかしたら視聴者が個人的に録画したものが残っていて、それが出てくる可能性もないことはない(『同棲時代』のように)が、あまり期待できそうにない。しかし音声ならば一部残っていた。ASKDFHJOEIHという人がYouTubeに現時点で2話分アップロードしてくれていて、それを聴くことができる。2話分といってもどちらも一部であるが、そんな贅沢は言っていられない。何しろまったく残っていないんだから。
 そのうち第21話「鳥と鳥とをとりちがえ」(YouTube:快刀乱麻 第21話「鳥と鳥とをとりちがえ」)は36分間分収録されていて、これがあのドラマの味をよく伝えてくれる。花紀京の泉山虎之介と植木等の花逎家因果、河原崎長一郎の古田巡査が非常に良い味を醸し出している。若林豪の結城新十郎は原作と大分イメージが違うが、池部良の勝海舟はドンピシャリ。愛人のお馬さん役をやっていたりするのも良いし、虎之介との掛け合いも抜群に面白い。難を言えば、冒頭部分がないため、ドラマで起こった事件の概要がわかりにくいという問題はあるが、やはり致し方ない。聞けるだけありがたいってもんだ。
 もう一方の第23話「唐獅子牡丹に血汐がボタン」(YouTube:快刀乱麻 第23話「唐獅子牡丹に血汐がボタン 」新十郎の謎解き)の方は最後の5分だけで、ストーリーはなんだかよくわからないが、ドラマの雰囲気はよく伝わってくる。泉山虎之介と花逎家因果の掛け合い、虎之介と勝海舟の掛け合いが楽しく、このドラマの魅力の一端がわかる。
 なお、唯一残っている最終回については、『テレビ探偵団』で紹介された部分のみ、YouTubeで見ることができる(YouTube:快刀乱麻最終回)。これは放送当時見た記憶があるが、歌を担当してた内田喜郎の奥さんのリクエスト投稿に基づいて紹介されたものである。適当に編集しているので全体像は見えてこないが、結城新十郞が原作のイメージとまったく違う任侠の人になっているのが少々気恥ずかしい。だが映像はこれだけしかないんだからやむを得ない。ただ最終回は他の回と雰囲気が違っていたような印象があるので、これがドラマ『快刀乱麻』だと言うと少し違うような気がする。何しろ残っていないんだからしようがないが。
 この70年代前半というのは、ともかくカラービデオテープの使い回しが多かったせいで、当時作られたドラマはその多くが失われている(竹林軒出張所『同棲時代(ドラマ)』を参照)。だから結局は、映像や音源が残っているかどうかは視聴者頼りということになる。今回『快刀乱麻』の音源だけでも聴けたのは大変ラッキーだったと言えるわけで、今後もこのような資料が出てくることを期待しつつも、一方であまり期待できないなーとも思う。とりあえずこのドラマの音声を投稿してくれたASKDFHJOEIH氏には感謝である。

参考:
竹林軒出張所『内田喜郎と快刀乱麻』
竹林軒出張所『明治開化 安吾捕物帖(本)』
竹林軒出張所『同棲時代(ドラマ)』
Wikipedia:「新十郎捕物帖・快刀乱麻」
竹林軒出張所『さらば国分寺書店のオババ (1)〜(10)(ラジオドラマ)』

by chikurinken | 2016-10-25 07:39 | ドラマ

2016年お年賀

あけましておめでとうございます
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 歩いても 歩いてもなほ 霧の中
                    竹林軒
by chikurinken | 2016-01-01 08:16 | 歳時記

わたしの「京都慕情」

 秋の京都で、琳派の美術作品などを見てみようと思い立ち、京都まで赴いた。そのため一番のお目当ては、京都国立博物館で開かれている『琳派 京を彩る』展である。その他にも、楽美術館で本阿弥光悦の楽茶碗が展示されているらしいし、近代美術館でも『琳派イメージ展』などという展覧会をやっていて、京都は琳派一色……というのは大げさだが、ともかく琳派で盛り上がっているらしい(まあごく一部でだろうが)。他にもフェルメールとレンブラントの油絵を展示した展覧会も市立美術館でやっているらしいし、美術好きにはいろいろ見所満載の秋の京都である。
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 で、朝から京都に赴き、京都駅から京都国立博物館までてくてく歩いて行った。博物館に着いたのは午前10時(開館は9:30)で、10時からだったらゆっくり見られるだろうと思っていたんだが、あに図らんや、なんと朝10時の時点であるにもかかわらず、「180分待ち」という驚きのプラカードが出ていた。美術を見るために3時間も待つみたいなバカバカしい企画にはまったく参加する意志はないので、これが一番の目的であったにもかかわらず、速攻パスした。たとえ3時間並んで入ったところで、場内は人でごった返していて「立ち止まらずに進んでください」などという絶叫が聞こえること請け合い。今回の展示品にこんなラッシュアワーみたいな環境で、人を押しのけて見るほどの価値が果たしてあるのかもはなはだ疑問である。もっとも疑問といえば、そもそもなんでこんなに人が集まっているのかそれ自体がわからない。もちろん国宝も展示されているんだが、100年に一度しか見られないとかいう代物ではないわけで、正直呆れてしまった。ちょっと見た感じ、年配の方々が多かったので、時間が余ってしようがない人々が見に来ているんだろうが、この方々にどれほどこの展示品の価値がわかるのかも皆目見当がつかない(まあ僕もわかりゃしないんだがね)。
 思えばこの京都国立博物館、ここのところ、行くたんびに中が人でごった返している。以前も雪舟の展覧会が人だらけでろくろく見ずに出て来たことがある(このときは30分ほど並んだ)。その前も何の展覧会だったか忘れたが、美術館の前まで行ったにもかかわらず、あまりに人が多すぎて入らなかったことがある。
 こういうことを考え合わせると、京都国立博物館自体の企画に人が集まりすぎているのではないかと感じるのである。はっきり言うと広報のやり過ぎということで、特にこの京都および東京国立博物館の企画は、最近メディアとタイアップしたものが多いため、テレビに踊らされた観客が必要以上に集まっているのではないかと思える。結局時間に余裕のある年寄りがたくさん集まることになって、ゆっくり見たいと思っている若者は行かなくなっていくわけで、そうすると長い目で見ると、長期的な美術ファンが減っていって博物館にとってマイナスになるんじゃないかなどという危惧が老婆心ながら出てきてしまう。博物館側が観客を集めたい気持ちはわかるが、あまりにも度が過ぎている。できる限り観客動員数を上げたいというのならば、たとえば開館時間を21時までにするとか、そういった工夫をする義務があるんじゃないのか。少なくとも今の状態は美術品を見せるという環境ではない。僕が京都に住んでいた頃は、この博物館、こういうことはまったくなかったんで、こういうような状況はここ10年くらいのことだと思う。だがこういう状態が改善されないのであれば、二度とあの博物館には行きたくないと思う。マジで。

 で、この博物館は、憤慨しながら後にしたんだが、その後は東山を歩き回り、京都三年坂美術館、京都市美術館、細見美術館(琳派の焼物 乾山」展)と辿っていった。
b0189364_8442672.jpg 京都市美術館では『フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち』という展覧会が開催中で、フェルメール作品が来てるんで、こちらもさぞかし人人なんじゃないかと思ったら、意外や意外、常設展並みの人の入りで、少しばかり肩すかしを食った。フェルメール作品1点の他、レンブラント作品2点、ハルス作品2点が展示されていたが、会場内も人でごった返すということはなく、逆に展示作品がもしかしたらイミテーションなのかと感じるほどだった(もちろん実際は本物)。なんせフェルメール作品なんて世界で37点しかなくて、そのうちの1点がこの王城の地に来ているというのに、京都の皆さんはあまり洋画に関心がないのか、むしろこっちに3時間の行列ができていてもおかしくないのになどと感じる。ただし他の作品群については、なんとなく寄せ集めというか水増しみたいな印象があったが、これについてはまあ致し方あるまい。
 午後は、、楽美術館、京都文化博物館と美術館をめぐっていった。楽美術館については本阿弥光悦の楽茶碗は数点で、なんだかちょっとはめられたような気分になった。「琳派」ばかり前面に押し出して集客を目論む京都美術界の姿勢に少し疑問を感じたりもする。
 その後行った京都文化博物館では、ダ・ヴィンチが描いたという「アンギアーリの戦い」の下絵の展覧会が開催されていたが、こちらも全体的に水増し展覧会で、あまり見る価値はなかったかなという代物。「ダ・ヴィンチ」ブランドで押しまくろうとしたが、展示物がどうしても足りないという雰囲気が漂っている。中にはダ・ヴィンチの手書き原稿の「FAX原稿」なんてものまで展示されていて「無理から」感が大変強い展覧会であった。この京都文化博物館という建物は僕が住んでいた頃はなかったが、正直言ってあまり存在価値のある建物には見えない。ハコモノ作りが日本全国で流行っていた頃に作られたのではないかと思うが、今回の展覧会と言い、中の常設展示物と言い、どうも役所仕事みたいな印象がぬぐえなかった。
b0189364_846325.jpg その後、近くにある「三条境町のイノダっていうコーヒー屋」に行ってみた。実は今回の京都で一番満足度が高かったのはこのイノダであった。僕は京都に数年間住んでいながらこの名物コーヒー屋に行ったことがなかったので、一度はと思い、今回行ってみたわけ。実はここも最初人でごった返していて、席が空くのを待っている人が随分行列を作っていて「イノダよお前もか」と思ったんだが、先に文化博物館の方に行くことにして、その後行ってみたら、すんなりと入れたという次第(人が多かったら寄らずに帰ろうと思っていたんだが)。イノダについては中の雰囲気が非常に良く、それまで感じていたあれやこれやの不満が一挙に融けていった。イノダに救われた恰好になった。
 それにしても、今回あらためて思ったが、京都には人が多すぎる。東大路通り(七条から五条の間)なんか歩道がわずかな幅しかなく、向かいから来る人とすれ違うことすら簡単にできない。しかもときどき自転車までやってくる。ただ自転車乗りに車道を走れと言うこともためらわれるくらい、ここの車道は危険で、狭い上に大型バスがキワキワまで寄せてくる。以前僕自身このあたりをよく自転車でウロウロしていたはずなんだが、どうやってたんだろと今になって思う。
 清水寺への参道も非常に狭い路であるにもかかわらず巨大な観光バスがばんばん通っていて、危ないったらありゃしない。京都も観光でやっていこうという気があるんなら、人が歩きやすい環境を作るか、交通網をしっかり発展させるか、あるいは自動車の乗り入れ制限するとかしないと、いずれ客から見放されるぞと心底思った。こういうのはあそこに住んでいるとなかなか気付かないことで、離れてから初めてわかることなのかも知れない。

参考:
竹林軒出張所『京都のゴッホ展 ……あんこも欲しいじゃないか』
竹林軒出張所『特別展覧会「狩野山楽・山雪」』
竹林軒出張所『京都人の密かな愉しみ 夏(ドキュメンタリー)』
by chikurinken | 2015-11-09 08:50 | 日常雑記

ヒジからチューチュー

 たまにこのブログの過去の記事なんか読み直したりするんだが、あんまり病気の記事がない。前に貧血で苦しんだのが2012年1月だからかれこれ3年近く健康体だったということになる。そう言えばたまに背中と腰が痛くなって整体院に行って直してもらうのも3年に1回程度で、割合元気な方だよなーと思う。同年代の知人たちがあちこちに不調があるみたいな話をしているのを聞くにつけ、ありがたい話だと思う。考えてみると人間の健康状態なんていうのも綱渡りみたいなもんで、健康に生きていられるのも奇跡と言って良いかも知れない。もっともこれからの世の中、大病しようもんなら生活破綻してしまうというアメリカ的な状況にもなりかねないので、注意が必要である。
 そういう健康体な僕ではあるが、先日自分のことで病院に行ったので、その話を少し。
b0189364_8121635.jpg 少し前から、左肘が妙にブヨブヨしだして、違和感を感じるようになった。大して痛みはないんだが、気持ち悪いったらない。よく膝に水が溜まるなどという話を聞くが、おそらくあれに近い感じではないかと思う。何かが肘に溜まっているというのはわかる。ほっといて治るもんならほっときたいが、ネットで調べると「水ぬかなきゃなんねー」みたいなことも書いてある。
 原因をいろいろ考えてみたんだが、肘を強打したりとかいうことはまったくないし、ピッチャーじゃないんで投げ込みすぎなどということもまったくない。確かに数週間前から肘の汚れが気になって風呂でごしごししていたが、ただあんなことだけで、肘が腫れたりするのか疑問である。そうやってつらつら考えているうちに、自転車に乗っているときに左肘に痛みを感じたことが過去たびたびあったことを思い出した。この自転車ってのは、2012年に買ったモノだが、長時間乗ると左肘だけに妙に違和感が出る。しようがないのでグリップを握りしめなかったりして工夫していたんだが、あれが原因ではないかと思いはじめた。おそらく風呂のゴシゴシとの相乗効果でこういう症状が出たのではと自分で勝手に結論を出した。
 とりあえずまず治療を受けようということで以前「ひょうそ」のときにお世話になったクリニックに行った(竹林軒出張所『ひょうそ譚』参照)。例によってあのユニークな医師が対応してくれて、相変わらずわかったようなわからないような受け答えをして癒やしてくれる。とりあえず水だけ抜いとくかという話になって、注射器を使ってチューチューやってもらった。「血が混ざってるやろ」みたいなことを言って見せてくれるのもなかなか楽しい。
 「あんまり治らんようだったら血袋を切らんといけん」みたいなことを言われるが、重大という感覚でもなさそうである。そもそも血袋というのもピンと来ない。
 「ほっといて治るようなものではないのですか」と僕の方から聞いたところ、「治ることもあるし治らんこともある」とこちらもわかったようなわからないような回答であった。
 今回も「ひょうそ」のときと同様「ひどおなったらまたおいで」と言われてクリニックを後にすることになったが、今回も病院に来てから帰るまでわずか30分で、相変わらず手際の良い病院である。ただしチューチューの度合いがやや遠慮がちだったため、晴れは小さくなったが、その後もある程度の大きさのブヨブヨが残ってしまった。
b0189364_8155059.jpg 一方で自転車の方だが、ブレーキレバーの位置が左右で違うということに気が付いた。ハンドルに変速コントローラがついている自転車では一般的なんだが、右側は変速機があるせいでブレーキレバーがやや右に寄っているため、左右対称の位置になっていない。少なくとも右肘に痛みは感じないので、これが原因と断定して、左側のブレーキレバーを内寄りにした。つまりグリップとブレーキレバーの間に2〜3cmの隙間を設け、左右対称の位置にブレーキレバーを配置したわけ。
 で、結論から言うと、これが功を奏したようで、治療後も残っていた肘の腫れが少しずつ小さくなり、自転車に乗っていても以前のような肘の痛みを感じることが一切なくなったのだ。つまりビンゴだったということになる。そもそも肘に痛みを感じた時点で対策を講じるべきだったんだろうが、ひどくならないとやらないという、ものぐさな性分のために少々遠回りをしてしまったわけである。
 なお自転車は、すでに走行距離が8500kmを超えるほどフル稼動しており、タイヤも先日前後とも交換した。この肘問題以外、まったく問題がないよくできた自転車であることを付記しておく。

参考:
竹林軒出張所『ひょうそ譚』
竹林軒出張所『自転車を買う(その1)』
竹林軒出張所『自転車を買う(その2)』
竹林軒出張所『年頭の所感2014 〜五十にして老先を知る〜』
竹林軒出張所『整体院に行った話』
竹林軒出張所『貧血記』
by chikurinken | 2015-09-18 08:16 | 日常雑記

ひょうそ譚

2004年12月10日・記
 左手の人さし指が腫れ、ズキズキし出した。ズキズキというより、ドックンドックンという感じか。脈を感じる。
 最初はしもやけかと思ったが、やがて痛みが出てくるに及んで却下。状況としては、蜂刺されに似ているが、虫に刺された記憶はない。数日経っても腫れは引かず、むしろ大きくなっているようでさえある。もしかしてリウマチや糖尿病かも……と考えると少し心配になってきた。
 それでインターネットで調べてみた。Googleで「指 腫れ 虫刺され」などと入力して検索する。リウマチとか関節炎とか、さまざまなページが出てきて、1つ1つ当たってみるがどうもしっくり来ない。つまり、自分のケースに該当しない。で、やがて「ひょうそおよび爪周囲炎」について書いているページを見つける。そしてその症状が、ぴたっと当てはまる。しっくり来るというやつ。この感覚が大事だ。
 で「ひょうそ」について調べてみた。不勉強ながら「ひょうそ」についてはまったく知らなかったのだ。後でいろいろな人に「ひょうそ」のことを話したらほとんどの人が知っていたので常識の部類に入るのだろう。ともかく私は知らなかった。
 どうやら「比較的よく発生する病気であるが、放置すると一部の組織が壊疽し、大変な手術が必要になることもある」というようなことらしい。爪付近の傷から黄色ブドウ球菌などの細菌が入り炎症を起こした結果、体内に膿が溜まり、そのために腫れるということなのだ。ガッテンガッテン! b0189364_8422150.jpg「指に膿が溜まる」……まさにそんな感じだ。
 なかなか原因がわからなかった現象でもその原因がわかると至極当然な印象を受けることがよくある。因果関係が単純に割り切れると言うべきか。今回がまさにそれだ。原因は深爪やささくれ、指先のけがという。そういえば何日か前にささくれをむしったなと思い当たる。
 で、早期治療ができれば大事に至らないが、爪の周辺を切開して中の膿を出さなければならないということらしい。つまり手術! 生まれてこの方、手術など経験がない私は少し武者震いした(ウソ)。まあ要するに指を少し切るだけだ。このくらいのことは、トゲが指に入ったときに自分でやってるさ。
 というわけで翌日病院に行くことにした。自分のことで病院に行くなど20年ぶりだ。
 行ったのは近所のクリニックで、内科と整形外科がある。5分ほど待つとすぐに呼び出された。小児科の町病院や大病院で1時間2時間待たされることのある私は、これだけでびっくり。診療室に入ると、気さくな老医師が出迎えてくれ、「こりゃ、ひょうそじゃ」と一言。
 「ちょっと切らにゃあいけんなあ」ということで即手術が決まる。
 「かなり切るんですか」
 「どこまで切るかが問題じゃ。足りんとまた切り直さんといけんし深すぎても痛えしなあ」などとのんきなことを言う。
 ベッドに寝て局部麻酔。親指と人さし指の間に一発、人さし指と中指の間に一発打たれる。体内に麻酔剤が流れ込むのが分かり気色悪い。
 しばらくして医者は「麻酔が効いたかどうかちょっと刺してみるから痛かったら言うてくれ」と言い、なにやら指にぶすっと刺した。私は思わず「イテテテッ」と言ってしまうが、大して痛くなかったのにもかかわらずオーバーだったかなと反省する。医者も「そんなに痛え痛え言われたら切れんなあ」などと言っている。やがて、私の指にハサミが入る。メスではなくハサミね。ブッツンブッツンという感じで切っていく。痛みはほとんどない。どういう案配になっているか見ていると、医者はにっこり笑って局部を私の方に見せ、「こんなに膿が入っとった」と言う。緑色の膿が玉のように輝いている。その後、チャッチャッチャッと包帯を巻いて、私の初手術は終わることになった。
 「消炎剤出しとくけど、痛み止めはいるかな?」
 「かなり痛みますか?」
 「いやあ、そうでもなかろう」
 「そしたらいりません」
 などというのどかな会話の後、「明日来れたら、また来て見せてみて」ということで、診察室を出る。この間20分程度。病院で30分足らずで用事が終わったのは過去にないんじゃないかと思う。とにかくこの病院は、患者の流れが早く、待合室にも10人弱の人が常にいるのだが、どんどん回転しているのだ。どこの病院もこういうふうにやってほしいものだ。
 医者に親近感を持ったのも初めてだ。以前、まだ乳児だった子供が夜中に泣き続け、夜間診療に子供を連れていったときに、「なぜ今まで放っていたんだ」と医者に怒鳴られたことがあった(厳密に言うと怒鳴られたのは妻)。しかも机をバンとたたきながらだ。この医者も目が充血していたので、夜間診療にうんざりしていたんだろうが、ちょっと人間性を疑う行為だ。こっちは病院嫌いだが、子供が体を少し震わせて泣くので、しようがなしにタクシー飛ばして、遠方の病院まで行ったのだ。しかもさんざん待たされた揚げ句だ。ちなみに病名は口内炎。オイオイ……
 話はひょうそに戻る。翌日病院に行くと、件の医者は私の包帯を取り、様子を少し見た後、「バンドエイドでええ?」と尋ねて、バンドエイドを貼ってくれた。
 「ひどおなったらまたおいで。問題なかったらもう来んでいい」
 私は(心から)礼を言って診察室を出た。病院に来てから診察が終わって外に出るまで10分。素晴らしい。
 手術から4日後の今は、傷口に少し痛みがあるだけで、ほとんど普通に暮らしている。大体手術後でさえ、大して痛みはなかったのだ。手術前の方が痛かったくらいだ。
 ともあれ、いろいろ考えさせられる数日であった。

結論1:医者も接客業なんだから愛想の悪いヤツは前線から退場してほしいものだよ。
結論2:病院も接客業なんだから大名商売してるトコロは閉鎖してほしいものだよ。
 医師をやたら優遇するからこんなひどい状況になったのだ。自分の学生時代を振り返って医学部の同級生を思い起こすと、人間性に問題のあるヤツがやけに集まっていたことを思い出す。ぜひ、自然淘汰されて欲しい。以上!

参考:
竹林軒出張所『ヒジからチューチュー』

by chikurinken | 2015-09-16 08:43 | 日常雑記

朝倉理恵ファンに重ねて朗報! 『あの場所から』が出た

注:あらかじめ、竹林軒出張所『朝倉理恵について私が知っている二、三の事柄』竹林軒出張所『朝倉理恵ファンに朗報! 『誰のために愛するか』が出た』を読んでおくと、この記事の内容がわかりやすくなります。

b0189364_8415244.jpg またまた、ソニーのオーダーメイドファクトリーおよび朝倉理恵の話で恐縮です。
 以前、竹林軒出張所『朝倉理恵ファンに朗報! 「誰のために愛するか」が出た』の項で
規定数に達しないで復刻できなかったファースト・アルバム『あの場所から』やサード・アルバム『ひとさし指』も出たらすぐに予約が殺到するんじゃないかという気がする。
と書いたんだが、案の定、『あの場所から』がオーダーメイドファクトリーに登場し、商品化が決定していた。「決定していた」と書いたのは、今回も製品化されるまで気が付かなくて、1週間ぶりくらいにオーダーメイドファクトリーの「商品化決定」ページを覗いたら、すでに決定アルバムとして入っていたため。前の『誰のために愛するか』と同じパターンである。あやうく見過ごすところだった。
 今回もおそらく「予約」がすぐに規定数に達したんじゃないかと思われる。なにしろ、オーダーメイドファクトリーをちょくちょく覗いている僕でさえ気が付かなかったわけだから。『あの場所から』については、以前もここに商品化候補として挙がって、結局規定の予約数に達しなかったといういきさつがあったんで、今回のあまりの速さには驚きである。もちろん今回も即購入である。このCDであるが、しばらくは「購入可能」のようだ。ちなみに前に出た『誰のために愛するか』もまだまだ購入可能である。Amazonで同じ中古CDが高値で売られているが、オーダーメイドファクトリーは定価販売だし、当然だがこちらで買う方がリーゾナブルである。ここで定価で仕入れたCDをあちらで高値で売る商売ってどうよと思うが。商売人としての矜持なんてものはないのかね。
 なお『あの場所から』は朝倉理恵のデビュー・アルバムで、アイドル・デビューした年に発表された。デビューしてまもなくというタイミングだったから、当時のアイドル歌手の慣例どおりというか、カバー曲をたくさん集めてお茶を濁すというような売り方だった。だがカバー曲とはいっても、朝倉理恵の場合はかなりの歌唱力があるため、なかなか聴かせる(このアルバムの何曲かはYouTubeなどで聴くことができる)。オリジナル12曲中3曲がガロの歌ってのは、歌手自身の好みか。今回は「草原の輝き」と「白いギター」がボーナストラックで追加されるというんで、こちらも楽しみ。この感じだと、残りのサード・アルバム『ひとさし指』もいずれ発売のはこびになるんじゃないかという気がする。『ひとさし指』も現在中古CDが不当なほどの高値で売られているが、あんなの絶対に買わないからねー。いずれオーダーメイドファクトリーで出てきて売値が下がってきたら「ザマミロ」くらいのことは思ってやりたいと思っている。

参考:
竹林軒出張所『朝倉理恵ファンに朗報! 「誰のために愛するか」が出た』
竹林軒出張所『朝倉理恵について私が知っている二、三の事柄』
竹林軒出張所『讃岐裕子、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!』
by chikurinken | 2015-06-12 08:49 | 音楽

こんなんあります

「西岡真太郎銅版画展」
ギャラリーグロス(岡山市北区富田町)
2015年3月17日〜3月14日
10:00-19:00(期間中無休)最終日は17時終了

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 会場は、かつてフィリップ・モーリッツアーリング・ヴァルティルソンの展覧会を開催したお馴染みのギャラリーグロス。コーヒーの美味しいギャラリー喫茶です。エッチング、メゾチント、エングレーヴィング作品を展示します。
 考えようによってはモーリッツやヴァルティルソンに並んだということになるな……。

竹林軒出張所『フィリップ・モーリッツ銅版画展』
竹林軒出張所『アーリング・ヴァルティルソン メゾチント銅版画展』
by chikurinken | 2015-03-06 08:18 | 美術

年頭の所感、もとい雑感

b0189364_1054373.jpg 昨年に引き続いて年頭の所感などを。
 歌にもあるように

お正月と云えば
炬燵を囲んで
お雑煮を食べながら
テレビを 見ていたものです

というのが70年代〜80年代の新年の過ごし方だっだが、

今年は 見るテレビが
なかったんです

ときた。
 ここ数年、毎年のことといえば確かにそうだが、今年は特にひどい。食指が動くものさえほとんどない。作ってる方は、芸人を呼んで何かやらせたら面白いと思っているのかも知れないが、全然面白くないぞ。芸人は芸を見せてなんぼである……ってことに製作側が気付いたのか、今年は演芸番組もやたらに多い。すべてのチャンネルでやったんじゃないかというような勢いである。いいかげん吉本に頼るのはやめた方が良いんじゃないか、テレビ局も。
 頼るといえば、昨年の紅白歌合戦だが、歌手のラインナップを見るとジャニーズが7組、AKB関連が6組で、いっそのことJ-A歌合戦にしたらどうかと思うほどだ。特定プロダクションに頼りすぎである。もっとも僕自身は、紅白歌合戦なんか30年来見ていないので実際のところはよくわからない。毎日チェックしているnikkansports.comにやたらそういった芸能情報が出てくるんで知っているに過ぎない。何でも中森明菜まで出て来たそうじゃないか。声が出なかったんじゃないかなどと危惧するが、そうなるとまさに人寄せパンダで、少々痛ましい気もする。ま、見てないんでよくわからないが。
 今年は紅白の裏番組として、ボクシング中継を2局でやっていたが、これもなんだかよくわからない。一時期やたら格闘技番組が年末に集められていたことがあったが、とうとうボクシングか……と思う。どうして別の放送局で同じ時間帯に同じようなものをやらなけりゃならんのかもよくわからない。選挙報道もそうだ。恒例行事のように、全部のチャンネルで選挙速報番組を長々とやっている。この国は全体主義国家かと思う。選挙なんか結果さえわかりゃ良いんだ。開票の実況中継やる意味がどこにあるってんだ。年末もそうだが、こういった類の特番をやるせいで、毎週見ている数少ないテレビ番組さえ飛んでしまったりする。むしろ迷惑きわまりない存在なんだが、他の局がやるという理由だけでいつまでもやめることができないようだ。放送が既得権益に縛り付けられているのが見て取れるというものだ。いっそのこと放送免許をもっとバンバン発行して、系列以外の中小放送局を増やせば多様性が増して面白くなるんじゃないかと思うが、今の行政・立法の人々にそんなことをやるだけの器量がある人はいないだろう。
 そういうこともあって正月は、今まで撮りためていたドキュメンタリーを見続けた。そのため、このブログでは、これから立て続けにドキュメンタリー(それもマイナーな)のレビューが出ることであろう。ここを訪れてくださっている多くの人にとっては退屈になるかも知れないが、だからといって「食指が動くものがない」、「全然面白くないぞ」などと批判しないでいただきたいところだ。

参考:
竹林軒出張所『カバー曲にまつわるあれこれ』
竹林軒出張所『国名改正論(「チャバン」という国の国民)』
by chikurinken | 2015-01-03 10:10 | 日常雑記