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竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

本日はお休み

 一昨日から大忙しで、やっと一段落付きましたが、とにかく今日は疲労困憊。
 というわけで、本日はお休みいたします。
 皆様、お休みなさい。
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# by chikurinken | 2009-09-13 20:51 | 日常雑記

今日の歳時記 「薄い髪」編

 先日髪を切ってもらっているときにふと気が付いたのだが、今年1年で薄毛が大分進行している。
b0189364_972312.jpg 以前、散髪屋さんに訊いたときに「髪1本1本が細くなっているけどそんなに少ないわけではない」と言われたことがあり、ある程度安心していたのだが、今の状況はそんなレベルではないような気がする。
 なかなか自分を客観的に見るのは難しいんだが、最近ふと気が付いた。これは、サッカー解説者、風間八宏氏の状態ではないか。氏のサッカー解説は日本ではピカ一で、見ていて非常に面白く同時に学習することも多いが、それはともかく、テレビで氏を目にするたびに前頭葉の部分が薄くなっているように感じる。あの感じが今の自分に近いようだ。自分のことはよく見えないが、他人のことはよく見えるものだ。ちょっとこれは考えなきゃいかんな……と思う今日この頃である。

 髪が少なくなると、かなり絶望的な気分になる。

   髪薄し わが世の春も終わりたり

 世知辛い世の中も余計に身にしみるというものだ。

   髪薄く 浮き世の寒さがしみわたる

   秋深く 髪なく歯もなく金もなく

   頭寒く懐寒し 今朝の雪

 お粗末でございました。
# by chikurinken | 2009-09-11 09:09 | 歳時記

アナログ回帰……だが道半ば……

 仕事上パソコンをよく使うということもあってデジタルにどっぷり浸かる生活が長く、さすがにこれでは問題と悟って、アナログに回帰することにしたのが数年前である。
 つまり、仕事以外ではあまりパソコンを使わないようにして、いろいろなことを手作業でやろうということである。それで楽器を習ったり、版画を始めたりした。こういったアナログなことをやっていると、デジタルというのはしょせんは仮想の世界で、すべては誰かが用意した土台の上での事象だというのがよくわかる。だから、デジタルなことばかりやっていると、頭が凝り固まってくるというのもそのときの実感であった。
 そういうわけで、しばらくデジタルとは一定の距離を置いていたのだが、最近またパソコンの使用頻度が著しく高くなっている。自分のホームページを手直ししたこともそのきっかけであるが、デジタルとは言え、ホームページを作るとなるとやはりクリエイティブな面も備わっており、自分の中のクリエイティブな部分が刺激されてしまう。そうすると、やはりのめり込んでいく。
 デジタルにのめり込む生活が続くと、何も用事がないのに1日パソコンに向かっていたりすることがある。パソコンを使うこと自体に執着している状態である。たとえば楽しいことがあったらその場所にまた出かけたくなるとか、すてきな人に会ったらまた会いたくなるとか、そういうのと同じレベルである。ちょっとした依存状態だと思う。だからと言って特にやることがあるわけではないので、ゲームに手を出したりする。新しいソフトの修得なんかもしっかりやってはいるが、とにかく、執着が原因で無為に時間を過ごすことが増えることになる。これは最悪に近い事態で、こういう状況は極力避ける必要がある。ここいらで一つアナログに回帰しようと決意している。

 さてここで、その後のSnow Leopard(以下「スノレパ」)である(「ユキヒョウを入るる記」参照)。
 こういうことにかかわっているからいつまでもアナログ回帰できないのだが、まあその後の補足ということで一つお許し願いたい。
b0189364_9401796.jpg スノレパを入れて数日経つが、もっとも印象的なのは速度である。起動にかかる時間も終了にかかる時間も、実感レベルで半分から3分の2程度になっている。また、動作が軽快な感じも実感できる。今スノレパが入っているMac-miniという弁当箱のようなパソコンは、普段使っているMacBook(Leopard入り)より処理速度がかなり遅いはずなのだが、現在Mac-miniの方が軽快で、使い勝手がよい。以前はイライラしていた作業が、ストレスなくこなせるようになっている。この速度を経験してみると、MacBookでの作業でかえってモチャつく感じを受ける。そうしてみると、MacBookの方にも早くスノレパを入れてしまいたいという欲望がふつふつとわき上がってくる。
 だが、やはりというか案の定、仕事で使っているソフトで正常に動作しないものが出てきた。FileMakerというデータベース・ソフトなんだが、現在、納品書の作成とデータ蓄積の目的で使っている。現在の最新バージョンが10.0で、これだと何の問題もないらしい。僕のは8.5という古いバージョンで、印刷ができないという問題があるらしい(確認済み)。8.5の修正版は出ないらしくアップグレードしろというのがメーカーの言い分のようだ。高価なんで今さらアップグレードする気はまったくないが、納品書で印刷機能が使えないというのは致命的である。
 で、このような状況を回避するために、昨日丸1日、あれやこれや試していたのである。Bento(幕の内弁当をイメージしているらしい。世界のコンピュータ産業は弁当指向なのか……)という個人向けデータベース・ソフトやApple Worksにデータを移すことも考え、いろいろ調べたり試したりしていた。結局対応できたのだが、専門的になるのでここでは細かく書かない(要は上位バージョンでランタイムを作成するということ)。そんなわけで、昨日はどっぷりデジタル・ライフを堪能することになったのだった。だが、こうやって問題点を1つずつ消していくというのもなかなか面白い作業ではある。ただし解決できればだがね。
 いずれにしても、近いうちにMacBookにスノレパを入れようと思っている。
 こんなことやってるからなかなかアナログ回帰できないのか……。
# by chikurinken | 2009-09-10 09:45 | パソコン

『ニホンミツバチが日本の農業を救う』(本)

b0189364_9465132.jpgニホンミツバチが日本の農業を救う
久志冨士男著
高文研

 この本も、タイトルは少しピント外れのような気がするが、タイトルに惹かれて読んだわけではないから特に気にならなかった。
 先日読んだ『ハチはなぜ大量死したのか』『銀座ミツバチ物語』でミツバチに関心を持ち、ミツバチの本を探していてたまたまこの本に行き当たった。先の本も、ミツバチの生態などについて細かく書かれていたが、どちらかというと聞いたまたは集めた情報に基づいていたような気がする。本書の内容は、著者のおそるべき観察眼に基づいており、その内容の深さに舌を巻く。ミツバチの気持ちまで推し量っており、著者はミツバチと会話できるとまで言い放っている。だからと言ってアヤシイ人という感じはなく、ただただミツバチに対する愛情が伝わってくるのである。いわば、ミツバチ・マニアによる「ミツバチ大全」とも言うべき本だ。
 著者は長崎県在住の元高校教師の作家だが、ミツバチに大変な愛着を抱き、やがて自らミツバチを飼うことになる(そのあたりのいきさつも書かれている)。先ほども言ったが、著者はミツバチを非常によく観察しており、ミツバチの生態に対する深遠な考察がすばらしく、大変な説得力を持つ。何度も言うが「マニアが、自分の好きなことについて語った内容」というのは、読んでいて(聞いていて)非常に楽しく面白いものである。本書もそういう要素を持つ。
 ミツバチの生態について書かれているのは前半3分の1くらいで、その後はオオスズメバチとの関わり、人間との関わり(養蜂に関する問題)などに話が移る。自然の中の存在としてのミツバチに焦点を当てながら、人間、ミツバチが相互に依存しながら、自然の中で共生する環境が重要であることを強調する。
 最後の3分の1は、ニホンミツバチ復活プロジェクトについてである。人間による自然環境の破壊によって、ニホンミツバチが絶滅してしまった長崎県の五島地方にニホンミツバチを復活させるという活動について述べている。ニホンミツバチを復活させるには、環境の復興が条件であり、同時に環境の復興にもミツバチが大きな役割を果たすことを主張する。このあたり、内容自体は面白いが、記述が前後にぶれ非常に読みづらく、何度も前のページに戻る必要があった。
 しかし全体としては、簡潔な文章が連なり、非常に読みやすい。内容の奥深さも考えると、ミツバチ関連書籍の決定版と言うことができるんじゃないだろうか。

★★★★
# by chikurinken | 2009-09-09 09:50 |

ユキヒョウを入るる記

b0189364_10151456.jpg Appleが新しく出したSnow Leopard(MacOS X 10.6)を買い求めたので、早速Mac-miniに入れてみた。このMac-miniは、仕事に使うヤツではなく、もっぱら仕事中音楽を聴くのに使っているので、問題があってもダイジョブ、ダイジョブ〜なのである。それにしっかりバックアップも取っていることだし、試しにインストールしてみる環境としてはベストである。
 前回のLeopardを入れたときもそうだが、使えなくなるソフトが確実に出てくるはずだ。頻繁に使っているようなソフトだとこれが非常に困る。そういうわけで、試しインストールということに相成ったわけだ。だったら新しく入れなきゃいいじゃねーかという声が聞こえてきそうだが、今回のOS、チューンアップに力が入っているらしく、外見上の大きな変化はないが、処理速度が向上し、しかもディスク空き容量も増えるという。ディスク空き容量が残り少なくなってきている現状では、まさに渡りに船ではないか。Mac-miniのディスク交換といったらそりゃ面倒で、もうハンパねぇ〜作業だ。そんなわけで今回は、この「ディスク空き容量が増える」という話に食いついたというわけだ。ちなみに価格は3000円程度で、CD1枚分程度。
 で、Mac-miniにインストールしてみた。作業は1時間程度で、前回と違ってすんなり行った。起動してみると、やはり空きディスク容量が4GB増えていた。看板に偽りなしである。処理速度も速くなっている。前のようなもたつき感がなく、操作が小気味良い。
 聞くところによると、Snow Leopardが対応していないソフト(特に常駐ソフト)は、最初の起動時に自動的に外されるそうで、そのあたりも気が利いていてよろしい。意外だったのが、LiteSwitchという、システム環境設定のソフトが普通に動作していることだ。Leopardのアップグレードのときはこれが動作せず、しかも新しいバージョンがなかなか出ずで不自由な思いが続いた(アプリケーションの切り替えをOption-Tabでやるという操作が手に馴染んでしまっているのでこれができないと大変不便)。これについてはあまり期待していなかったので、動かなければこの際捨ててしまおうかと思っていたのだ。よかったよかった。
 今のところ、ダメだったソフトはあまり多くなく、動かなくてもアップグレードで対応できるものが多かった。困ったのはOOOkTunesというスクリーンセーバーが動かなかったことだ。これはiTunesで現在再生中の曲のデータ(タイトルなど)とジャケット画像を、スクリーンセーバーで表示するというソフトである。古いソフトではあるんだが、今まで普通に使えていた。もっともOOOkTunesは5、6年アップデートしておらず、いわば過去のソフトである。すでに新バージョンは期待できないのであった。これに代わるようなソフトは今のところ……ない。悔しいですっ!
 他にiTunes Volumeというソフトにも画面表示を大混乱に陥れるという問題があった。Mac-miniを音楽サーバーとして使っている関係上、どうしてもiTunes関連ソフトのチェックが最初になる。こちらは最新バージョンのソフト(Mousqueakという名前で出ています)にアップグレードして事なきを得た。
 古いソフトには使えないものが若干あった(大体はアップグレードで対応できるようだ)。Microsoft Office 2004は、Rosettaという裏方ソフトが必要なようだが、動くには動く。スピードが著しく遅くなったように感じるが、まだ断定はできない。どっちにしてもそんなに使うソフトではないのでこれでいいのだ。アップグレードする気などさらさらないのだ。
 あとはホームページ作成関連のソフトが動くかどうか検証して、問題がなければメインの仕事マシンもアップグレードしようかなという状況である。動かないソフトがあれば今後もこの場を借りて発表していきたいと思っている。それが人柱としての役割なのだ。それでいいのだ。

追記:
(マニアック)ソフト動作検証結果
ID for Weblife  動作しました。
Apple Works 6.2.9  動作しました。

その他の互換性については「Snow Leopard Compatibility」のページを参照してください。
# by chikurinken | 2009-09-08 10:28 | パソコン

サッカー二題

b0189364_9161131.jpg 昨夜(9月5日)のオランダ対日本の親善試合(結果0-3、前半0-0、後半0-3)テレビで見たのだが、今の日本代表チームの問題が凝縮されているような内容だった。岡田監督は、全員で守って全員で攻撃するというトータルフットボールを目標に掲げているが、毎試合毎試合後半20分くらいになると、ほぼ全員が息切れしてくるのがよくわかる。そこで猛烈な攻撃をくらって失点するというパターンが非常に多い。得点力のないチームが相手の場合は、なんとか守りきることもできるが、チャンスを確実に得点に結びつけられる強いチームが相手だとそうはいかず、2点、3点と取られてしまう。毎回リプレイを見るようだ。なんともふがいない。
 「全員で守って全員で攻撃する」というのは非常にすばらしい題目で、成功すればこれ以上ない勝ち方ができるんだが、今の日本の選手程度の持久力だと端的に言って無理である。かつてオシムが掲げた「全員で走るサッカー」にしても成功の鍵は持久力である。全員が相手チームよりよく走れなければならない。日本人がスポーツで戦う場合、大抵持久力が強みになるんだが、今の日本代表を見るとむしろ持久力のなさが目立つくらいだ。根本的に戦略が間違っているのではないかと思う。
 いつも見ていて思うんだが、日本のチームのように、前線の選手にディフェンスを強いるというのは無理があるんじゃないだろうか。確かに全員が献身的に働く姿は美しいかもしれないが、自陣までディフェンスのために戻ってきて、再び攻め上がって確実にゴールを決められる選手が、世界に何人いるというのか。これを過剰な期待と言わずして何を過剰な期待と言うのか。前線でプレッシャーをかけてボールを取りに行く程度ならば普通にやっているだろうが、それとはわけが違う。それでも「全員で守って全員で攻撃する」ことを目指すなら、全選手にダイナモのような持久力を求めなければならない。だが、代表という環境でそれができるかはなはだ疑問だ。「無理なものは無理」なのである。ほとんどの日本人は、無理な目標を掲げて撃沈するのはもう懲りてるんじゃないかと思うが。
 方向性が間違っているんだったらスタッフのすげ替えは必須である。チーム作りをやるには次回のW杯には到底間に合わないので、今の戦力を生かせるチームを作れる監督を早急に選ぶのが協会の役目だろう。次の試合の結果次第では監督交代の大合唱が日本サッカー界で巻き起こるのは必至だろうと思う。

 もう一つ、サッカーの話題。最近、Jリーグのブラジル人(助っ人)選手が、中東のクラブチームから高額で引き抜かれるという事態が続いている(過去4年で6回)。大金の前に屈するようで(事実その通りなんだが)非常に歯痒い思いがする。ヤクルトスワローズ(だけじゃないが)が読売球団から次々に主力選手をかっさらわれた、かつての光景を思い出させられ少し不快ですらある。で、そのあたりの事情が「アラーの国のフットボール」というコラムで紹介されていて非常に興味深かったので、ここで紹介させていただく。

 アラーの国のフットボール:中東の超有名ブランド「ガンバ大阪」

 詳細についてはそのページを読んでいただきたいのだが、要は、ここ最近のアジアチャンピオンズリーグでのJリーグチームの活躍で、Jリーグのチームがブランド化しているということらしい。(財力がある)中東のチームはここ数年、ヨーロッパのクラブから有名選手を引き抜いているのだが、それと同じような発想で、Jリーグのブランドチームから主力選手を取ってくるということらしいんだな。Jリーグのチームもヨーロッパのビッグクラブと肩を並べるようになるとは大したもんだ。しかもJリーグから移籍した選手がそれなりに活躍しているらしい。この分だと今後もますますこの傾向に拍車がかかりそうだ。日本のクラブもヨーロッパの中堅クラブのように、「育てて売る」という商売をそろそろ考えなければならないのかも知れない。そういえば浦和レッズが最近ガーナ出身の若い選手を加入させたとか何とか聞いたことがある。もう実践しているのでしょうかね……。
# by chikurinken | 2009-09-06 09:23 | 社会

ドラマ雑記(ドラマから伝記、そしてまたドラマ)

 見ていないにもかかわらず永らく気になっていたドラマというのがいくつかある。だが、レンタル・ビデオ/DVDやCSチャンネル(スカパー)などが普及して、こういったドラマも目にできる機会が増えてきた。喜ばしい限りである。
b0189364_1022513.jpg かつてTBSで1980年に放送された『天皇の料理番』というドラマは、当時1回も見ていないんだが、最近までずっと気になっていた存在である。原作は杉森久英の同名の小説であるが、この原作本を書店や図書館で目にするたびに忸怩たる思いがこみ上げてきていた。
 だが、例によって、CSのTBSチャンネルで再放送されることになって、この機会にと思い録画して見ている。脚本は鎌田敏夫で、第1回目は映画監督の森崎東が演出していた。ものすごくできが良いというドラマではないかも知れないが、しかし面白い。原作の面白さも大きいのだろうが、トンカツを食べて感動しそれで料理人を目指すというエピソードがなかなか豪快でよろしい。こういう破天荒な出世話は、それ自体が興味をそそるものである。この頃のドラマは質が高かったんだなとあらためて思う。
 原作者の杉森久英は、伝記小説で有名になった人だが、彼の作品に『天才と狂人の間―島田清次郎の生涯』がある。島田清次郎は、僕の学生時代(精神分析の対象として)非常に興味を持った作家だが、当時すでにこの本は絶版で、古本屋を探し歩いてやっと見つけたものである。内容は非常に面白く、島田清次郎に(精神分析の対象として)恐怖を感じるほどリアルで、鬼気迫るものであった。そんなこともあり、今度は島田清次郎の出世作『地上』を読みたいと思うようになり探し歩いたが、これも絶版というより、当時から過去数十年以内に出版された形跡すらなく、永らく読むことができなかったのだ。で、市立図書館で図書目録を一生懸命検索して、古い本が置かれていることを知り、やっと読むことができたのだった。内容は、非常に稚拙な感じがあって、『天才と狂人の間』の方が断然面白いと感じた。杉森久英の才能を感じた次第である。ちなみに今どちらの本も入手可能なようで(『天才と狂人の間』が94年、『地上』が95年にそれぞれ再発されたようだ)、検索もAmazonで簡単にできる。便利な時代になったものだ。その後、杉森久英の太宰治の伝記『苦悩の旗手―太宰治』なども読んで、杉森久英の書き手としての才能をあらためて認識した。
b0189364_1025112.jpg 僕の場合、太宰治といえば石坂浩二を思い出すのだが、これもかつてのドラマの影響である。『冬の花火 わたしの太宰治』(1979年・TBS)というドラマがあって、こちらも当時見ていないにもかかわらず永らく気になっていたのだ。見ていないにもかかわらず「太宰治=石坂浩二」という図式がずっと僕の中で長い間続いていたわけだ(もっとも、これも、杉森久英の著書をはじめとする本を読んでいくうちに印象は変わってきたが)。それはともかく、このドラマも現在TBSチャンネルで放送されている。こちらも録画して見ているが非常に見応えがある。当時のドラマは今よりはるかに質が高いと、ここでも実感させられる。企画力なんかも大きいのだと思う。ちなみに『天皇の料理番』はTBSでリメイクされている(93年)。また太宰治の伝記ドラマも4年前に作られている(これがリメイクなんだかどうだかはちょっとわからないが)。そもそもリメイクという発想自体が企画力のなさを示しているのだ。良質のドラマを作れないんだったら、いっそのこと、新しいドラマを1本作る予算で、過去のドラマを地上波で2本再放送してみてはどうだろうかね。「TBSアーカイブス」とかなんとかいうタイトルにしてさ。あ、もうNHKがやってるか……。

参考:
竹林軒出張所『天皇の料理番 (1)〜(19)(ドラマ)』
竹林軒出張所『冬の花火 わたしの太宰治 (1)〜(13)(ドラマ)』
# by chikurinken | 2009-09-05 10:05 | 放送

マック・ザ・満身創痍

b0189364_18135752.jpg 介護ライターの野田明宏氏のMacが起動しなくなったということで、一肌脱ぐことになった。
 なんでもスイッチを入れると「?」が出るという。こういうのは通常、システムが認識されていないということなので、ハードディスクの問題であることは一目瞭然。で、ハードディスクのチェックをして、ハードディスクが直らないようであればバックアップディスクと入れ替えれば済む。簡単な作業である。こういうときに備えて、野田氏にバックアップディスク(中身も複製済み)を用意してもらっていたのだ。
 で、某所で落ちあい、とりあえずインストールDVDを入れてみて、ハードディスクをチェックしてみた。ところが、ハードディスク自体を認識しない。しようがないのでDVDを取り出そうとしたら今度はディスクが出てこない。強制リセットし、強制取り出しを試みたところ、起動音も鳴らず、画面が出なくなった(ブラックアウト)。しようがないので、最後の手段としてハードディスクを新しいものと取り替えてみるが、状況は変わらず(実はこの間、トルクスドライバを家に取りに帰るという無駄足も踏んだ。約50分の自転車行)。こうなるとロジックボードなどの問題ということになり、Macに入院していただくことになる。
 最初はとりあえず起動していたので、もしかして途中で僕が何かまずいことをしたのだろうかという気も若干するが、元々ロジックボードに問題があったのではないかと自分を慰める(実際おそらくそうなんだろうが)。認知的不協和の解消である(「なぜあの人はあやまちを認めないのか(本)」参照)。
 結局アップルのサポートに電話し、僕が代理として窮状を訴えることになる。10分近く待たされたが、以前も書いたように(竹林軒ネット:「アップルや昔のアップルならぬ」)対応が非常に良く、しかも指示も的確である。こちらの話もよく聞いてくれる。まるでカウンセラーである。ハードディスクに加えおそらくロジックボードとモニタ周辺に問題があるのではないかということだった。まさに満身創痍。下手をすると中身を総入れ替えということになりかねない。おそるおそるいくらかかるか訊ねると41,500円ポッキリという。つまり、ロジックボード以外に問題があったとしても、この額が上限ということなのだ。
 「電話で対応せざるを得ないという性格上、厳密にどこに問題があるかという判断ができないので、お客様の不安を一掃するため、このような対応を取らせていただいております……」ということらしい。このあたりの話し方はまるでテレビショッピングのように丁重であった。誠意も感じた。すばらしい。
 野田氏には申し訳ないが、このあたりで手を打っていただくと言うことで、話がまとまった。明後日ヤマト運輸が自宅まで取りに来て、1週間から10日で修理完了で返却ということだ。その際に代金を支払う。
 4万円という額は、どう感じるか人それぞれだと思うが、ノートパソコンのロジックボードの交換であればこの程度ではないだろうかと思う(野田氏にはロジックボードだけで5万円くらいかかるかもと言っていた)。しかも他に問題があってもこの額が上限になると言う。前からあったマウスパッドまわりの問題も、あわせて直していただくということで話がついているし、まあ修理の価格としては適切だと思う。そもそも同じ程度のMacを新しく買っても11万円程度なので、7万円も8万円もかかるようなら新しいものを買おうということになる。それを考えても、落としどころの価格としては良いんじゃないか。
 こういうふうに考えてしまうのも「認知的不協和の解消」のせいかもしれない。だが、昔のMacのことを考えると、修理代も本当に安くなったと思っているのだ。いや、ほんと。


 そういうわけで野田氏のブログ「新・和ちゃんと一緒に!!」はしばらく更新されません。
# by chikurinken | 2009-09-03 18:18 | パソコン

空の話

 9月になったにもかかわらず、昨日は変な1日だった。生きている実感があまり伴わないというか、時差ぼけみたいな感覚というか……。歯医者の予約まで忘れてしまうし、1日何をやっていたんだかよくわからないような茫洋とした感覚であった。
 今日は朝から空が秋色で、あまりに美しく、気持ちまでシャキーンとするようだ。どこかに出かけたくてうずうずするが、こんな日に限って家でお仕事だ。

 「水溜まりをのぞき込んでいるうち 頭がクラクラして 危うく空へおちるところだったよ」と言ったのはやまだ紫。
 「智恵子は東京に空が無いという」と高村光太郎は言う。
 「青空みたら 綿のような雲が 悲しみをのせて 飛んでいった」と歌ったのは武満徹だ。
 だから何だと言われても困るのだが、空はいろいろな思いを呼び覚ますんだろうということなんですね、これが。

 どこかに出かけたい、外に出たい、空の下にいたい……そういう1日でした。

   秋空や 気持ちばかりが野を駆ける

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弥生時代の青空……(ウソ)

# by chikurinken | 2009-09-02 20:25 | 歳時記

モチベーション下がる……

b0189364_1922644.jpg モチベーション下がる……ってプロ野球の話なんですが。
 今は昔ほどプロ野球も見ていないんだが、野村監督が弱小チームを強くする過程というのが好きで、野村氏が監督になったら、そのチームの経過、結果に注目するようになってしまう。
 かつてヤクルトスワローズがあまりに弱く野球の質も低かった時代、縁あって応援していたんだが、野村監督が入ってきてからというもの、野球の質は向上するし、面白いチームになるしで、スポーツは監督次第だということを実感したものだ。
 楽天球団も4年前に野村氏を監督に迎えて、去年、今年とやっとチームができあがりつつあり、面白くなってきたと思っていたのに、「次期監督決定」だそうで。しかもヒガシオかい!

 楽天後任監督に東尾氏、西武Vの手腕評価(日刊スポーツ.com)

 野村監督は、その言動から察するに来年以降もやりたかったようで、相当モチベーション下がってるだろうなあとお察しする。今、楽天球団は絶好調で、このまま行くと本当に日本シリーズまで行くんではないかと思っていたんだが、監督共々、多数の選手も意気が上がらなくなったんじゃないだろうか。なぜ、今こんなことを発表したのか皆目見当が付かない(正式に発表したのかどうかはわからないが)。変えるってんだったらシーズン後に人選しても良いんじゃないだろうかとも思うが。フロントがアホやから……か?

 監督と言えば、Jリーグの大分トリニータのシャムスカ監督も解任され、非常に残念に思っている。確かに十何連敗もしたから責任を取らせるという考え方もあるだろうが、J2陥落確実だったチームをシーズン途中から立て直し、トップチームの仲間入りをさせた手腕はあなどれない(詳しくはWikipediaでどうぞ)。そもそもシャムスカが監督をやらなかったら今頃J2の中堅程度だった可能性さえある(お金かけてないし)。歯車がかみ合わずに負けが込んだからといってすぐに首をすげ替えても結果は出ないと思うんだが。現に監督が替わってからも相変わらず勝ち星に恵まれないようで、やはり落ちるところまで落ちるしかあるまい。落ちるんだったら、シャムスカと一緒に落ちてまた這い上がろうという頭はなかったんだろうか。
 今また、レッズのフィンケ監督に批判が集まっているが、これだけの実績を持つ監督を、少しぐらいチームの調子が悪いからといってどうこう言うのはおかしい気がする。もう少し長い目で見てやるという視線が必要なんではないかとシロートながら思うんだが、どうです?
# by chikurinken | 2009-09-01 19:03 | 社会

国名改正論(「チャバン」という国の国民)

 やる前から結果が出ている選挙って何なんでしょうか。
 マスコミはビンジョーでお祭り騒ぎ。どのチャンネルも右にならえで同じ番組をやっている。テレビでは評論家達がわかったようなことをしたり顔で言う。翌日に結果だけ報道したらいいんじゃないのといつも思う。選挙のたびに感じるが、いろいろなことが茶番にしか思えない。

テレビはいったい誰のためのもの 見ている者はいつもつんぼさじき
気持ちの悪い政治家どもが 勝手なことばかり言い合って
時には無関心なこの僕でさえが 腹を立てたり怒ったり
そんな時 僕はバーボンを抱いている
(吉田拓郎「ペニーレインでバーボンを」)

 故・筑紫哲也がかつて言っていたが、アメリカの政治が革新系になると日本も革新系になる……らしい。そう考えると、今回の選挙は予定調和だったんだろうかとも思えてくる。
 そう思うとマスコミの騒ぎがますます茶番に見える。「Japan」という英語の語源がチャバンから来ているのではないかと錯覚するほどである。

 まあともかく、これから少しは街が静かになると思うと少し安堵。などと思っていたら「あ○の・あ○の」などと連呼している「街宣車」が大音量でやって来た。今日から市長選だってさ……。俺の生活もなんだか茶番……。

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「小沢ガールズ」とか「小泉チルドレン」とかいう命名も気色悪い。
茶番にしか見えない。

# by chikurinken | 2009-08-31 14:41 | 社会

レトロにもほどがある -- 『ALWAYS 三丁目の夕日』(映画)

b0189364_8382399.jpgALWAYS 三丁目の夕日(2005年・東宝)
監督:山崎貴
原作:西岸良平
脚本:山崎貴
出演:吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、小雪、堀北真希、三浦友和

 戦後日本を舞台にした、懐かしさが評判の映画である。
 「東宝映画」と出る冒頭のオープニングロゴも昔風で、映画自体の画面サイズもシネスコ風(おそらく実際はレターボックスなんだろうが)。なかなかレトロである。舞台が昭和33年で、言うまでもなく内容もレトロ。演技は全体にオーバーアクトで、こちらが気恥ずかしくなるようなものも多い。デフォルメが過剰で「マンガやがな」と突っ込みを入れたくなる。ま、原作はマンガなんだが(西岸良平の『三丁目の夕日』)。妙に陽気な登場人物達が嘘臭い。
 くすぐりや笑いのパターンも古く、レトロを感じさせる。ドラマのパターンもどこかで見たことがあるようなエピソードばかりで、その先が十二分に予想できる。こちらも使い古されたパターンである。レトロ。
 「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう。」というキャッチフレーズも少しうさんくさく感じる。
 ただ、あらゆる要素が単純化されているんで、ふだんあまり映画を見ない人々でも楽しんで見ることができるような内容である。家族揃って「お茶の間」で見るには非常に良い映画ではないかとおもう。このあたりの狙いもレトロと言えばレトロだよなぁ。

付記1:集団就職でやってくるロクという少女を若手女優が演じていて、初めて見る顔だがなかなかうまいなと思っていたところ、後でキャプションを見て堀北真希であることがわかった。初めて見る顔ではなかったんだな、これが。アイドル路線の女優かと思っていたが、意外に実力派であった。
付記2:西大寺でロケをやったと聞いたが、どうも高円寺の風景がそれらしい(という印象を受けた)。ほんとのところはわからない。合成のネタとして使っているのかも知れない。
 西大寺 三丁目では高円寺
 お粗末。

★★★
# by chikurinken | 2009-08-29 08:44 | 映画

なんのこっちゃの1日

 今日はいろいろ予定を立てていたにもかかわらず、まったく無為に過ごしてしまった。むなしくって仕方ない。

   一日を無為に過ごすも蝉時雨

 朝からなんとなく気分が優れなかったが、今日のように空がどんよりしていると、むなしさもひとしおである。ンモーッ!
などといろいろ考えているうちに、用事があるにもかかわらずそれができないからむなしさを感じるのではないかとふと気が付いた。はなから用事がなければ、無為に過ごしていてもむなしいという感覚にはなるまい……。というわけで、今日ははなから用事がなかったことにする。

   虚しさを捨て去るために虚無になり そうすることすら虚しと映る

 まったくもってなんのこっちゃである……
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(写真は、本文とはまったく関係ありません)

# by chikurinken | 2009-08-28 18:21 | 歳時記

『ハチはなぜ大量死したのか』(本)

b0189364_10281450.jpgハチはなぜ大量死したのか
ローワン・ジェイコブセン著、中里京子訳
文藝春秋

 とても真摯で良い本なのだが、はなはだ読みづらい。翻訳もそれほど悪いわけではないんだが、文章のリズムが悪いのか、とにかく読むのに時間がかかった。
 『ハチはなぜ大量死したのか』というタイトルが提起する疑問、つまりハチが大量死した原因の究明は前半でほぼ終了する。前半を読めば、ネオニコチノイド系の農薬が大きな原因だということがわかる。だが、後半に入ると、著者の主張は一変し(そういう印象)、それが原因の1つではあるが、本当のところは複合汚染なんだよと言われてしまう。それに続いて、あまりにも経済原則に縛られている養蜂、農業、食物産業などの問題点を指摘し、自然に根ざした本来のあり方に戻るべきだという主張が出てくる。つまり本書の主張は、そういうことなのである。僕自身、これについてはまったく同感で、食品ジャーナリストが書いた「農業の自然回帰を勧める本」としてこの本を読んでいれば、まったく不服はなかったのだろう。だが、『ハチはなぜ大量死したのか』というタイトルに引きずられていたせいか、相当な違和感に支配されることになった(特に後半)。
 原題が『Fruitless Fall - The Collapse of the Honey Bee and Coming Agricultural Crisis』、つまり『実りのない秋 - ミツバチの崩壊と来るべき農業危機』だから、このタイトルは本書の内容を過不足なく表現している。地味だがすばらしいタイトルである。なぜ、日本語版に『ハチはなぜ大量死したのか』というタイトルを付けたのか、まったくもって疑問。まさに「看板に偽り」で、すばらしい本だったものが、結果的に一貫性を欠いたまとまりのない本になってしまっている。非常に残念。タイトルの重要性にあらためて気付かされたが、本書の日本語版スタッフに対しては怒りを禁じ得ない。
 ここまでは、日本語版に対する批判である。

 ここからは、内容の要約(ネタバレ注意)。
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 アメリカとヨーロッパで、巣箱のミツバチが突然いなくなるという蜂群崩壊症候群(CCD)が頻発しているという。養蜂家や学者などが原因をたどったところ、蜂群にダメージを与えるミツバチヘギイタダニ、この寄生虫に対する駆除剤、さまざまなウイルスなどが原因ではないかということがわかったが、最終的にネオニコチノイド系の農薬が大きな影響を与えているのではないかということが判明した。これは養蜂家の直感とも一致する事実である。ネオニコチノイド系の農薬というのは、農産品の種を浸けるだけでその植物の生涯にわたりその植物全体に浸透するというもので、この植物の一部を食べた昆虫に対し、神経を攪乱させる作用を及ぼす。その葉や茎、実を食べた昆虫は、急性アルツハイマーのような症状を呈して、やがて死んでしまうという。で、その農薬が浸透した花粉や蜜を食べたミツバチが、巣箱に戻れなくなったことで消えてしまったのではないかという結論である。
 一方で養蜂が現在さらされている状況も大きな原因になっている。つまり大量の収量をあげるため、薬品や抗生物質の投与、(トラックによる)巣箱の遠距離移動など、ミツバチに対して過剰なストレスをかけている。それは他の食肉産業や農業でも見られる収奪型の形態で、本来自然と密接にかかわりながら行わなければならない産業であるにもかかわらず、経済的な「合理性」に引きずられて当事者や消費者たちが陥ってしまった病である。そこから抜け出るのは非常に難しく、最終的に自然を破壊することにつながる。今のCCDの頻発というのは、こういう状況を示しているのではないか。これが本書の主張である。
 ミツバチが自然の中で果たしてきた役割(つまり受粉だが)は非常に大きく、ミツバチが今のような状態で姿を消せば、植物の種(しゅ)が大幅に減ることは目に見えており、生態系に対する影響は計り知れない。養蜂だけでなくあらゆる食品産業で自然に回帰することが必然になる。
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 このように主張がしっかりしていて非常に良い本である。先ほども書いたが著者は食品ジャーナリストだ。もう一度言うが、学者が書いた「ミツバチがいなくなった原因を究明した本」ではない。

★★★☆
# by chikurinken | 2009-08-27 10:30 |

秋の空と秋の夕暮れ

秋の空
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 秋は良いよね、ホント良いよねなどと言いながら、川辺を歩く午後三時。

秋の夕暮れ
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 秋は良いよね、ホント良いよねなどと言いながら、公園を歩く午後六時。
 この後、タイムスリップしたかのような光景が僕を待っていた。今一つかれらの趣味がわからない。
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# by chikurinken | 2009-08-26 12:49 | 日常雑記